乳児連れプーケット旅行記:初日。
直前はとにかくついていない一週間だった。まず火曜日に風邪をひき、病院で点滴をうってもらって翌日復活したのだが、今度は木曜日から食中毒で三日間寝込んだ。それを取り返すために、病み上がり早々、月曜・火曜と死ぬ気で働く羽目になった。しかし今回に限ってそれがあんまり苦にならない。なんせ、今日からは待望のプーケット旅行なのである。
さて、乳児連れ旅行記の始まりである。
朝9:45のフライトのため、成田の集合時刻は7:45。しかし事前の情報収集で是が非でもスクリーン前の席+バシネットを確保したいわが家は七時到着を目標に定めた。このため自宅をでたの4:50。さすがの娘も途中ではぐっすり寝てしまった。
移動手段が電車しかない我が家にとって(免許はあるのだ、免許は。身分証明書にしか使ってないが)、大荷物を持って乳児を連れての成田行きが大変なのは考えるまでもなく明らかなので、レンタルしたスーツケースは前日までにパッキングして空港宛送付した。手荷物とベビーカーだけの移動は海外旅行としては楽なものの、子連れであることは予想以上に移動が大変。特にこの時間では日暮里からの電車は各駅停車のみで、空港への移動は二時間を要した。ほとんどの時間娘が寝ていてくれて助かったものの、早朝起こされて機嫌が悪かったりするとちょっとつらそう。
なお、早朝だったためか日暮里での乗り換え時に窓口が一つしか開いておらず、自動券売機もないためもうちょっとで乗り継ぎの京成に遅れるところだった。パスネットカードなどを事前に準備しておいたほうが安心だろう。
空港に到着すると、迷うことなくカウンターへ直行。事前に代理店にリクエストは出してあったのだが、念のためカウンターでも乳児連れであることを伝えると、ベビーミールの引換券とベビーカーの預かり証を出してくれた。事前に調べていたとおり、ベビーカーは搭乗口でのお預かりになるとのことである。座席は希望通り、スクリーン前が確保できた。早起きした甲斐があったというものだ。
これで一安心なので、少し余裕を持って空港内を冷やかしつつ、旅行費用をATMでおろしたりする。あまりキャッシュを持ち歩きたくなかったので空港でおろすことにしたのだが、ATMの数は思ったより少なく、また早朝だとサービスしていないものもあったりして不便だった。ある程度の額は事前に準備しておくべきだったかもしれない。
一休みして朝食をとったあと、出国手続き。娘の顔を見せるように言われるかと思ったのだがそんなことはなく、簡単に通過。今回は免税店は見向きもせず、まっすぐに空港内に設置されている児童向けのプレイルームへ向かう。娘をぎりぎりまでここで遊ばせて疲れさせ、搭乗したら寝かせてしまおうという魂胆である。しかし頑張って早起きした割にはあまり時間がなく、三十分ほど遊んだところで搭乗時間となった。
今回の航空会社はタイ航空である。タイ航空だと直行便が多いという利点ももちろんあるが、それより何より機内に乗った瞬間からもうすっかりタイの雰囲気なのがうれしい。機内の独特の香りをかぐと、ああ、今からタイに向かうのだなあと実感する。
搭乗開始になると最初に呼ばれるのはビジネスクラスの乗客な訳だが、乳児連れも同じ扱いだった。というわけで、他の誰より早く飛行機へ。我が娘は0歳の海外旅行で飛行機一番乗りを達成した。
確保できた座席にいってみると、四人がけの席を三人で使わせてもらっている状態で、しかもすぐ後ろの四人がけには誰もいないという素晴らしい配慮。しかも代理店の話では「余裕があれば」だったバシネットは離陸後すぐに取り付けてくれる親切さ。さらに(英語だけど)ピーターラビットの絵本、おむつ三つ(パンパース、でもLサイズだった)までくれた。本当にありがたい。
離陸時にあわせて授乳したところ、耳抜きもうまくいったようで特に泣くこともなく、飲み終わった後に眠ってくれたところまでは計算どおり。しかし設置してもらったバシネットに寝かせようとすると火がついたように泣きだし、起きてしまう。バシネットでのお休みはこの後何度もチャレンジされたが、残念ながらすべて失敗した。到着間際に起きたまま乗って遊んだだけで、結局バシネットが本来の目的で使われることはなかったのだった。
しかし、早起き&なるべく搭乗前は寝かせない作戦の成果か、それともずっと両親とべったり一緒だったせか、登場時間中娘は抱いてさえいれば比較的大人しくしていてくれた。累計では八時間のフライト中三時間近く寝てくれて、多少ぐずったくらいはもう全く問題がないほどの、実にいい子だったといえる。
