1045 : Max/MSP 4.6情報 : 赤松正行 


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DSPマガジン 2006.08.21 No.1045
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ちょっとは猛暑が治まってきた今日この頃でしょうか。相変わらず日差しは強いものの、爽やかな風を感じる時もあります。このまま素直に涼しくなって欲しいところです。さて、今回はMaxMSP 4.6のインストーラ・ディスクに含まれる「ReadMe.rtf」の翻訳です。いろいろと調べなければならない事柄があってメモを取っていたんですが、部分的にDSPマガンジンに載せるのもイマイチだったので、面倒だな〜(笑)と思いながら一気に全訳しました。あと「ReadMe-OSXJitter16.rtf」もありますが、これは今回の情報と似ているので、自分でチェックしてくださいね。

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Max/MSP 4.6情報
赤松正行

■■ Mac OS X用MaxMSP 4.6について ■■


■システム必須条件

Mac OS X 10.3.9を起動したコンピュータ、Mac OS X 10.4を推奨。


■サポートとアップデート

製品のアップデート情報、サポート情報、Maxコミュニティのメンバーによる最新のフリーの成果物については、Cycling '74社のWEBサイトを参照されたい。http://www.cycling74.com.

MaxMSPの技術的なサポートを得るには、http://www.cycling74.com/support を参照するか、support@cycling74.comに電子メールを送ること。電話での技術サポートは、+1 (415) 974-1818をダイアルし、2#を押すこと。

MaxMSPのディスカッション・リストにおいても、価値の高い技術的な情報が得られる。
メーリング・リスト: http://www.cycling74.com/special/mailing_lists
フォーラム: http://www.cycling74.com/forums


■インストール方法

MaxMSP 4.6をインストールするには、MaxMSP.pkgファイルをダブル・クリックする。このプログラムは、デフォルトではアプリケーション・フォルダにインストールを行う。ユーザがシステム管理権限を持っていない場合は、管理権限者のパスワードを尋ねられるので、それを入力する必要がある。

MaxMSP 4.6のインストーラは、エクスターナル・オブジェクトをMaxMSP 4.6フォルダ内のCycling '74フォルダにインストールする(以前のバージョンではApplication Supportフォルダにインストールしていたが、4.6ではそうではない)。このようなインストールは、バージョン4.6とバージョン4.5.7を平行して使用できるようにするために考えられたものである。PowerPCコンピュータでの古いオブジェクトのサポートを除いて、MaxMSP 4.6はひとつのフォルダ内にすべてが収まっている。古いプラグインに影響を与えることなく、古いオブジェクトもサポートするように努めたが、是正されそうもないApple社のバグのために、それは不可能であった。


■コピー・プロテクトとオーソライズ方法

MaxMSPのインストーラが処理を行った後、コピー・プロテクトのためのインストーラが起動する。この時、管理権限者のパスワードが尋ねられるが、これはコピー・プロテクトのインストーラがシステム・フォルダにファイルをインストールするためである。これらのコピー・プロテクト・ファイルは、システムの動作に何ら影響を与えることはない。

このバージョンのコピー・プロテクトは、以前のバージョンにおいてインストールしたかもしれないファイルのアップデート版であり、MaxMSP 4.6が起動しオーソライズを正しく行うために必要となっている。

Maxはコピー・プロテクトのソフトウェアをインストールしなければ、まったく動作しないようになっている。

オーソライズについての詳細な情報は、Cycling '74のWEBサイトのAuthorizationに関するページを参照されたい:
http://www.cycling74.com/support/authorization


■ドキュメント

ドキュメント付きのMaxMSPをダウンロードしてインストールした場合には、このファイルとインストーラが含まれるフォルダにあるDocumentationフォルダにドキュメントがある。
(訳注:この場合、インストール時にMaxMSP 4.6フォルダにDocumentationフォルダとドキュメントが自動的にコピーされる。また、Cycling '74のWEBサイトからドキュメントだけをダウンロードすることもできる。)


■■ MaxMSP 4.6での新しい事柄 ■■

■重要な事柄

1. MaxMSPをPowerPCコンピュータで最初に起動した時に、古いエクスターナル・オブジェクトのためのサポート・ファイルをインストールするか否かが尋ねられる。このようなライブラリをインストールすることは、MaxMSPによって作られたプラグイン(PluggoやHipnoなど)の動作に影響を与えるかもしれない。これらのライブラリをインストールした後に、何らかの問題が起こるようであれば、我々(訳注:Cycling '74)に知らせて欲しい。ただし、このインストールを行った後、古いオブジェクトを利用するまでに、Maxを再起動しなければならないことに注意してほしい。これらのサポート・ライブラリをアンインストールするには、このドキュメントの最後の説明を読むこと。

