58TH ANNUAL EMMY AWARDS


第58回エミー賞授賞式


■エミー賞関連番組放送予定
Super!DramaTV『エミー賞レッドカーペット・スペシャル』9月9日(土)14:00〜16:00、9月27日(水)15:00〜17:00
Super!DramaTV『ファッションポリス・エミー賞』9月9日(土)16:00〜17:00、9月27日(水)17:00
AXN『第58回エミー賞授賞式(ダイジェスト版)』9月10日(日)20:00〜22:00
AXN『海外テレビシリーズ最前線』9月10日(日)22:00〜22:30


ずいぶん放置していましたが、ひさびさの更新です。書きかたを忘れそうになってたりして・・・
ご多分にもれず、iBlog2.0登場を前に今後どうしようかということと、なかなか時間が取れないことのジレンマに苛まれておりまして。


受賞作はここをチェック

ま、そのへんは横に置いて、とにかくプライムタイム・エミー賞です。
現地時間の8月27日(日)、ロサンゼルスのシュライン・オーディトリアムで開催、NBC系列でオンエアされました(*1)。

とにかく『24』の年になりましたね。5年連続ノミネートながら、作品賞も主演男優賞も初めて。あわせて5部門を受賞しています。シーズン5は、シリーズ最高の出来との噂ですから、オンエアが楽しみ。

くわしい受賞結果はこちらから。


さて、アメリカでは1990年から9シーズンも続き、エミー賞の常連だった(*2)『となりのサインフェルド』。終了後、出演陣はなぜか賞に縁がありません。おかげで“サインフェルドの呪い”などと、ありがたくない評判まで立つ始末だったのです、が・・・ジュリア・ルイス・ドレイファスがついに『The New Adventures of Old Christine』でコメディ部門の主演女優賞を獲得、ようやく呪いを解いたようです。
ときどきアメリカでは大ヒットしても日本では全然ダメという作品がありますが、『サインフェルド』はその典型。わたしは好きでしたけどね。授賞式のスピーチに注目したいと思います。


全部門を通じて最多受賞は、ミニシリーズ/テレビ映画部門の『エリザベス1世〜愛と陰謀の王宮〜』。
いつも思うんですが、こういう邦題って誰が決めるんでしょうね。愛とペケペケのナンチャラ・・・
放送局としては今年もHBOが最多受賞です。ネットワーク局では意外にもNBCが健闘しました。
全分野を通じて16部門と最多ノミネートだった、スティーブン・スピルバーグによるミニシリーズ『Into the West』や国民的人気番組『アメリカン・アイドル』も無冠に終わってしまいました。



■日本で観られるおもなエミー賞受賞作品 

24』ドラマ部門作品賞・主演男優賞・監督賞など5部門
 FOX Japan (二/吹)毎週月曜22:00〜ほか(字幕)毎週土曜20:00〜ほか 
ザ・ホワイトハウス』ドラマ部門助演男優賞(アラン・アルダ)
 Super!DramaTV (字幕)毎週日曜23:00〜ほか
Huff-ドクターは中年症候群』ドラマ部門助演女優賞(ブライス・ダナー)
 FOX Japan/9月18日スタート (字幕)毎週月曜21:00〜ほか
ふたりは友達?ウィル&グレイス』コメディ部門助演女優賞(メーガン・ムラリー)
 FOX lifeHD (字幕)毎週日曜21:50〜ほか
エリザベス1世〜愛と陰謀の王宮〜』ミニシリーズ/TV映画部門作品賞・主演女優賞(ヘレン・ミレン)など7部門
 NHKBShi(二/吹)前編10月4日(水)21:00〜22:50、後編10月5日(木)21:00〜22:50



オープニングはここをチェック

採点方式が変わったことが影響したのか(*3)、ノミネート作品と受賞結果がイマイチ不評らしいのですが、授賞式そのものは高く評価されているようです。

ホストは、今回が2回めになるコナン・オブライエン。
日本では知名度が低いのですが、アメリカでは超人気者。NBCで『Late Night with Conan O'Brien』というじぶんの名前を冠したトークショー番組を持っています。

毎回、趣向をこらした演出が行なわれるオープニングですが、とにかく取り上げずにはいられないおもしろさでした。
このショートムービーでは、コナンがエミー賞の授賞式の会場を探して、いろいろな番組に乱入します。
字幕はありませんが、アメリカン・ドラマファンなら、どの番組のパロディかはすぐにおわかりでしょう。