さて、話が前後するが、機内での食事の話である。今回の機内食は、ポークステーキと海老カレーの選択だった。タイ航空の肉料理は経験的に今ひとつのことが多いので、今回は妻も私もカレーをチョイス。選択は違わず、なかなか美味しかった。一方娘のベビーミールは、キユーピーのおかゆとガーバーの野菜と白身魚のトマト煮と、ラベルの貼っていないペーストとで、全部で瓶が三つ、温められて届けられた。環境が普段と違うせいかなかなか食事に集中しないものの、四十分くらいかけてゆっくりと食事。最初の二つをほぼ完食した。
機内でのおむつ替えはトイレのうちいくつかに簡単なおむつ替えベッドが設置されているものがあるので、それを利用した。周りにあるものが珍しいので娘がおもしろがっていじろうとしたり、なんせ狭いので四苦八苦しなかったというと嘘になるが、それでも特に問題にはならなかった。スクリーン前の席だったので、トイレもすぐ近くにあり、空いたときにさっといける、というのはとても便利だった。娘を抱いてトイレの前で並んで待つ、というのは結構大変なので、こういうのも本当にありがたい。
妻と二人できたときは長い長い八時間のフライトだったのだけど、娘と一緒の八時間はあっという間だった。現地時間15:50、無事プーケットに到着。0歳10ヶ月で、娘は初海外である。
今回のガイドさん(といってもオプショナルツアーをほとんど申し込まない我々にとってはホテルにつくまでのガイドだけだが)はなったばかりというオイさん。今までのツアーではホテルまでの車中はずっとガイドさんがしゃべっている感じだったが、今回はほぼ無言。必要なことはわかっているので、それでも不便はないのだが。
車窓からみる数年ぶりのプーケットは、バイクのノーヘルや多人数乗りが激減しており、開発もずいぶん進んだ印象。
ここで、いい加減飽きた·疲れた·おなかが減った娘がぐずりだす。おやつをあげてゴマかしているうちに妻も気持ちが悪くなってしまう。しかし如何ともしがたく、早く着け早く着けと心の中で祈りながら、一時間弱を我慢。
ようやく、今回の宿であるクラブアンダマンビーチリゾートに到着。このホテルに泊まるのは初めてだ。パトンビーチ沿い(といっても中心部からはずいぶん離れている)にあって、娘をつれて早々遠出できない我々にとっては良さげな立地である。案内された部屋はバンガロータイプで、設備は新しくはないが部屋は広い。なによりベッドがべらぼうに大きいので、娘と三人で眠るのにはいい感じだ。しかしあまりに巨大なベッドなので不思議だなあと思ってよく見てみたら、シングルベッドを二つくっつけたのにクイーンサイズの敷布をセットした状態になっているのだった。子供がいるのでダブルベッドを、とリクエストしていたら、こういう形にしてくれたようだ。乗ってみると真ん中が微妙にへこんでいるが、真ん中に寝るのは軽い軽い娘なので問題はなく、むしろこの広さは本当にありがたい。(普段は狭くて大変なので)
落ち着いたところで時計をみると、現地時間では六時前だが日本時間にするともう八時近い。慌てて離乳食を食べさせる。昼の残りの離乳食(フルーツペーストらしい)とフリーズドライの野菜がゆ。眠そうだったが完食。
引き続き今度は大人の食事と、持ってくるのを忘れてしまった哺乳瓶を買うためにパトンビーチへ。しかし確かに目の前がパトンビーチなのだが、中心である通りまでは近いと聞いていたが実際に歩いてみると二十分。ねむがってぐずる娘を連れての道のりとしては多少遠かった。しかも道はだいぶ整備されていたとはいえベビーカーで歩くのは大変ながたがた。歩いても歩いても見慣れた光景にならずに不安になる頃になって、ようやくオーシャンプラザへ到着。哺乳瓶は小さなサイズのものしかなく、今の娘にとっては不足なので、明日改めて探すことにして、取り急ぎ必要なおむつをと洗濯物用のピンチを購入した。おむつはパンパースが入手できると聞いていたがその通りで、日本と同じなのではその他にマミーポコがあった(でもパッケージはムーニーみたいになっている)。地元のもあったが、ここは安全にパンパースを購入。26枚入って245バーツ。ちなみにマミーポコも同じ値段だったので、日本より割高な感じである。
買い物終了後、プーケットに来ると毎回訪れるミスターグッヅシーフードレストラン(本当にこういう表記なのだ)で夕食。改装してこぎれいになり、前回来たときにたっぷりサービスしてくれたピアノのおじさんもいなくなっていた。味もなんだかずいぶんあっさりになった感じ……。
両親の落胆が伝わった訳でもないのだろうが、娘は食事中ぐずりっぱなしだったので、交代でだっこしながら食事をとる。店の人が交代で娘を見に来るものの、普段だったら振りまく愛想も眠いとダメのよう。
食事後、娘が眠ったので途中31でアイスを食べたりしながら、歩いてホテルへ戻る。シャワーを浴びて、疲れはてて現地時間10:00、就寝。
Posted at 水 - 12月
15, 2004 at 11:08 午後