WOMENS HAUTE COUTURE FOR SPRING SUMMER 2005-06
2005-06年秋冬
パリオートクチュール・コレクション総括
2005年7月6日〜8日(現地時間)
今回参加したメゾンは招待を含め計17人。毎回、存続の危機が話題に上るオートクチュールだが、コアの正式メンバー9人を中心に、衣装作りの高度なテクニックと造形の極致を見せた。オートクチュール業界の明るい話題は、先シーズン(今年1月の春夏もの)に続き、ジョルジオ・アルマーニが「アルマーニ・プリベ」のブランド名でショーをもったこと。先シーズンは米国の顧客を中心に、1着150万〜300万円するドレスを十数着売ったといわれ、今回もイブニングドレスを中心に華麗な作品51点を披露した。オートクチュールは、資金的に豊かな有名ブランド以外、新規参入が難しくなっているが、今回、目についたのは米企業の支援。ラクロワは米グループの傘下に入ったが、郵送・宅配業で世界1位の米UPSがアダム・ジョーンズら欧州の若手3人のコレクションを支援した。(毎日新聞 05.07.22)ジョン・ガリアーノはディオールの足跡をたどりつつ、彼本来の破天荒な造形、そして制作前に旅したペルーのインディオ民族服の味付けも加味したコレクションを見せた。シャネルは、白一色の未来風な円形の舞台に、意匠をこらした黒いマントのモデルたちが登場。パリ・オートクチュール協会のディディエ・グランバック会長は「衰退はもう底をうった。オートクチュールの将来は悲観的ではありません」と笑顔で語った。(朝日新聞
05.07.25) オートクチュールは、1960年代までは「モードの主役」と呼ばれたが、次第に質を向上させたプレタポルテ(高級既製服)にその座を奪われる形になった。 現地で取材したファッションジャーナリストの山室一幸さんは「多くのブランドが、最高級の素材と高度な技術を結集させ、プレタポルテで実現できない芸術性の高さや壮大な演出を見せた」と話している。(読売新聞 05.07.15)前回の話題の目玉は、アルマーニのオートクチュール・デビューでしたが、おおむね好意的なようです。オスカーなどでもドレスを見かけましたね(ビヨンセ、アネット・ベニングなど)。今後、エミー賞などにもどんどん登場しそうです。しかし、十数着で成功なんですねぇ。やっぱりスゴい世界です。アルマーニが前回の顔だとすれば今回はやはりディオールでしょう。なんたって100周年ですから。ほかにもロシアやウクライナをテーマにしたゴルチェは、ふんだんに毛皮を使い、いつもロマンチックなヴァレンティノは、これでもかとリボンの洪水。絢爛豪華なキャットウォークを観ていると、クチュール全体の復権に賭ける意地を感じます。一方で今シーズンのキーワード“着られる服”の象徴でもあるシャネル、今後が危ぶまれたラクロワもアメリカ資本のに移り、幻想的な色づかいや凝ったディティールの重ねかたは健在なれども、かなり着やすい服になっています。さて、どんな方がたがお買い上げになるのでしょうか。 ELLE
JAPONによる、最前列に座っていたモデルやセレブリティのファッションチェックをどうぞ。