| Computer U Relax に反応して、DV Backup の考察を勝手にしてみよう!このソフトは、Mac に FireWire(i.LINK とでも 1394 とでもお好きに呼んで)で DV カメラをつないで、バックアップを取るためのソフトだ。
まず、テープメディアの特徴とは?それは、「ランダムアクセスができない。けど安い」ってことだ。つまり、コストパフォーマンス重視のバックアップストレージとして使われる。というわけで、まずメディアの値段を比較してみよう。
比較するメディアは、DV テープと、ディスク系メディアとして CD-R と DVD-R。うん、待てよ、DV に保存できるなら、理屈では DVHS にもすぐ対応できるはずだ。そういえば BluRay もこの間出たよな。というわけで、DVHS テープと BluRay ディスクも比較しよう。あと、HDD のデータも調べる。とりあえず、メルコ(BUFFALO)の「HD-250FB (250G)」で比べてみる。データは yodobashi.com から適当に安めのものを見繕ってきた。
| メディア |
1 つあたりの容量 |
1G あたりの値段 |
| DV |
10G |
43.6 円 |
| CD-R |
650M |
120.0 円 |
| DVD-R |
4.7G |
84.3 円 |
| DVHS |
32G |
23.4 円 |
| BluRay |
23G |
134.8 円 |
| HDD |
250G |
171.2 円 |
というわけでコストパフォーマンスは、DV はなかなか、DVHS は圧倒的、HDD はやっぱり高いね、という感じだ。BluRay はこれから下がるだろう。仮に 1T のストレージを構築するとすると、
| DVHS |
24,000 円 |
32 本 |
| HDD |
171,200 円 |
4 台 |
となり、値段の差は明らかだ!ま、32 本の DVHS を管理する煩わしさはおいておくとして、だ。
じゃ、そんな安いメディアがなぜ使われないのか?技術的なバックグラウンドを見てみよう。FireWire ではデータの伝送の方法に Asynchronous Transaction と Isochronous Transaction の 2 つがある。前者は非同期の伝送で、後者はリアルタイム伝送だ。いろいろと違いはあるんだけど、データの転送保証という観点で見ると、Async は確実なデータ転送が保証されるけど、Iso は保証されない。Iso は A/V データのような、少し途切れてもかまわないけどリアルタイムで送りたい、というときに使われるんだ。
そして、現行の DV カメラは Iso 伝送を使ってデータを保存している(詳しくいうと、コマンドを送る際に Async は使うけど、A/V データは Iso を使う)。だから、データストレージとして使うと、Mac 側からデータが保存されたことを保証する術がないんだ。開発者の気持ちとしては、「そりゃ DV や DVHS テープは安上がりだけど、保存されたかどうかあやふやなものをストレージには使えんよなぁ、、、」という感じだろう。
というわけで、結論。DV Backup は、たまにはきちんと保存できるかもしれないけど、きちんと保存される保証はない。ま、お遊びソフトだね。それとは別に、DVHS テープを使って Async で転送する(つまりデータ保証をする)ストレージデバイスの開発は道があるかもしれない。
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