それはもう、ずいぶん昔のこと。 同級生のYちゃんが、“Through
The Past,
Darkly”を手に入れたという噂は、すぐに伝わってきました。ベスト盤とは知っていたけれど、オクタゴン(八角形)のジャケットは、やはり斬新でした。聴きたい、それ以上に見てみたいと、あまり親しくなかった彼女に声をかけると「アンタもストーンズかいな」と、たちまち意気投合。なにせビートルズ派が圧倒的シェアを誇っていた時代です。ストーンズは「真似っこ」だの、「すぐに潰れる」だの、ジャケットなんかが凝っていて「デザインはいいけど」みたいな評価。だけど優等生っぽいビートルズに対し、なんとなくワルっぽいイメージのストーンズに憧れを抱いていたひともいないわけではなく、Yちゃんとはエヴァンジェリスタよろしく“スウィッチ・キャンペーン”を展開したものです。
それからも、いろんなことがありましたね。裁判沙汰に関わったり、ライバルとコラボしたり、一時的に抜けてみたり、でも結局は出戻ったり、映画産業に首を突っ込んだりと、まるでどこかのコンピュータ会社の総帥のようですが、もちろんトロント裁判に“Rock
and Roll Circus”に“X-pensive
Winos”に“Pirates of Caribbean at World's
End”のことでございます。
いっそのこと一生、うまく騙しとおしてほしいとさえ願っているのです。たとえば、windows95に“Start
Me
Up”を提供したことには・・・目をつむりましょう。わたしは賢い消費者であるより、丘の上の夢見る愚か者でいたいだけなのです。 どうせ騙されるなら、あなたに騙されてしあわせだったと言わせてほしい。イニシャルがKでも、Sでも、この先、彼らの顔にもっと深い皺が刻まれても、ハゲになっても、いざりになっても、ついて行きますよ。It's
only Rock 'N Roll, but I like
it.
*Rock
'N
Rollのかわりに、なんでも好きな単語を入れましょう。たとえば、iBlogとか。
It's
Only Rock 'N Roll (But I Like It) “It's Only Rock 'N Roll”
・1974 / Rolling Stones