Building Cocoa Applications: A Step-by-Step Guide
Simson Garfinekl & Michael K. Mahoney 著
(英語)
オライリーの Cocoa 本。入門 Cocoa とは違って、こっちはもうちょっと高度な感じだ。
本は 4 部構成になっているんだ。第 1 部はオーバービュー。まず Mac OS X のユーザインタフェースの説明から始めているんだ。Aqua とは何か、ウィンドウの各部の名称、メニュー、Finder、初期設定。ここから始めるということは、他の環境から移行してくる人を意識しているってことだね。続いて、開発環境の説明、Objective-C の導入となる。Objective-C の説明は、かなり簡略化されている。他のオブジェクト指向言語の経験がないと、厳しいのではないか。
第 2 部では、単純なアプリケーションとして電卓を作る。ここでは、ターゲット・アクションとか、nib ファイルの取り扱いとか、Cocoa アプリケーションの基本的なところが説明されるんだ。
第 3 部は、もうちょっと複雑なアプリケーション。「計算紙 (MathPaper)」を作る。まるで、紙に計算を書くように計算を行えるアプリケーションだ。たとえば、'1999 + 3' とテキストで入力すると、その答えが出てくる。履歴が残るところも利点。で、このテキストで書かれた計算式をどうやって評価するかっていうと、lex と yacc を使っているんだ。トークン分割して評価してやる実行ファイルを lex と yacc で作って、アプリケーションから呼び出してやるんだ。だから、タスクやパイプの制御、っていうトピックスも取り上げられている。他にも、ドキュメント・ベース・アプリケーションや、RTF の描画とかも説明されるよ。
第 4 部は、「グラフ紙 (GraphPaper)」を作る。今度は数式をグラフ表示するアプリケーションだ。ここでは、マルチ・スレッドや、マウスのトラックとかいうトピックを扱うぜ。
というわけで、特に後半の 2 つは取り扱っている内容は高度だ。きちんと理解するには、Cocoa だけではなくて一般的な計算機の知識、タスクとかパイプとかスレッドとかが求められるんだ。そういう知識がある人ならば、取り扱っているアプリケーションは実践的だし、長く使える 1 冊です。
ちなみに、こちらからサンプルをダウンロードできる。これだけでも結構役に立つよ。
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