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Total entries in this category: Published On: 10 01, 2005 11:59 午前 |
1014 : MSPビギナーズ・チュートリアル(002) : 後藤英------------------------------------------------------------------------
DSPマガジン 2003.06.13 No.1014 ------------------------------------------------------------------------ MSPビギナーズ・チュートリアル(002) 後藤 英 第2回のMSPビギナーズ・チュートリアルは、前回のdac~とezdac~に引き続いて、 MSPでの簡単な音響合成の例を見ながら説明を進めよう。 1.cycle~について オシレーターと言い、音の波形を作り出す部分である。このオブジェクトによって音の高さ(周波数)を選択できる。または、音色も決定することができる。つまり、波形を変えることによって、音色を変化するわけである。オブジェクトが読まれたばかりの状態(初期値)では、サイン波と言う、音の最も基本となる単純な波形となる。cycle~のアーギュメントに数値を書き込むことによって、周波数を選択できる。また、左入力にMaxのオブジェクトの、例えば、ナンバー・ボックスを繋げることによって、周波数を任意に変化することもできる(パッチ例 05.cycle~)。仮に440を記入することによって、中央ド上のラ(A)が得られる。アーギュメントに名前(シンボル)を記入することによって、サイン波以外にも選択することができる。buffer~オブジェクトに波形を用意しておき、このオブジェクトのアーギュメントのシンボルと同じものをcycle~にも記入することにより、自動的に波形を読み込んでくれる。 2.*~とgain~について cycle~から直接dac~に繋ぎ、オーディオをオンにすると、いきなり大きな音が鳴ってしまう。これは、cycle~から出るシグナルを調整していないためである。cycle~とdac~の間に*~を加えることによって音量を調節することができる。*~に実数をアーギュメントとして加えることにより、この大きな音を調節することができる。右入力にMaxのオブジェクトのナンバー・ボックスを繋げることによって、任意に実数、つまり、音量を設定することができる(パッチ例 05.cycle~)。このオブジェクトとほぼ同じ働きをするのが、gain~である。グラフィカル・ユーザー・インターフェースを備えているオブジェクトであるため、マウスでスライダーを調節することによって、音量を調節することができる(パッチ例 06. *~ and gain~)。左入力では、シグナル入力だけでなく、ナンバーボックスを繋げることにより、このスライダーの数値を調節することができる。*~の1.0にあたる部分が127(-0dB)で、最大値は157(+18dB)である。しかし、これは初期値での設定で、インスペクターを開くことによって、この範囲を設定することができる。右入力では、数値が急激に大きく変化した場合でも、数値が徐々に変化できるように、ある数値からある数値への移行時間を設定することができる。 3.line~について line~は、Maxオブジェクトでのlineと同じような働きをすると考えて良い。MSPでのシグナルを、指定した時間で徐々に変化させる機能を持つ。line~が基本的な部分で必要となってくる理由は、オーディオでは数値が急激に変化することによって、不自然な音に聞こえたり、時にはクリックのようなノイズを発することがある。シグナルを徐々に変化させることによって、これを避けることができる。もう一つの理由は、音のアタックやディケイなどエンベロップをこのline~によって作り出すことができる(パッチ例 07. line~)。 4.MSPでのオーディオ入力 最後にオーディオの入力についての話をしよう。これは、adc~のオブジェクトを用いることによってできる。外部から繋げられたマイク入力や、内臓CDの音を取り込む部分である(パッチ例 08.adc~)。adc~をダブル・クリックすることによって、dac~と同じDSP Statusのウインドウを開くことができる。ここのInput Sourceを選択することによって、入力先を選択することができる。adc~と同じ働きをするオブジェクトで、グラフィカル・ユーザー・インターフェースを持つ、ezadc~がある。使いかたは、ezdac~のように、オブジェクトをクリックすることによって、オン/オフにすることができる。 5. CoreMIDIについて 前回に、CoreAudioについてお話したが、CoreMIDIについても少し触れておこう。MIDIによって、MSPをコントロールしながら音を鳴らすなどのケースも十分に考えられることだろう。Max/MSP 4.2.x OSXバージョンでは、OMSに代わってCoreMIDIが用いられている。扱い方や機能は、OMSととても似通っている。同じプログラマーが作ったことにも由来しているのだろう。 Max/MSPのFileメニューよりMIDI Setupノを選択することによって、CoreMIDI MIDI Setupのウインドウを開くことができる。ここでは、各MIDIディバイスの名前が表示され、それぞれのabbreviation(ディバイス名にとって代わる、a,b,cノなどの省略)とMIDIチャンネルのオフセットが従来通り設定できる。このウインドウの左下、System Setupノをクリックすると、MIDI装置のウインドウを開くことができる。直接、Audio MIDI 設定からも開くことができる。この具体的な使用法に関しては、紙面も限られているため残念ながらお話できないが、OMSととても似通った手順で設定できる。詳しくはCoreMIDIに関する資料を参照して欲しい。 ----------------------------------------------------------------------- 本稿で説明したパッチは、以下のURLからダウンロードできます。 MSPBT002files.sit ------------------------------------------------------------------------ 暫定版ながら、DSPマガジンのWEBサイトを作りました。 メルマガの発行確認や購読中止などの操作は、こちらをご覧ください。 http://dspmag.iamas.ac.jp/ ------------------------------------------------------------------------ Copyright(C)2003 DSP Magazine. All Rights Reserved. 転送・転載禁止 ------------------------------------------------------------------------ |