BMW 840 Ci M-Individual ('97)







安定していたし、ホントに良いクルマでした。 以下は、以前のサイト「Room 840」より抜粋。


1)スタイリング

オーストリア人デザイナー、クラウス・カティツァの手になる
流麗で大柄なボディは最大の美点のひとつ。 横から眺めて良し、前から眺めて良し、特に後ろからや斜め後ろからの眺めは絶品と言える程の素晴らしさである。これは写真からではわからない、実車を見てみると良くわかる。自分で写真を撮るためにレンズを覗くと良くわかる。見る角度や高さをちょっと変えるだけで、豊かに微妙にその表情を変えるのだ。う〜ん、マンダム。
だいたいからしてクルマというものはリアからの眺めが良くないと失格だと思っている。趣味のクルマならなおさらのことである。このバーンと張った
リアビューには高速クルーザーとしての風格とスポーティさがある。このクルマにはリア・ウイングは似合わない。孤高の高貴さを汚すからだ。

また、ノーズが長いのもお気に入りの点で、その長いハナをグイと操ってコーナーを曲がるのは快感である。タシカニ、狭い駐車場などではそのハナの長さが気になる時もあるが、この際そんなことはどうでも良いのである。
オトコは黙ってロングノーズなのである。 超高速巡洋艦には長いハナが必要なのだ。ロングノーズのほうがかっこうがいいのは決まってる。それに、自分が座っている所より前が長いとやっぱり安心である。実際、いざという時にはこの長いハナが最大700ミリのデフォーマブル・ストラクチャーとして機能するのだから伊達や酔狂だけではない。アウトバーンでの時速250キロを想定しての安全対策である。(だから、重量があるのは仕方がない)
超高速コーナーで、この長いハナを目指すラインにのせて走ったり、ラインを選んで鼻先を変えるのもどえらい快感である。自分が運転してどれだけ満足できるかが、一番大事な事である。ベンツのSLよりも幅、長さとも上回っているのがとても嬉しかったりするのだ。(笑)

また、このMインディビに装着されるMテク・エアロがサイコーのまとまりを見せている。ノーマルの850などと比べてもデザインの秀逸さは群を抜いている。(ホンマか?あはは) Mデザイン・ドアミラーもかっこいい。CD値はノーマルボディで0.29、前面投影面積は2.06F、空気抵抗の絶対値は0.597と優秀である。

ヘッドライトは片側3連の計6灯ある。ロード、フォグ、ハイビームの3種で、全部一斉に点灯すると派手さも明るさもかなりのものである。さらにバンパー内にはヘッドライトをポップアップしていない時のために、片側もう1つずつフォグランプが入っているのだ。 ああ、なんて素敵なんだろう。(笑)(^8^彡)


2)ボディカラー

アーヴス・ブルーという名の塗装はとても綺麗でどこへ行っても目立つ。おとなしすぎず、派手過ぎず(ちょっとだけ派手だが)とても気に入っている。洗車をするたびにホレボレと見入ってしまう。

このAvusというのはベルリン市にある「アーヴス自動車道路」の事で、Auto - Verkehrs Und Ubungs-Strasse が正式名称である。(三修社の現代独和辞典による)
これは、ドイツ人なら誰もが知っている有名な自動車道路の名前(BMWジャパンのドイツ人スタッフによる)だそうで、BMWジャパンに問い合わせしても何故、そこからブルーという色が出てきたのかはわからなかった。多分、アーヴス自動車道に何か綺麗な青いものがあるんだろう、と勝手に考えている。(笑)

アーヴス・ブルーは他のBMW車にも設定されているものがあるが、一番似合うのは8であるのは言うまでもない。
アハハ。ゞ^8^/~~~



3)内装

スペシャル・ナッパ・レザーシートは滑らず、汗をかかず、柔らかく、変な臭いもしないしとても良い。色合いも良く、Mストライプが各所に入っていてこれまた、気分はスペシャルである。
ダッシュボードからドア内張りにいたるまで全てスペシャルレザー・インテリアになっており豪華だ。ここに座っているととても気持ちが良いし落ち着く。シートヒーターも付いてるし、シートもハンドル(チルト&レスコーピック)も調節はもちろん電動である。サンルーフもいいし、後は635ぐらいの後席の広さがあれば言うことはないがジャガーよりは広いし贅沢は言うまい。 ドアの厚さはBMW車中最大の
23センチもある。この分厚いドアを閉める音も重厚感にあふれる。
635の弱点のひとつであった高速でのドアガラス周辺の風切り音への反省からか、ドアを開ける時には自動的にガラスが11ミリ下がり、ドアが閉まってからガラスが溝にはまるように閉まる。これは人間の鼓膜にも優しいし、ドア・サッシュのないハードトップクーペで室内の気密性を保持するために役立っている。
シートベルトは乗員の選んだ着座位置に応じて、自動的にベルトの位置や角度を最適化するインテリジェント・シートである。



4)乗り味

最大の美点がこれである。
ロングホイールベースと車重がもたらす揚々とした、小さな事にはこだわらない悠々たる乗り味。しかし、タイト・コーナーでは普段は柔らかいが ある程度沈み込んだところからグッと踏ん張る脚まわり。さすが、ビーエムの開発した
インテグラル・リアアクスルは並のモノではない。635(E24)や323(E46),318(E36)と比べても明らかに高速コーナーの回り方が違う。安定して、なおかつまるで計ったように切れ込む。もちろん、オーバーステアではない。あくまで自然に、横Gをあまり感じさせずにコーナーを回る事ができる。もちろん、コーナーリングスピードも高い。技術の進歩とは凄いものであることを実感させるひとつである。高速での直進安定性も抜群で、スタビリティが高く、安心して疲れない。

さらにV8エンジンのマナーの良さとトルクの分厚さには感動する。停止時からの発進も、望めば粛々とホントに極ゆっくりと発進できるのがいい。芳醇な味がゆっくりとした発進時にでも味わえる。ガバッとしか発進できないエンジンはスグに飽きてしまう。そーゆーのはガサツであり また 疲れやすいものでもある。ジェントルに走りたい時にはジェントルに、スピーディに走りたい時にはスピーディに、これが良いエンジンである。ゼロヨンとかよりももっと大事なものである。さらに、トルクフルな加速は疲れず、気持ちいい。長距離ツーリングが楽な要素でもある。
安定していて疲れずに速い、なおかつ操縦する心地良さがある。さすが、BMWはツボを押さえた作り方をする。


5)まとめ

840の最大の美点は、そのボディの剛性感とトルクの分厚さにある。
カミソリのよーな切れ味はないが、ナギナタのよーな、剛刀のよーな感触が大好きだ。
寄らば、すべてぶったぎる、これが全てだ。ゞ^8^/~~~
そして、なにより、超高速域で安定しているし、デザインがかっこ良い。