2008年9月30日号

「お囲い」を取り外せ

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やっと数値が出た

警大跡地建築基本計画案

警大跡地に予定される建物の概要が示されました。施設規模が具体的数値で示されたのは今回が初めてです。

NTT黒ビルの西側に、高さ100m、延べ床面積がサンプラザの3倍という巨大な民間ビルが描かれているほか、大学も明治大が16階、帝京平成大が12階と、いずれも超高層ビルです。

早稲田大学の施設規模はまだ出されませんが、新聞報道では900人が住まう学生寮と伝わっています。区は盛んに産学連携と言っていましたが、早くも頓挫かと批判する声もあります。

幅140m

徳川綱吉が「お犬お囲い」を作った警大跡地。今度は超高層の摩天楼に囲われようとしています。

特に100mのビルは、高さも相当ありますが、東西の幅が140mを超えると推計され、文字どおり壁となって計り知れない威圧感を放つことが危惧されます。

覚書で大丈夫?

中野区は今後、事業者と覚書を取り交わし、環境や景観、防災、地域活性化、開発協力金などについて一九か条の契約を結ぶとしています。しかし案文には罰則規定もなく、漠然とした努力義務が並ぶばかりです。

もし区民の意に反する開発が行なわれたとき、事業者が「覚書に沿って環境対策の実現に努めた」と、開き直る紋所に悪用されないか心配です。

日陰の公園では憩いの場とはなりません。抜本からの見直しを求めましょう。


せきと進

木洩れ陽

「摩天楼」は「超高層建築物」と同義語だそうです。辞書には「skyscraperの訳語」とあります。スカイスクレーパー、直訳すると「空をこすって削るもの」ですから、摩天楼もよく考えるとそのまんまですね。

ところで、100mのビルと公園の間にちょこんとある、四角いのは何でしょう。区の説明では、「賑わい施設」だそうです。

公園と公共空地の一体性はずっと争点になっていて、区は守らせますと言っていましたが、賑わい施設の出現によって分断される恐れが出てきました。

また、高層部は住宅のような説明だったのが、住宅は別建てで規模もかなり抑えられています。昨今は住宅の売れ行きが芳しくないようで、こうした市況の現れかもしれませんが油断はなりません。