昔のある国の・・・ この物語は、一人の男を語る、”伝説”である。 今日もどこかに風は吹く。
ーーーーー風吹の月 邪の日ーーーーー この日は毎年ヤツが来る・・・。 そう、そいつはすべてを斬って、すべては斬られる。 村も、人も、心もすべて。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
店の主「いらっしゃい。食いもんはウチでそろえな・・・っと、驚いた。お前か。」 男「よぉ・・・ちょっと挨拶をしとこうとおもってな。」 店の主「何かあったか?」 男「明日は去年の情報から東の『春雲の里』に風がくるんでな。」 店の主「風吹の邪月か・・・おまえ・・・」 男「去年の事件は知ってるな?風は巨大化してる。今年でケリつけようと思ってな。」 店の主「おう、頑張って来いよ、イルハ・・・。」 イルハ「今度・・・会えたなら・・・それは幸運だ・・・」 カランカラン・・・ 店の主「・・・イルハ・・・・・」
彼の名はイルハ。村で名の知れた侍だ。 村で、というのは、彼は外に出れば名もない男だったからだ。 彼の両親は、風の魔物『ウィンドラ』に八つ裂きにされた・・・。 その日から彼は、村で毎日体を鍛えていた。 そう・・・復讐のために・・・
去年の村で起こった事件・・・それは、一足先に風に挑んだ、イルハの兄、フーシェの死だった。 フーシェは、ウィンドラの魔法、エアイーターによって、窒息死したとされている。 その現場に兄の持ち物は何一つ残らなかった。消えたのだ・・・。
〜〜〜春雲の里〜〜〜 門番「おい、そこの男。里にはいるというのだな。身分を明かせ。」 イルハ「ここから西の村で生まれた、イルハ。侍だ。」 その後の取り調べを通過し、イルハは里へと足を入れた。 イルハ「ここが・・・春雲の里・・・でっけぇ・・・」 里はたくさんの人であふれていた。 イルハ「・・・明日・・・」 グゥゥゥゥゥ〜・・・イルハは腹を空かしていた。 イルハは持っていた食料と調達した食料を食べ、暗くなり始めていたので宿へと行った。
・・・その夜だった・・・ 宿に泥棒が入ってきた。泥棒は金品を客室までに及び盗み、ありとあらゆる物を壊していった。 しかし、宿の周りはすでに警察で固められていた。 20分後、警察は宿に入ってきた。 そう、それがなぜかイルハの部屋だけには泥棒は来なかった。 イルハの部屋は、最も見つけづらい位置にあったのだ。 当然、警察はよそ者のイルハを疑った。 イルハの部屋に、警察が入ってきた。 イルハ「違う・・・俺じゃないんだ!!違う!!」 イルハはここでつかまるわけにも行かず、窓を割って逃走した・・・
夜は大雨だった。人里をはなれ、イルハは森で一夜を過ごした。 ひどく寒い夜だった・・・。
朝目覚めると、とても強い風が吹いていた。 もう、太陽は完全に上がっていた・・・。 イルハ「まずい・・・やつが・・・手遅れか・・・!!」急いで準備を整え、里へと走った。 イルハの顔色はよくなかった。あまりの寒さに体調を悪くしていた。 イルハ「これは・・・!!!」 門番二人が血まみれで倒れていた。門はギタギタにひきさかれていた。 イルハ「・・・でかい・・・」 イルハは急にめまいがした。イルハは衰弱しきっていた。 イルハ「くそぉ・・・間に合え!!」 二人に歯をくいしばりながら里へと走った。 強く風が吹いていた。民家も、人も、すべてが裂かれていた。 里中から血まみれの人々と逃げる人々が目に飛び込んできた。 イルハは怒りで右も左もわからなかった。
イルハ「・・・出てこい!!!ウィンドラ!!!!!」 |