「システム構築気質」
 なんてこった。それにしても気付くのが遅かったのだ。人生30年をとうに過ぎてから自らの気質を自覚するなんて。ギターを弾くということを生業としているから、当然のごとく、「私、演奏する人」という気持ちで生きてきたはずだ。そう思っていたのに実際のところは相当違っていた模様だ。
 まず、ギターに対する改造癖が直らない。すぐにあちこち穴を開けはじめ、はんだ付けを開始してしまう。ギターに対するセッティングについても同様だ。弾きやすい弦高を何時間もかけて「弾いては調整」を繰り返し、ベストな弦高に到達したところでエネルギーは枯渇する。現在の自宅レコーディング環境にしてもそうだ。とりあえずセッティングして曲でも作り始めればいいものを、あれこれロスの少ない配線を何日もかけて考えている(そしてまだ終わっていない)。合理的できれいな環境の構築。私の目標はここにあるような気がしてならない。そこから先に生み出されるものよりも、そのシステムを構築することに力を注いでいる。F1レーサーよりもメカニックとでも言うべきか。私のような気質では、たとえば家を購入してしまったら終わりなのだろう。そこまでに向かう過程がなによりも大事で。最後に、確認のために私のシステム構築気質によるものと思われる諸症状を示しておく。参考にされたし。