1038 : インフォメーション(014) : 赤松正行 


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DSPマガジン 2005.07.25 No.1038
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梅雨が終わったようですが、今年は猛暑だったり、雨が少ないかと思えば豪雨だったりで、異常気象が続いていますね。なんだか安定しないのが通常気象ってことになりそうです。私はと言えば、先月は韓国ソウルで新作を現地制作していました。物価は安いし、食べ物はおいしいし、人々はフレンドリーで素晴らしい環境なんですが、なぜかコミュニケーションが悪くって、ひどく苦労しました。今回のDSPマガジンは、その韓国でのサウンド・インスタレーションと、今年もやってくるIAMASオープンハウス、そして浄瑠璃とメディア・テクノロジーの融合(笑)による新作公演のお知らせです。

・巨大スピーカーによるインスタレーション
・今年もIAMASオープンハウス
・浄瑠璃とメディア・テクノロジー

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インフォメーション(014)
赤松正行

■巨大スピーカーによるインスタレーション

北朝鮮と韓国の国境付近は幅4Kmの非武装地帯(DMZ)になっていて、地上は地雷は満載、地下では軍事作戦トンネルが秘密裏に掘られ、戦争には至らなかったものの軍事衝突が何度も勃発。DMZでは、境界線を挟んで両国が臨戦状態で警戒するとともに、巨大な軍事用スピーカーを使って何キロも届く大音量でプロパガンダを流し続けていたそうです。(一方で、誰も立ち入らないから、貴重な自然の宝庫となっているという面もあり。)

もっとも、昨年夏に両国の合意でプロパガンダ放送は中止され、スピーカー群は撤去されます。そして、展覧会「From the Fall of the Berlin Wall to DMZ」のために、このスピーカーを使った作品制作の依頼があって、ソウルに赴いた次第です。この展覧会は結構大がかりなもので、数十人の作家が作品を展示しており、ナム・ジュン・パイクの新作も出展されています(規模の大きなものとしては最後になるのでは?というウワサも)。

というわけで、制作した作品「Golden Numbers」については、すでに作っちゃった解説サイトを見ていただくとして、圧巻はこのスピーカーです。今回はスピーカーの能力のごく一部(100分の1くらい?)しか使っていないのですが、それでも、かなりうるさいくらいです。ローテクな力業で数キロ先まで音を送り込んでいた凄さが伝わってきます。マイクやアンプなども軍用のゴツイもので、内部のレトロな回路とともにドキドキさせてくれます。韓国に行かれることがあれば、お立ち寄りください。

2005年6月15日〜8月21日 ソウル・オリンピック美術館
2005年10月1日〜10月23日 国立全州博物館
2005年10月29日〜11月21日 プサン・センテム・シティ

展覧会「From the Fall of the Berlin Wall to DMZ」のWEBサイト
http://www.i60dmz.org/

サウンド・インスタレーション「Golden Numbers」のWEBサイト
http://www.iamas.ac.jp/~aka/GoldenNumbers/

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■今年もIAMASオープンハウス

毎年夏に行われているIAMASのオープンハウス、今年は8月6日と7日に行われます。オープンキャンパスのようでもあり、学園祭のようでもあるこのイベントでは、公開講座、ワークショップ、展示、上映、公演など盛り沢山の内容でIAMASの活動を紹介します。

今年は何故か(??)学生が張り切っていて、例年以上に展示や演奏が充実したものになりそうですよ。私も今年から始めたデバイス系のプロジェクトで展示や演奏をしたり、担当コースの活動紹介をしたりで学内にいますので、見かけたら声をかけてやってください。

IAMASオープンハウス2005
2005年8月6日-7日 11:00-18:00
IAMAS(国際情報科学芸術アカデミー+情報科学芸術大学院大学、大垣)
http://www.iamas.ac.jp/openhouse/

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■浄瑠璃とメディア・テクノロジー

8月12日と13日は、神戸の夢創館で浄瑠璃(文楽)とメディア・アートによる新作を発表します。モチーフとなっているのは400年以上前に日本に伝来した「伊曽保物語(イソップ物語)」。浄瑠璃サイドは若手人気大夫の豊竹咲甫大夫さんや中堅実力派の三味線、鶴澤清介さんなど錚々たるメンバーに対して、メディアとしては、空撮映像、サーモ映像や脳波などの生体センサー、映像と音響のリアルタイム処理などを使って新しい表現に挑みます。

とは言え、古典芸能とメディアって陳腐で悲惨な結果に終わることが多いですよね。これまでの失敗例も見てきているだけに、いかにスマートに仕上げるかに苦心しています。それに浄瑠璃の方々は身に付いた技芸で何でもササっとやっちゃうんですが、メディア系は接続やらプログラミングやらで、サクサクとは進まないのが辛いところです。そんなわけで、この異種格闘技の顛末を是非ともご覧になってください。

各日とも定員70名なので、ご予約はお早めに!ね。

「伊曽保物語」
2005年8月12日-13日 18:30開場、19:00開演
夢創館(神戸市灘区)
http://mssohkan.com/

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http://dspmag.iamas.ac.jp/

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