サンタが今年もやって来た!


 約束通り、一年ぶり通算3回目の来訪だ。最近は忙しいらしくて、来てくれない家庭もあるようだ。しかし、三ヶ月前から予約しておいたので、きちんと約束通り来てくれた(もちろん、フィンランド→成田空港→石神井までの交通費はパパが負担)。
 今年の舞人は周到に準備していた。何週間も前から窓ガラスに欲しいモノを色紙に書いて外から見えるように貼っておいたのだ。なにせ、欲しいモノがでかい・高価ときている。あのキッズ用コンピュータで有名な「ピコ」と、それに乗っけて遊ぶトミカピコが舞人の希望だった。
 パパは仕事部屋にいて気が付かなかったが、ご覧の通り、家内が写真・ビデオに一部始終を収めていてくれた。サンタの服がナイロンぽくて静電気とかバチバチきそうでいかにも貫禄が無いが、皮のサンタ服は重いのでフィンランド国内専用とのこと。三階建てマンションからの潜入という点を考えると、いたしかたあるまい。
 娘:ららは何者か判別がつかないらしく、サンタが侵入するなり泣きわめいていた。でもそこはサンタ。ちゃんとららのために、ペットロボット:ミャーチを持ってきてくれていたのだ。するとららは途端に泣きやんだ。
 サンタはルーフバルコニーのフェンスを乗り越えてやって来た。途中で落ちそうになってヒヤヒヤだったみたいだ。そういえばプレゼントを入れた袋が東京都推奨ゴミ袋を裏返したモノだったのには驚いた。舞人はサンタが来ても、「予定通り来てくれた」という笑みで、Vサインを連発しながら喜んで写真に収まっていた。
 「永久に続く虹など、誰も見向きもしないだろう」とは布袋寅泰の歌った言葉。せいぜいあと数年であろう、こんなクリスマスイヴ。憧れの目でじぃっとサンタを見入る二人の表情を、サンタは今も時々思い出すらしい。


【 舞人・サンタ・らら 】