こちらからどうぞ(音が出ます)。

■登場する作品
1)『LOST』(*4)
おなじみハーリーが登場し、「今年はオレたち、招待されてないから」と言っているのがおかしい。昨年作品賞はじめ多数受賞し、視聴率もそれなりに取っていたにもかかわらず、主要部門ではノミネートさえされていません。
ABC系列では『デスパレートな妻たち』もほとんど無視されたに近い状態で、腹いせに授賞式の裏番組として『パイレーツ・オブ・カリビアン』をぶつけたといわれています。唯一、今シーズン大好評で視聴率も下馬評も高かった『グレイズ・アナトミー 恋の解剖学』は、9部門でノミネートされながら受賞はわずか1にとどまりました。

2)『The Office』
主演はアメリカで大ヒットし、日本でも公開中の『40歳の童貞男』のスティーヴ・カレル。
イギリスで制作された同名作品のリメイクです。

3)『24』
ジャックとクロエの通話に乱入、番組特有のデジタル時計のカウントダウンに画面を分割したりと雰囲気を盛り上げます。

4)『House』
アメリカ人はほんとうに医療ドラマがお好き。日本でも放送が始まったばかりです。
このフィルムには出てきませんが『ER緊急救命室』の第3シーズンでデニス・ガントを演じたオマー・エップスも出演しています。もしガントがあのまま研修を続けてたら、こんなドクターになってたんでしょうか。

5)『サウスパーク』
「クローゼットの中にまだ誰かいる」と言ってちらっと顔を覗かせているのはトム・クルーズ。
ゲイであることをカミングアウトするとき「クローゼットから出る」という言い方をするので、彼のゲイ疑惑を揶揄しているわけ。このエピソード(『Trapped in the Closet』)は放送差し止め騒ぎが起こりましたが、今回はクレームがつかなかったのかな。
くわしくはD姐の『ABC振興会』で。

6)『To Catch a Predator』
その後コナンはなぜか、ジャーナリストでキャスターのクリス・ハンセン宅に乱入。
To Catch a Predator』は、NBCの報道番組『Dateline NBC』の人気コーナー。
全米で大きな社会問題になっている幼児性愛好者による犯罪を隠しカメラ調査とオンライン監視グループによるおとり捜査で、犯人逮捕に貢献しています。プロデューサーはリン・ケラー。


こうして並べてみると、日本未放送のドラマは『The Office』だけ。
ファンのなかには、日本では放映されるのが遅いという意見もありますが、そんな、10年くらい前、いや4、5年前に比べても、飛躍的に番組数は増えて多種多様になり、本国とのタイムラグも短くなりました。それもこれもCATVやCS放送の普及のおかげでしょう。

続いて、コナン・オブライエン登場。こちらから(音が出ます)。

とにかく弁舌が冴えわたっています。
「授賞式はNBC系列で中継されているため、番組の途中で打ち切りになるでしょう」など、つかみはバッチリ(*5)。
唄って踊るオープニング・ナンバーは、アカデミー賞のビリー・クリスタルが有名ですが、コナンもかなり芸達者。元歌はアリー・マクビールお気に入りのブロードウェイ・ミュージカル『ザ・ミュージックマン』より『Ya Got Trouble』です。


■ショートムービーで取り上げられた番組の日本での放映局は以下のとおり。

LOST』AXN(二/吹)毎週月曜22:55〜ほか、(字幕)毎週日曜22:00〜ほか
『24』FOX Japan (二/吹)毎週月曜22:00〜ほか(字幕)毎週土曜20:00〜ほか 
House』FOX Japan (字幕)毎週火曜22:00〜ほか
『サウスパーク』WOWOW、AXNでの放送は現在終了していますが、DVDで視聴できます。


*どうでもいいですが、わたくし『LOST』にはまっておりまして、ロックさんの大ファンでございます。アメリカでは9月から第3シーズンが始まりますが、新メンバーとしてロドリゴ・サントロが加わると聞き、鼻の穴がふくらむほど興奮しておりまする。放送がもう待ちきれません・・・


ショウはここをチェック

今年は6月にTV界の大物ディレクター、アーロン・スペリングが亡くなり(83歳)、故人を偲ぶとともに功績を讃えるトリビュートコーナーがありました。
アーロンといえば、日本でもっとも有名なのは『ビバリーヒルズ青春白書』でしょう。ドナ役で出演もしていたトリ・スペリングの父親でもあります。
結婚などが原因で、一時不仲と言われていましたが、アーロンが亡くなる2週間前に和解したとのこと。最後の会話になった電話での言葉は「I love you, babe」だったそう。
ただ確執が噂される母親とは相続問題でもめ、遺産はほとんどもらえないことになったようです。お金持ちはお金持ちで大変ですね・・・

