ステップアップ。
先週末、遅めの夏休みを取って箱根に行ってきた。頃合い悪く台風直撃か、という天候で休暇の三日間の寒暖の差は十度、豪雨と晴天(しかも湿度高し)の繰り返しと言う状態であまり夏休みっぽくはなかったのだが、雨期のリゾートに行ったと思えば(若干自己欺瞞が混入)。
私は運転免許(しかもマニュアル)は持っているが車の運転は不可能な人なので、普段の我が家の行動範囲は公共交通機関で到達可能なところまでに限定されている。しかし今回は、愛車に寝袋が常備されているようなアウトドアな両親、娘にとっては祖父母が一緒であるので、行動範囲は大きく拡張された。……が、なんせいつ嵐がやってくるかという天気の中なのでそうそう遠出することもできず、春先の旅行で清泉寮の牛を見て大喜びしていた娘に色々な生き物を見せてやりたいという希望は敢えなく潰えた。
しかし、出歩きづらくなったぶん祖父に構いまくってもらえることになった娘は大喜びで、普段だったら機嫌が悪くなる夕方も何のその、ほとんどぐずらず休暇を終えた。しかもご機嫌だったばかりではなく、匍匐前進のような奇妙なはいはいは覚えるし、「あぎゃ、あぎゃ」という書き文字を読んでいるかのように明確な発音の言葉を繰り返すようになるし、僅か三日の間にずいぶんな進歩を遂げた。
家族三人で過ごす日常と異なる、いつもと違う景色、いつもと違う人、いつもと違う構われ方。大人が感じるよりずっと大きなそれらが、きっと娘の中に大きな影響を与えたのだと思う。大事に大事に育てよう、と思っていた娘だったが、そしてそれはもちろん今でもそうだが、娘のことを考えたらもう少し色々考えないといけないなあと思わされた休日だった。
……と、奇麗に終われればよかったのだが、娘の進歩にはもうひとつおまけがついて来た。三日間、寝てる間と(娘自身の)食事の間以外は常に構ってもらっていた娘はすっかりお姫様になってしまい、ちょっと放っておかれるとすぐびいびい泣くようになってしまったのであった。
Posted at 日 - 9月 5, 2004 at 10:30 午後