涼宮ハルヒシリーズ 一気読み


 ライトノベル人気No.1ということで前々から気にはなっていた本作品を、ようやく購入して読んだ。
 シリーズ物を一気に読むの、結構好きだったりする。

 とにもかくにも現在進行形のライトノベルの代表作ではあるが、イタくもないし、壊れている訳でもないし、過剰な萌えがある訳でもなく、むしろジュブナイルSFの正統な後継者、という感じがする。
 タイムトラベラー、超能力者の転校生、宇宙情報生命体のヒューマノイド・インターフェイス。
 ジュブナイルで見慣れたこれらの登場人物が、「涼宮ハルヒシリーズ」にも登場する。違いは、すべて最後に(笑)をつけなくてはならないことだ。今時マジメにSF学園物に取り組もうとすると、ホラーかコメディにするしかない訳で、(笑)は時代の必然とも云える(笑)。が、だからといってストーリーにまで(笑)がつくかというと、そうではない。実に真っ当な少年少女SFのストーリー展開をしているのだ。
 物語は主人公「キョン」の一人称で語られる。やたら饒舌なのが今のライトノベルっぽいが、暴走美少女「涼宮ハルヒ」に対する地の文でのツッコミが実に楽しい。このツッコミが(笑)の部分だ。
 一方でストーリーの核になる学園生活とSFへの取り組みは、正統派そのもの。今までに7巻出版されており、途中時間軸の前後はあるものの、主人公が高校に入学しハルヒ達と出会う4月から翌年の2月まで順当に話が進んでいる。登場人物には前述の通り多彩なSF設定があるが、今までのところタイムトラベラー物がメインのストーリーとなっている。こうして主軸を定めた上で、その上にパラレルワールド物やら超能力物やら雪の山荘物やらが乗っかってきており、飽きさせない。とって付けたような時間旅行物で終わっていない。
 もう一つタイムトラベラー物がメインとなっているのは、登場人物のひとり、ドジっ娘にしてメイドコスプレの似合うタイムトラベラー「朝比奈みくる」という、あざといながらも魅力的なキャラクター設定に負うところが多い。最新作を読んでいると、「涼宮ハルヒ」の当初の強烈さが薄れ、「朝比奈みくる」と無表情系美少女ヒューマノイド「長門有希」の活躍ばかりが目立っているが、そうなってしまうのも良く分かる。まあこの先何巻まで冊数を重ねるかは不明だが、このシリーズの最大の謎に「涼宮ハルヒ」を設定してしまった以上、終盤になればどうせ「涼宮ハルヒ」に焦点が絞られてくることになるだろう。

 確かに何か物足りなさを感じなかったと云えば嘘になるし、何か読後に残るという訳でもない。でも少なくとも読んでいる間楽しかったのは事実で、それはそれで十分価値があると思う。

 ということで、オススメ度は高い。
 でも、美少女イラストと萌え描写に拒絶体質を持つ人はダメかもしれない。(実際本屋で買うのは恥ずかしかったし(笑))

4044292019涼宮ハルヒの憂鬱
谷川 流 いとう のいぢ
角川書店 2003-06

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4044292027涼宮ハルヒの溜息
谷川 流 いとう のいぢ
角川書店 2003-09

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4044292035涼宮ハルヒの退屈
谷川 流 いとう のいぢ
角川書店 2003-12

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4044292043涼宮ハルヒの消失
谷川 流 いとう のいぢ
角川書店 2004-07

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4044292051涼宮ハルヒの暴走
谷川 流 いとう のいぢ
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404429206X涼宮ハルヒの動揺
谷川 流 いとう のいぢ
角川書店 2005-03-31

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4044292078涼宮ハルヒの陰謀
谷川 流
角川書店 2005-08-31

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 「涼宮ハルヒ」の喋りは誰かに似ていると思ったが、やっぱり『彼女 』じゃないだろうか。ものすごく異論はあるだろうけど。

Posted: 日 - 9月 25, 2005 at 12:50 AM           |


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