2. 古いバージョンのMaxMSPのためのオブジェクトは、 Intel MacでのMaxMSP 4.6では動作しない。もっとも、これらのオブジェクトは、Intel MacでもMaxMSP 4.5.7なら動作する。しかし、AppleのRosetta技術は、Intel MacでMaxMSP 4.5.7のようなPowerPCアプリケーションを動作させることができるが、IntelネイティブであるアプリケーションでPowerPCコードを実行することはできない。さらに詳しい情報は、以下の「実行可能フォーマットとプロセッサー・アーキテクチャー」を参照すること。cycling74.comのWEBサイトには、Maxデベロッパーが開発したUniversal Binaryバージョンのオブジェクトへのリンクをまとめたページがあるので、確認してほしい。

3. 古いオブジェクトのためのサポート・ファイルをインストールしていても、古いPowerPC用のJitterオブジェクトはMaxMSP 4.6では動作しない。これは、PowerPC MacでもIntel Macでも同じである。

インストーラ・ディスクに含まれるChangeLog.rtfには、バージョン4.6でのバグ・フィックスと変更点についての詳細な記述がある。


■新しいUDPオブジェクト

MaxMSP 4.6は、udpsendオブジェクトとudpreceiveオブジェクトを含んでいる。これらの新しいオブジェクトは、信頼性の高いUDPネットワーク接続を行い、OpenSound Control(OSC)プロトコルのサポートを統合している。


■Universal Binary形式のスタンドアローン・アプリケーションやVSTプラグインをビルドするための機能

MaxMSP 4.6は、Universal Binary形式のスタンドアローン・アプリケーションとプラグインをビルドすることができる。スタンドアローン・アプリケーションはアプリケーション・パッケージである(これはMaxMSP 4.5でも同様)が、パッケージ内のファイルとフォルダの構成が僅かに変更されている。スタンドアローンのアプリケーション・パッケージの内容を見るには、Finderでスタンドアローンのアイコンをcontrolキーを押しながらクリックし、表示されるポップアップ・メニューから「パッケージの内容を表示」を選べばよい。

新しい構成は以下の通り:

MyApplication.app(スタンドアローン・アプリケーション)
  Contentsフォルダ
    Info.plist -- OSが必要とするアプリケーションについての情報
    MyApplication.mxf -- アプリケーションのパッチと他のファイル
    Frameworksフォルダ -- エクスターナル・オブジェクトのサポートのために用いられる
    Resourcesフォルダ -- アプリケーションやMax runtimeが使用するアイコンや他のリソースが含まれる
    MacOSフォルダ -- アプリケーションと同じ名前を持つMax runtimeが含まれる
    supportフォルダ -- アプリケーションが必要とするが、コレクティブには含むことができないファイルを入れる
             このフォルダはアプリケーションが起動した時にサーチ・パスに含められる
    PkgInfo -- Finderにおいて、このパッケージがアプリケーションであることを示す

もうひとつの小さな変更点は、スタンドアローン・アプリケーションの開発者が望んでいたことであるが、Maxオブジェクトへのsendapppathメッセージの動作である。このメッセージは、MacOSフォルダ内の実行可能ファイルではなく、アプリケーション・バンドルのファイル・パスを報告するようになった。これは開発者が以前から希望していたことであるので、この変更は問題を引き起こさないであろうと思われる。

プラグインやコレクティブ、スタンドアローンに名前を付けて保存する時のダイアログに、便利な機能が加わった。それは、保存するファイルのタイプを選択するに従って、ファイルの拡張子が自動的に変更されることである。つまり、Mach-O VSTプラグインは.vstで終わらなければならず、アプリケーションは.appで終わることになる。さらに、コレクティブは.mxfで終わるべきであろう。このことは、Windowsでこれらのファイルを開く場合に重要になる。

アプリケーションにおいて、JavascriptやJitterを使用しない場合は、MaxJSRef.frameworkやJitterAPI.frameworkをアプリケーション・パッケージのFrameworksフォルダから取り除き、アプリケーションのファイル・サイズを小さくすることができる。ただし、Frameworksフォルダから他のフレームワーク・ファイルを取り除いてはならない。

