理念

THE SPIRIT OF TRUSSROD STUDIO

 トラスロッド・スタジオは設備、料金体系含め、一般的なレンタル・スタジオとは大きく異なります。なぜ安価にスペースを提供できるのか、そのスピリットとは何か。全てをきちんと説明させていただくことが大事であると考えています。貸す側・借りる側という垣根を越え、音楽という共通言語を通して、皆で交流を深めていければ幸いです。

音楽を教えることを仕事に

トラスロッド・スタジオ設立のきっかけ

entrance.jpg2004年宮脇俊郎ギタースクールオープン時のエントランス トラスロッド・スタジオ設立の発起人である宮脇は、ギター講師の仕事を始めて約20年になります。1999年に個人スクールを立ち上げ、2004年、現住所に宮脇俊郎ギタースクールを移しました。6年余りの期間でレッスンに訪れたギタリストは約600名。そのうちの数十名はギタリストというレベルだけでなく、ギター講師としても充分にやっていける技量とノウハウを有していました。
 自宅に充分な設備があれば、特に資格も無くギタースクールを始められますが、地価の高い東京ではなかなか難しいのが現状です。駅徒歩15分以上の木造賃貸アパートだと、音を出すこと自体が厳しかったりします。
 レッスンも、音楽仲間としての出会いの場であることに何ら変わりはありません。一度でもレッスンすれば、その人の人生に何らか関わったことを意味します。何かお互いに関わっていけることはないか、ずっと考えていました。


決死の覚悟(!?)でレッスン用のワンルームを借りた日々

SANY0034.JPG1999年 初めて借りたレッスン場所 私が、1999年にレッスンのためのワンルームを借りた時は、本当に覚悟が要りました。「家賃10万円+光熱費」という金額を超える月謝が集まらなければ赤字です。幸いなことに私は、音楽雑誌への連載や単行本やDVDの発売などの機会に恵まれていましたので、多くの方がレッスンに来ていただき今日に至りますが、振り返ってみても、それは運が良かっただけかも?という感触です。もし出版などの世界から遠いところにいたら、正直どうなっていたかわからないです。レッスンのために家賃を払い、家賃を払うためにレッスンする、…というのでは元も子もありません。

曜日ごとに開講する楽器が変わる、音楽教室の一般的な稼働パターンをヒントに

seitoboshu.pdf一般的な音楽教室では、曜日ごとに開講する楽器が異なっている。 楽器店などが運営母体となっている多くの音楽教室が、月曜日:フルート教室、火曜日:エレキ・ギター教室、水曜日:エレキ・ベース教室というように、曜日ごとに開講している楽器が異なります。
 それにしたがって、もし「週1回で月4回という部屋の借り方」が可能なら、もっと安い金額で借りることができるはずです。宮脇俊郎ギタースクールは、全フロアのうち1/3程度がレッスン・スペースですので、残りのスペースに壁やドアを設置して防音を施せば、上記のようなニーズに応えることができるのではないだろうか?それがこのトラスロッド・スタジオ設立のきっかけとなりました。

一般例1:音楽練習スタジオを予約してのレッスン・スタイル

IMGP8913.JPG バンド練習で使う音楽系練習スタジオは、平日の昼間はかなり空いていることが多いのが実情です(例外もあるとは思いますが)。そのために、当日予約で個人練習として借りられるシステムが存在するわけです。安いところで1時間あたり1人につき¥500、先生と生徒だと2人ということになるので、最低¥1,000が必要になります。
 グループレッスンとして開講する場合は個人予約は不可能ですし、多くの場合は夜に開講せざるを得ないので、1時間あたり¥1,500〜¥2,500程度のスタジオ料金を想定する必要があります。
 ただ最近では練習スタジオ自体が音楽教室を運営している場合もあり、一概には言えませんが。


一般例2:出張形式のレッスン・スタイル

IMGP8907.JPG生徒自宅への出張レッスンでは、機材がそろっているかどうかが不確定要素となります。 生徒の自宅に出張してのレッスンは、いわゆる家庭教師と似たイメージですが、家庭教師と楽器のレッスンでは異なる点があります。それは楽器・機材環境です。生徒さんの自宅によってはギターアンプが充分にそろっていなかったりなど、ランダムな要素が多くなります。また生徒さんの自宅が遠い場合は、その交通費と所要時間も気になるところです。
 出張レッスンは、生徒にとって“出かけなくてすむ”というメリットはあるかもしれませんが、一定の環境できっちりレッスンをしていくためには、やはりそれなりの機材が整った一定の環境が望ましいと言えるでしょう。ちなみに私自身、出張レッスンはかつて何度も経験ありますが、なかなかスムーズに運ばないことが多かったです。


一般例3:自宅でのレッスン・スタイル

IMGP8881.JPG一般的な自宅での設備には限界があります。
 自宅で環境の整った音楽教室を開くことができるのであれば、それ以上何も言うことはありません。1999年以前は、駅徒歩15分、賃貸マンションの一室でギター・レッスンしていました。四畳半で、機材が満載でしたから、来て頂いた生徒さんにはずいぶんと窮屈な思いをさせていました。
 一番ネックだったのは駅から遠いこと。トラスロッド号と名付けた(笑)自転車を、駅近の駐輪場に置いて利用してもらうという、かなり変則的な方法をとったりもしました。
 もちろんどんな環境であろうと、演奏と教える技術に長けた先生のところへは、生徒は集まります。しかし優れた先生は、得てして素晴らしい環境を用意してレッスンしていることが多いのもまた事実です。トラスロッド・スタジオは、生徒さんの側に立って、より学びやすい環境を整備しようとする姿勢が何より大事であると、考えます。

教わる側に立った環境とは

 昔はシーケンサーもパソコンもプリンターも無かったわけですから、それでもレッスンは成立していました。講師の技量次第であとは特に何もしなくても、という考え方もありですが、やはり効率が良く効果的なレッスン方法・環境を常に工夫していくことは、教える側の義務だと思います。そういうアイテムをいくつか挙げてみましょう。
・バッキングなどを流せるPA設備
・演奏を録音してプレイバックできる設備
・音程をすぐ確認できる鍵盤楽器
・弾き方を確認できる姿見鏡
・グループレッスン時に効果的なホワイトボード
・生徒の求める演奏情報・名盤などをその場で検索できるネット環境
・先生の作成した教材をその場でプリントアウトできる設備

いずれも、トラスロッド・スタジオには備わっています。今後もレッスンのための環境改善のために設備を充実していく予定です。もちろん、設備がいくらそろっていても、教え方が悪ければ元も子もありません。全ての機材は、レッスンのための補助的役割にしか過ぎません。教えることの楽しさ・難しさなどの思いを、皆で共有・交流できればと思います。






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