2008年8月8日号

メタボにご用心

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2008年4月から健診(健康診査)と保健指導の内容が変わり、お腹に脂肪があって脂質異常や高血圧や高血糖をあわせもつ、内臓脂肪症候群(メタボリックシンドローム)に重点が置かれました。

生活習慣と社会環境

人を太らせる原因は、本人の生活習慣のほかにも、過酷な労働条件や世知辛さなどが挙げられます。

ストレスをたくさん受けるような社会環境にいる間は、いくら本人が太るまいと努力をしても効果が上がりにくいと言われます。

太りすぎるなと言うのなら、政府はストレスを受けにくい社会をまず整備するべきです。人間らしい適切な働き方と、充分な社会保障の確立が先決です。

疑問の声も

痩せた人にも高血圧や高血糖は多いのに、太った人だけを対象とするのはいけません。

世界の長寿国には肥満者が多いそうです。日本でも、戦後の肥満者増加と長寿化は足並みが揃っています。

また難民が!?

特定保健指導は、特定健診の結果が良くなかった人が受けます。

しかし医療機関等の受け入れ態勢が追いついていないため、特定保健指導が受けられずに順番待ちという、難民のような状況が起こりかねません。

抜本的な見直しを

健診と保健指導には、達成不可能な高い目標が設定されており、市区町村や企業など保険者は、目標に届かなかった度合いに応じた罰金が課せられます。

保険者にとっては不条理な課金ですし、被保険者である区民や社員も、様々な不利益を被ることになります。

医療業界も酷評する現行制度は抜本的に見直すべきです。生活習慣病の予防は大切ですが、健康の基準は腹回りや体重だけではありません。科学的根拠に乏しいメタボ。気にし過ぎると却って毒です。


せきと進

木洩れ陽

西洋医療を希望する人がきちんと受診できるよう保障することは必要ですし、私も自公政治の医療費抑制策には断固反対です。

さて、三療といわれる鍼、灸、按摩。日本の伝統医療ですね。明治以降、日本は西洋化の一途をたどり、医療においても西洋医学が主役の座を与えられ、東洋医学は隅に追いやられてしまいました。

現在は日本でも治療院が急増中なように、東洋医学の再評価が進んでいます。欧米を含め世界中の医療現場に広がっている東洋医学。魅力の一つは経費の割安感ですが、これはむしろ西洋医学が高くつき過ぎるのでしょう。

もし東洋医学の普及が人びとの健康維持に繋がるのなら、医療費抑制という政府の政策目標とも合致するのですから、行政はもっと三療に力を入れても良いのではないかと思います。