2008年4月7日号

懲寿医療制度やめよ

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人を75才という年齢で切り離す、差別医療の「後期高齢者医療制度」が始まりました。

「老後の健康保持」が消えた

「老人保健法」の名称が「高齢者の医療の確保に関する法律」に変わり、法の目的だった「国民の老後における健康の保持と適切な医療の確保を図る」ことが、日本の社会保障制度そのものから消されました。

政府は、高齢者の特性として「治療に時間も手間もかかる」「認知症も多い」「いずれ死を迎える」などがあると、あまりにも非道いことを言っています。

医療費の抑制が目的

新制度の目的は、「医療費の適正化を推進する」、つまり医療費の抑制です。誰かの扶養家族であることを認めず(離脱は10月から)、保険料は原則として年金から天引きされ、診療報酬は厳しく制限され、高齢化が進むほど保険料が上がります。

2,000万もの反対署名、自公による審議打ち切り、強行採決と、内容もさることながら、2年前の成立過程も極悪な制度です。

悪いことに、23区で健康診査が有料なのは中野だけです。

長寿? 懲寿では?

福田首相は4月1日、制度の通称を「後期高齢者医療制度」から「長寿医療制度」に改めるよう指示しました。長生きに対する懲罰のような制度なのですから、むしろ「懲寿医療制度」と名付けた方が良いのでは?

「偽」という漢字で象徴された2007年は終わっています。真に長命を讃える社会にしていきましょう。



【関連リンク】

せきと進

せきと漢字考【寿】

正字は壽です。「老」と「ながい」を意味する音符で成っており、「寿」単字で「いのちながい」を表わします。

「ことぶき」とも読みます。「言祝ぐ(ことほぐ)」の連用形で、「言葉で祝うこと」です。

一つの文字が「長生き」と「祝う」を意味するということは、昔は長命と祝福が結びついていたのですね。

杜甫の曲江詩という漢詩に「人生七十古来稀」とあり、70歳を古稀と呼ぶ起源となっています。70歳を迎えるのは稀(まれ)なことでした。

1947年、日本人の平均寿命は男性が50歳、女性が54歳でしたが、今では30歳ほど長くなっています。

社会の寿化は言祝ぎの増加。豊かさの証です。「長生きが喜べない世の中はおかしいネばあさん」、こう書かれた絵手紙ポスターが数多く貼り出される社会が豊かなはずがありません!