スチームボーイ


 実は元々、大友克洋って自分と波長がずれている人なんだけども、設定だけを見ると面白そうなので見てきました。

 設定だけでした(^^;
 好きな人には申し訳ないんだけども、19世紀後半のイギリス、最先端科学である蒸気、それを「超科学」にするためのアイテム「スチームボール」料理をうまくすればとても面白くなりそうなのに。今更「科学の善悪」をあの書き方で語っても萎えるだけだし。
 而も、スチームボールの大きさ。あの大きさではあれだけの高圧力に耐える耐圧殻を考えると、どう転んでもあれだけのパワーは出せるわけがないし、一万歩譲ってそれがありだとしても、実質的に圧力の媒体は「水」が中心な訳だから水の臨界点を越えちゃうし、超高圧でも安定な「何とか水(名前忘れた)」と言うものの「安定」という意味が、臨界にはならないで高圧力の蒸気状態を維持すると言うことだとしても、スチーム城を長時間浮遊させるための高圧蒸気を噴出出来るだけの蒸気を保持しているとしたら、恐ろしい高密度の物体となってしまうわけで、とても人間が持てる様な重量であるわけがないであろうという所まで考えがいってしまって駄目でした(^^;
 もしも、欠点を補うだけの勢いと説得力があれば、細かいところは映画を見ている最中は無視出来るんですが(スパイダーマンが、遺伝子改変された蜘蛛に咬まれたことで力を得るとか、そういう明らかな「嘘」でも)それだけの勢いはなかった。
 ついでに言えば、コンピュータを使ったからと言って、喜んで回り込みと関わったカメラワークとか使いまくっているけど、使いすぎです(^^; ここぞという時にだけ使えば効果的なのに。(マトリックスシリーズの「映像のインフレーション」と同じ轍を踏んでいる。まあ、マトリックスの場合は、一風変わった映像「だけ」が売りの映画なので、仕方がないと思うけども)
 ああ、もったいない映画だった。

Posted: Wed - August 18, 2004 at 10:41 PM    |   |   |   | 

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