FESTIVAL DE CANNES 2005 TAPIS ROUGE PART-3
カンヌ映画祭レッドカーペットPart-3
(長文注意。なにせ画像が重い)
さて、カンヌ映画祭もいよいよ閉幕です。レッドカーペットはバラエティに富んでいて、オスカーよりよほど愉しめました。誤解を恐れずに言えば、おおざっぱに見てこのところ米国は保守化がますます進み、欧州はますます多様化を進めているように感じます。ファッションにもそれが表れていて、一時ほどではないにせよ“イタリアン・ブランドだのみ”の傾向が強かったオスカーに比べ、カンヌという場所柄、フレンチブランドを中心に、米、英、伊の有名どころがたくさん見られました。●ワーストドレッサーがいなくなったわけオスカーやカンヌみたいに注目度が高く、世界中でTV放映されるイベントは、ブランドにとってかっこうのPRの場。なので、ブランド側からばんばんドレスが提供されます。PRなんだから、提供されるのは売れ筋が中心。女優の個性はニの次だったりします。ま、売れ筋ったって、ヒラリー・スワンクが今年のオスカーで着たギ・ラロッシュのドレスが約60万円だそうなので、客層はそれを買えて、着て行ける場所に事欠かないひと、ってことになりますが。デザイナーから服は提供されるし、スタイリストやヘアメイクも雇うので、いかにもハズレなひとはいなくなりました。でもなんとなくつまらないナー。19日■シャロン・ストーン。ロンドンでの『Basic
Intinct
II』撮影を抜け出して、AmfARのパーティに出席。ドレスはマックス・アザリア・アトリエ。バッグはダニエル・スワロフスキー。*シャロンは着こなしがうまい女優のひとり。ELLEもベストドレストにあげていますが、わたしも今回の1、2を争うと思います。次点候補がまた13日のシャロンだったりします。とにかくカラダをきれいに見せる着こなしがばつぐんにうまい。一時、キャリア的にも低迷してましたが、コンペティション部門に出品されているジム・ジャームッシュの『Broken
flowers』に出たりと、最近ちょっと復活のきざし。*AmfAR(米国エイズ研究基金財団)
は、1993年からカンヌ映画祭の一環として「Cinema
Against
AIDS」というチャリティ・イベントを開催しています。■ジョン・ガリアーノ、パス・ベガ、エロディー・ブシェ—ズ。3人ともディオール。*ガリアーノは両手に花ですね。おなじディオールでも2人の女優の個性の違いが、違うデザインを選ばせます。 ■ペネロペ・クルス。ドレスはオート・クチュールのディオールbyジョン・ガリアーノ。ダイヤモンドのブレスレットはショパール。 ■ブリタニー・マーフィーは、ヴェルサーチ。 ■ジョエリー・リチャードソンは、ラルフ・ローレン。ダイヤモンドのブレスレットはブシュロン。 ■モデルのオードリー・マロネーはディオール。■ Mouna
Ayoubは、ヴィンテージのイヴ・サンローランのオート・クチュール。*このレースのドレスはサンローランの伝説的なデザイン。1000着といわれる、彼女のクチュール・コレクションの1着です。わたしは“セレブ”って単語が「気色悪い」というか、使えば使うほど本来の意味からかけ離れて安っぽくなるような気がして居心地が悪いんですが、彼女こそホンモノの“セレブリティ”。サウジアラビアの王族の元王妃で、レバノンの億万長者。多くのオート・クチュールのパトロンでもあり、パリのファッション協会は彼女が所有するコレクションをもとに、オート・クチュールの本を上梓しています。 20日■シャロン・ストーン。フランス芸術文化勲章シュヴァリエ賞のメダルをつけて。ネックラインの深いインナーにジャケット。 ■ミラ・ジョボヴィッチとノエミ・ルノワール。ミラはダニエル・スワロフスキーのバッグ、ノエミのジプシーのようなドレスはゴルチェ。*モデルから女優に転身したふたり。やっぱり華があります。一緒に並ぶと個性の違いが際立って相乗効果。ノエミは『マルセイユ・ヴァイス』で演技だけでなくマーシャル・アーツも披露。 ■シルクでも、モスリンでもなく。ダフネ・ルーリエはブロンズ色の肌が映える、シャネルのドレス。*ダフネはフランスの人気キャスター。おなじドレスのひと(ダリア・ウェーボウィ)をメトのシャネル・ガラで発見。 21日 授賞式■今回のサプライズ・ゲスト、『ミリオン・ダラー・ベイビー』のヒラリー・スワンクとモーガン・フリーマンが、パルムドールのプレゼンターとして登場。ヒラリーはシャネルのオート・クチュール。 ■プレゼンターのひとり、セシル・ド・フランスのドレスとジュエリーは、“アフリカ”がテーマの今年のゴルチェ。*セシル・ド・フランスはセザール賞やリュミエール賞を受賞している若手の有望株。名前は“フランス”だけど、ベルギー生まれ(ベルギーもフランス語ですけどね)。ショートヘアとのバランスもいい。アクセサリーの使い方がまさにゴルチェという感じです。 ■サルマ・ハエックとヒラリー・スワンク。手短かに最終確認。「この業界、男社会だからね。あたしたちが頑張らないと。頼むわよ」「押忍、先輩!」 ウソです、そんなこと書いてません。でも言うてたらオモロイなと思って。 ヒラリーはダイヤモンドのブレスレット、サルマのルビーのカボションカットのイヤリングはどちらもショパール。■ノエミ・ルノワールとミラ・ジョボヴィッチ。ノエミはヴェルサーチ、ミラはクロエ。 ■サルマ・ハエックのエンブロイダリードレスはヴァレンティノ。一緒にいるのは審査員のドイツ人監督ファティ・アキン。*このドレスは彼女の個性にとてもマッチしていますね。彼女、わりとくどいデザインが好きで、それに負けてないんですけど、どうしても垢抜けなく見えてしまうんです。でもこれはヘアメイク、ジュエリーのバランスもいい。ここ最近の彼女のベストだと思います。 ■クリスティン・スコット・トーマスとペネロペ・クルス。クリスティンはゼラニウム色のモスリンのドレス。サンローランbyステファノ・ピラティ(ジュエリーはショパール)。ペネロペ・クルスはヴァレンティノ(ジュエリーはショパール)。*ペネロペはかわいいけど、メイク、濃いって。 22日 クロージング審査員団が勢ぞろい。キャプションは今年の受賞結果。くわしくはコチラから。ひととおり出揃ったところで、ベストドレッサーはシャロン・ストーン、ベスト・ドレス(つまりじぶんが着てみたい)はセシル・ド・フランスのゴルチェとジェシカ・アルバが着たアルマーニ・プリヴェ。あうー、どっちも黒になったのは偶然です。ベスト・カップル(?)は、ミラ・ジョボヴィッチとノエミ・ルノワール。ワーストは、たまたまきょう、yahoo.comで見つけた、伊女優・アーシア・アルジェント。パーティでもレッド・カーペットでもないんですが、ティルダ・スウィントンのゆるーいショットを発見。18日は彼女も出演した『ブロークン・フラワーズ』の上映の日で、このシャツの上にジャケットをひっかけて会場に現れた疑い。この緊張感のない足もとといい、「セレブ的に、それはマズイんちゃいますかー」。 いちばん観てみたい作品はジャームッシュの『ブロークン・フラワーズ』。グランプリ、おめでとう! では次回はトニー賞でお会いしましょう。