室内音響について
家本体は95年築の木造2x6です。 その2階西側の一角に傾斜天井のオーディオルームを設置しましたが、建築後2年間くらいは東京に生活の基盤があったので、ここには週末に帰ってくるだけでした。 まだ、自分がオーディオ趣味にのめり込む以前のお話しであります。ハイ。(^^ゞ
広さは約10畳(5.0mx3.64m)で天井高は(2.4m 〜 3.5m)です。 兎に角、天井は高い方が良いらしいと言うことだけは知っていましたので、2階の屋根を利用して傾斜天井としました。 今になって縦横高さの比率を計算してみると、1(縦):0.728(横):0.48〜0.7(高さ)と言うことになりますネ。 これでもオーディオルームの黄金比率とされる1:0.845:0.725には届きません。 エアボリューム的にも20畳くらいの広さが欲しいです。そして、2階までの吹き抜け天井が必要ですね。 将来の課題です。
98年に家全体の床貼り替えリフォームを行いました。そのついでに、オーディオルームの床もコンクリート板+花梨無垢材のフローリングとして、さらに工務店を通して大建工業の各種音響調節材を導入してみました。 オトテンとかオトカベの名前で商品化されているパネルです。 これらの商品はヘルムホルツのレゾネーターを利用して中低域の吸音を図っていますが、オーディオ的に問題となる低域定在波(100Hz以下)には殆ど無効でしょう。(^_^;
当時、私はまだ東京で仕事をしていたりして、家の工事に係わる暇が殆どありませんでしたから。 オーディオに嵌るようになる直前・直後くらいの時期であり、兎に角、今しかオーディオルームを造るチャンスはないだろうと、室内音響に関して殆ど無知ながらも、インフラだけは整備することにしました。

その後、NiftyのFAVを中心に情報を漁り、石井式リスニングルームを知りましたが、もはや後の祭り...。 低域定在波対策は特に行っておりません。 部屋の角にASCのタワースリムを試した事もありますが、ほとんど効果は判りませんでした。 コンクリート造りと違って、木造住宅の御陰で低音は階下の部屋に漏れています。それ程には低域の篭もりが問題になる事もなく現在に至っております。 尚、低域対策には、SPの位置や足元のセッティングも大きく関係しており、左右SPと壁との距離は(後ろ) m、(左右) mとなっております。
傾斜天井ならびにSPセッティングの賜物でしょう。 奥行き方向への音場に関しては、十分な深さが出ていると思います。

さて、傾斜天井に貼られているオトテンですが、ある問題を起こしていることに気付きました。
左右SPの中央に定位する音像の高さの問題です....。 ボーカルで確認するのが判りやすいですが、ボーカルの下半身が床下に埋まってしまいます。 私は少なくとも2年以上の間、これに気付きませんでした。と言うより、これが普通だと思っていました。(^_^;
数度のオフ会で他人から指摘されて初めて、重い腰を上げることになりました。 2004年の初夏にサーロジックのスカラ・ホールを導入しました。 特殊線維で出来た布を、御覧の様にやや弛ませて天井に貼り付けました。
サーロジック スカラホール → http://www.salogic.com/home.files/solution/scalar.htm

こんな感じで、目の粗い布ですが、表面には鈍い光沢があり、音を反射します。 軽いので、ピンで簡単に留められます。 袋状に加工されており、吊り下げた時に適度に全体が波打つように加工されています。

効果の程は凄まじく、改めて天井反射の重要性を認識することとなりました。 最初は試しに、SPとリスニングポジションとの一次反射面に貼ってみましたが、見事にサックスフォンが天井に定位しました。上から音が降ってくる感じ、あるいは天井に奏者が浮かんでおります。(^^ゞ サーロジックの説明にもありますが、一次反射面(SP側の部屋半分)には貼らずにリスニングポジションよりも後方の部屋部分に貼って、部屋全体の反響を増す方法が宜しいみたいです。
我が家では、ボーカルの「床めり込み」問題がありましたので、天井のオトテン(吸音)の一部分を発泡スチロール(反射)で覆い、さらにスカラホール(反射)を1枚だけ左右SP間のやや後方の天井に。 もう一枚のスカラホールをリスニングポジションの直上付近に。 何れも試行錯誤をしながら、結局一次反射面から僅かに外れた部分への設置が副作用と作用のバランスの取れた、ベストポジションと決まりました。