このコーナーでのトピックスは、アーロンの代表作のひとつ『チャーリーズ・エンジェル』の初代エンジェルが30年ぶりに揃ったこと。
ケイト・ジャクソン(サブリナ役)、ファラ・フォーセット(ジル役)、ジャクリーン・スミス(ケリー役)と、3人がそれぞれにアーロンとの想い出を語ります。しかし、顔はひとりを除いてずいぶん変わりましたね・・・参考までに、みなさんだいたい60歳くらいです。
リアルタイムファンのわたしは、ケリー役のジャクリン・スミスが好きでした。すべてのシーズンに出演したエンジェルは彼女だけでしたね。映画化されたとき(『チャーリーズ・エンジェル・フルスロットル』)、ちょっとだけ出演したのはうれしかった。個人的には“最強のエンジェル”といわれたマディソンの現役時代を観たかった気もしますが。

じつはアーロンはキャリアと実績の割には、エミー賞受賞にはあまり縁がありません。
しかし視聴率を獲るのに長けているというか、視聴者の心をつかむヒット作づくりに定評がありました。



ジョーン・コリンズ(『ダイナスティ』)、スティーブン・コリンズ(『7th Heaven』)、ヘザー・ロックリア(『ダイナスティ』『メルローズ・プレイス』)が紹介する、アーロンのトリビュート・コーナーは、こちらから(音が出ます)。
続いて、初代チャーリーズ・エンジェルが登場します。こちらから(音が出ます)。


■いま日本で観られるアーロン・スペリングがプロデュースした主な作品

チャームド〜魔女三姉妹』AXN(二/吹)毎週火曜22:00〜ほか
ビバリーヒルズ青春白書』LalaTV(二/吹)毎週土曜23:00〜ほか
メルローズ・プレイス』MoviePlus 10月より第3シーズン放映予定




【脚 注】
*1:エミー賞授賞式の放送は、全米ネットワーク各局が毎年交代で担当。評判にかかわるので、どの局も趣向を凝らした演出で楽しませてくれる。こういう切磋琢磨が、レベルアップにつながっているのかも。

*2:全米で6年連続視聴率No.1を記録。数字上ではアメリカ人の4人に1人は視聴していたことになるとか。エミー賞に70回ノミネートされ、10回受賞。ジュリアも1度、助演女優賞を受賞。日本ではWOWOWで初回放送。現在はDVDが入手可能。

*3:新採点方法については、ウィキペディアの『第58回プライムタイム・エミー賞』の項目「選考方法の変更」にくわしい解説があります。
ノミネートもそうですが、受賞者にも波紋があったようで、2年連続受賞のブライス・ダナーは、本人がいちばん驚いている感じです。

*4:じつは授賞式当日、ケンタッキーで航空機墜落事故が起こり、NBCは犠牲者と遺族に配慮して、お詫びの声明を出しています。

*5:毎年1月には、前年数字を獲れなかった番組の打ち切りが発表されることが多い。今年もっとも悲惨な数字だったのが、今年授賞式をオンエアしたNBC系列。『ザ・ホワイトハウス』『ふたりは友達?ウィル&グレイス』などのロングランシリーズが次々と放送終了に。『ジョーイ』も実質終了となり、新番組『The Book Of Daniel』も打ち切りになった。今回オンエアを担当し、オブライエン自身もNBCで番組を持っているため、いわゆる自虐ネタです。ところがフタを開けてみたら、エミー賞では健闘が光りました。わからないものです。


【参 考】
AXN『エミー賞大祭典'06
Yahoo!テレビ エミー賞特集(掲載期間:2006年8月31日〜10月14日)
エミー賞公式サイト ACADEMY OF TELEVISION ARTS & SCIENCES(英)
NBC PRIMETIME EMMY AWARDS 58th Annual(英)
Yahoo!TV『COVERAGE OF THE 58TH ANNUAL EMMY AWARDS』(英)
ウィキペディア『第58回プライムタイム・エミー賞
All about Japan『アーロン・スペリングの全て』堀川樹里
WIKIPEDIA『To Cach a Predator』(英)
WIKIPEDIA『Diteline NBC』(英)
imdb(英)



【注 意】
各番組の放送局、放映時間などは2006年9月1日現在のものです。
諸事情により変更になる場合がありますので、視聴の際は事前に放送局のサイトなどでご確認ください。



Posted: Sun - September 3, 2006 at 03:54 AM         |
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Published On: Feb 17, 2009 10:05 PM
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