当たり前になってしまう前に。 



 いつかいろいろなことが想い出や当たり前になってしまうのだろうけれど、きみが生まれた時、初めて泣き声を聞いた時、初めて抱き上げた時、初めておっぱいを飲んだ時、初めて僕の指を握ってくれた時、初めておむつを替えた時、初めて着替えさせた時、初めて外の景色を見た時、初めてお風呂に入れた時、初めて夜中にミルクをあげた時、初めて並んで一緒に眠った時、初めて指しゃぶりをしたとき、初めておしゃぶりをくわえた時、初めて泣かずにお風呂に入ってくれた時、初めて笑ってくれた時、初めてベッドで寝てくれた時、初めておもちゃを掴んだ時、初めて一緒のお風呂に入った時、初めて予防注射を受けた時、初めて実家へのお泊まりに行った時、初めて声を出して笑ってくれた時、初めて寝返りをうった時、初めて麦茶を飲んだ時、初めてヨーグルトを食べた時、初めてお粥を食べた時、そんなそんな、いろんないろんないろんな初めてのときのことを、きっと忘れないようにしようと思う。いつかきみが大きくなったら、きみがひとつひとつの初めてを難なくこなしていくたびに、おろおろしたり感激して半べそになったりした気持ちを話してあげたいと思う。

 大泣きしてにこにこするきみに振り回される毎日は戦争のようだけれど、それにまぎれて大切なことを忘れないように、足の置き場を忘れないように、しようと思う。


 いっちょまえの大人になったつもりでいたけれど、きみに教えてもらう感情の、なんてたくさんあることだろう。 

Posted at 火 - 7月 20, 2004 at 11:22 午前        


©