C62重連に感動するっ! (2006.1.25)
現在のマイブームは3つある。車載撮りビデオと自転車とそして「C62」である。
特にC62重連「急行ニセコ」に入れ込んでいる

中学に入ってすぐにSLファンになった。学校へ行く前の早朝に良く撮りに行ったりしていた。
中学を卒業して高校に入るまでの間を利用してSLファンの友人と二人で北海道へ行った。
もちろん目的はSL,それもC62重連「急行ニセコを撮影するためだ。
当時、既に鉄道ファンの間では「急行ニセコ」を知らない者がいないほど有名な列車になっていた。
狭軌で世界最大級の日本最大の蒸気機関車が重連で、急坂を持てる力を全て出し切って山線を走るその姿は
鉄道雑誌を見ているだけでも感動以外のナニモノでもなかった
(山線とは、函館本線の長万部〜小樽間を言う。急勾配と急カーブが連続する難所だ)
C62たった1台で1620馬力を発揮する、その重連の3240馬力の迫力たるや如何ほどかと思われた。
(動輪周馬力は、なんと2163馬力!!)
ニセコアンヌプリや羊蹄山の麓を走るC62重連「急行ニセコは日本一綺麗で勇壮だと思った。
デカイ三脚とカメラバッグも兼ねる着替えを入れたバッグだけを持った二人の姿は異様だったに違いない。(笑)
大沼公園のユースホステルに泊まったり、長万部の駅舎に泊まったりしながら根室本線やいろんなSLの写真を 撮ったり「急行ニセコ」に乗車したりして最後にたどりついたのが小沢駅である。
ここからまだ雪深い線路沿いの、熊笹が雪に埋もれた道なき道を二人で突き進んで銀山の駅まで歩いたのである。
今から思うとまことに無謀極まりない雪中行であった。長靴も履かずに短い登山靴にジーパン、上は薄いヤッケに安モンのレインコートだけで腰ぐらいまでの深さのある雪の中を進んだのだから。道中誰にも会わなかったのは言うまでもない。
熊が 出てきてもおかしくない状況で、さらに天候は鉛色の空で吹雪であった。
が、不思議と二人は不安になったりはしなかった。
靴の中に入り込んだ雪が溶けて靴下に冷たい水がしみこんで来ても一向に気にならなかった。
それだけ二人は、憧れのC62重連「急行ニセコに会えるのが嬉しくて燃えていた、集中していた、熱中していた、
とにかくなんと言って良いのかわからないが、とにかくそういう心境であった。
もちろん国鉄ダイヤも所持しておりそれを見ながらとにかく急行ニセコ撮影ポイントまで歩き続けた。
しかし、腰までの雪は予想外でありボクタチが立てた計画よりも遅い歩行速度であった。

で、 キロポストとダイヤから見るにそろそろC62重連「急行ニセコが通過する時間になった。
二人はカメラを三脚に備える事もなく手持ちでニセコを待った。腰まで雪に埋もれながら。
雪の深山は静かで何の物音も聞こえない。ただ雪が横風に吹かれて舞っている。
そのうちはるか遠くからかすかにドラフト音が聞こえだした!
もう来るぞっ! 二人は今か今かとカメラを構えたりシャッター速度と絞りの確認をする。
しかし、なかなか やっては来ない。徐々にドラフト音が大きくなってはきているのだが。
ボクタチがいる場所から線路は100mほど一直線に伸びて左にカーブしてい た。
ドラフト音が近付いてきたと思ったその瞬間、左カーブから突然C62重連「急行ニセコは飛び出してきたのであるっ!!!
見えてからは素晴らしく速かった!!
C62重連でないと出せない、特有のジェット機にも似た金属音混じりの轟音とドラフト音がボクの目の前2メートルを轟然と通過していった。感動したっ!!! 最大級の感動だった!!!^_^ 北の大地まで来て見たC62重連は素晴らしかった!!
前補機はC62-2で、ツバメマークを撮影出来たっ!!\(^o^)/ 本機はC62-3でゴールデンコンビであった。\(^o^)/
ツバメマークが目の前を飛んでいく
この世の物とは思えない轟音とかっこよいドラフト音とスピードと迫力で急行ニセコは走り抜けて行った。
「ウワァッ!」「ワハァッ!」「キャホー!」とかなんとか二人で叫んでいた記憶があるが無言だった気もする。
あの叫びはココロの中で叫んだモノだったのかな?
とにかく雪深い山の中で見たC62重連「急行ニセコはまさにリアルで神々しい体験そのものであった。
人間以外のモノに感動した中では最大級の感動である。今でもまざまざとその時の様子がまぶたの裏に浮かぶ。
当時の超有名撮影地、目名-上目名にも行ったが人が多すぎたし 感動はこの小沢-銀山には遠く及ばない。

残念ながら度重なる引っ越しでそのとき撮影したコダクローム64+愛機キヤノンFTのリバーサルフィルムは手元にない。(;_;)(;_;)
自分で言うのも何だが、重苦しい絵画調のコダクロームに鉛色の空に小雪舞う銀世界のC62重連「急行ニセコは最高の出来であった。
幸い、倶知安で給水、給炭、火床整理を行っている小休止中の写真を焼いていたのでそれをスキャナで取り込んだ物がある。
それが上の写真である。

CD、DVDでC62重連「急行ニセコ」や「C62-3」を見ている。
やっぱりしびれるのはその汽笛である。
SLの汽笛はみんな良いけど、こんな汽笛、聴いた事ないほど素敵だ。
ゴジラの雄叫びにも似ているが、郷愁を誘うところはC62の勝ちである。^_^
山奥でC62の汽笛が響き渡り、それが山々にこだましてエコーがかかったようになる場面などは絶頂モンだ。
C62の汽笛が鳴るたびに、その快感でのけぞってしまうのである。\(^o^)/

このC62の汽笛をなんとかして自分の車にも付けたいと思ったりする…。(^_^;)

なお、走行音の録音として現在入手出来る中での最良は、
「栄光の超大型旅客機 C62のすべて」-キングレコード- の冒頭のモノだ。
この前補機テンダー上での録音は少し古いが、シリンダ・ドレーンの排出音もうるさすぎず、なんと言ってもC62重連のドラフト音が見事なまでの臨場感とスピード感を表していて これはもう交響楽と言って良いほどの出来である。
毎晩、コレを聴いてから寝ることにしている。(^_^)v

純粋にリアルな音の記録として、特に汽笛を聴きたいのであれば「C62 ニセコ」-(株)キューテック- が良い。

蒸気機関車の撮影は冬か晩秋に限る。
なぜなら気温が低いのでSLから排出される種々の蒸気が白く写るからである。
気温が高い夏は黒い煙だけしか写らなくて、白い蒸気は撮影されないからだ。
さらに空気が澄んでいて景色がクリアに写るし、雪景色やススキの中を走る写真はそれだけで絵になるからだ。

あの頃に戻って また 冬の山線の雪道を歩きながら C62重連「急行ニセコ」に出会ってみたいものだ。



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