古いバージョンのMaxからのエクスターナル・オブジェクトのためのサポート・ファイルのインストールを尋ねるダイアログを表示したくない場合は、スタンドアローン・パッケージのResourcesフォルダからMaxMSPCFMSupport.pkgファイルを取り除けば良い。

スタンドアローン・アプリケーションのアイコンやFinderに関するカスタマイズ情報を付加するために、Max 4.6でのスタンドアローン・アプリケーションは、ContentsフォルダのInfo.plistファイルと、Resourcesフォルダの.icnsファイルを使用する。以前のバージョンでは、BNDL、FREF、icn#リソースを用いていた。Info.plistファイルや.icnsファイルについて詳しく知りたい場合は、以下に示すApple社のドキュメントが役立つだろう。

http://developer.apple.com/documentation/Carbon/Conceptual/DesktopIcons/ch13.html

http://developer.apple.com/documentation/MacOSX/Conceptual/BPRuntimeConfig/Articles/ConfigApplications.html


■実行可能フォーマットとプロセッサー・アーキテクチャー

実行可能フォーマットは、コンピュータのハードディスク上のファイルにどのようにマシン・コードが格納されているかを示すものである。Mac OSにおていは、Mach-O形式とCFM形式の2種類の実行可能フォーマットがある。CFMは、元々はMac OS Xが導入される以前にPowerPCにもたらされたもので、今後はApple社はサポートしないことになっており、ネイティブなIntel用アプリケーションで用いられることはない。従って、MaxMSP 4.6では、Maxアプリケーションとすべてのエクスターナル・オブジェクトにおいてMach-O形式の実行可能フォーマットが使用される。

実行可能フォーマットは、使用しているコンピュータのプロセッサー・アーキテクチャーとは異なる。Apple社は、Universal Binaryという用語を、PowerPCプロセッサーとIntelのPentiumプロセッサーの両方のマシン・コードを含むMach-O形式のファイルとして用いている。

MaxMSP 4.6をPowerPCプロセッサーで動作させ、Max CFM Adaptor supportをインストールしている場合には、古いCFM形式のオブジェクトを使用することができる。MaxMSPを最初に起動した時に、古いMaxオブジェクトをサポートするファイルをインストールするか否かが尋ねられる。

MaxMSP 4.5をIntelプロセッサーで動作させ、古いCFM形式のオブジェクトを使用することができる(ただし、mxjなどいくつかのオブジェクトは動作しない)。しかしながら、Apple社のRosetta技術の限界から、ホスト・アプリケーションがIntelプロセッサーにネイティブ対応している場合、Mach-O形式の実行可能フォーマットであってもPowerPC用コードだけのプラグインを使用することはできない。

以下の表は、実行可能フォーマットとプロセッサー・アーキテクチャーの互換性についてまとめたものである。

プロセッサー MaxMSPバージョン 対応するオブジェクトの実行可能フォーマット

Intel     4.6       Universal Binary形式のMach-Oオブジェクト

PowerPC    4.6       Universal Binary形式のMach-Oオブジェクト
                PowerPC用のCFMオブジェクト(CFM Adapterライブラリのインストールが必要)

Intel     4.5       ほとんどのPowerPC用のCFMオブジェクト

PowerPC    4.5       PowerPC用のCFMオブジェクト
                PowerPC用のMac-Oオブジェクト(以下の註釈を参照のこと)
                Universal Binary形式のMach-Oオブジェクト、Mac OS X 10.3.9以降


■古いエクスターナル・オブジェクトのためのライブラリのアンインストール

もしバージョン4.5またはそれ以前のMaxMSPで作られたプラグイン(例えば、Pluggo 3.5またはそれ以前)を使いたい場合には、古いオブジェクトのためのサポート・ライブラリをインストールすることはできない。これらのライブラリをアンインストールするには、以下の手順で行う。

・/Library/CFMSupport/MaxCFMAdaptor.shlbを削除
・/Library/CFMSupport/MaxAudioCFMAdaptor.shlbを削除
・/Library/Application Support/C74 Plug-In Supportの中からMaxPlugLibCarbon.shlb、MaxAudioPlugLibCarbon.shlb、VstPlugLib.shlbを探す。それらが存在していれば、それらを/Library/CFMSupportに移動する。

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