2009年2月28日号

保育は商品じゃない

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保育所が増える?

厚生労働省は2月24日、「新たな保育の仕組み」ついて検討している部会の第一次報告を発表しました。2013年度からの実施が企てられています。

各紙は翌朝、「保育所が増える」「利用者が自由に選択」など称賛の見出しを並べましたが不当だと思います。

保育所が増えない最大の原因は政府保育予算の不充分さですから、制度を変えなくても国の補助率を上げれば増設は見込まれます。

狙いは24条の解体

今回の議論の争点は、福祉行政の根幹にかかわる児童福祉法24条の存廃にあります。

新制度は保育の必要度を市区町村が認定し、要保育度とでもいうべきこの等級に応じて、利用者が保育所と直接契約を結ぶ方式、とされています。

つまり、福祉の実施から機会の保障へ、公的責任を緩めようというのが「新たな保育の仕組み」の狙いであり、これが福祉の増進なのか後退なのかは、同様の先例である介護や障害者福祉をみればあきらかでしょう。

自治体の責務

介護保険制度にかわって高齢者介護はよくなりましたか? 自立支援法はどうでしょうか。地方公共団体には実施義務があると定めた児童福祉法24条は、福祉の市場化をめぐる攻防において重要な砦であります。

署名を広げるなど、力をあわせて防ぎきりましょう。

待機児童が急増

保育園に入所できない待機児の解消は積年の課題ではありますが、不況で希望者がうんと増え、いっそう深刻になりました。公立保育園の開設があいついで報道されるも、追いつくものではありません。

国は資金援助を強化し保育所の増設を急がなければなりません。


せきと進

木洩れ陽

中野区も保育園の分園をつくることを決め、7,500万円ほどの予算をつけました。場所は何と東中野保育園跡地。昨年4月につぶした保育園の跡地に、わずか15か月でふたたび保育園を開くとは。区立保育園の増設は大いに歓迎しますが。

「新しい中野をつくる10か年計画」にしたがって区立保育園が次々と民営化あるいは廃止されています。同計画は保育の多様化によって待機児解消は進むとして、来年度には待機児ゼロという数値目標を掲げました。ところが昨年4月1日時点の認可園待機児は144人、達成にはこぎつけません。

10か年計画の手直しにあたり、多くの家庭に必要以上の苦労をかけたことを猛省し、そこを検討の足場にしていただきたい。