はるね








 左手を頭にやり、不二は髪をかく。

「ええと、だからaの項でくくると、2次式が出てくるんでしょ?」

 ノートの端に罫線を無視して走り書きをする不二の文字に、前から伸びてきた手によって式が書き加えられる。

「そうすると、数字だけの項がのこってしまうから、最初からこの部分をAとして全体を別の2次式にするんだ」

 丸やら矢印やらで装飾された式を見て、不二は漸く頷いた。

 相変わらず自分は文字式が苦手だ。最初にあのアルファベットを使うという事に、どうも違和感を感じてしまったせいで、苦手意識が芽生えすくすくと成長してしまったらしく、問題を解く事はできるものの、未だに応用問題は点数が芳しくない。

「慣れれば簡単に出来るようになる」

 苦笑を浮かべる手塚に、不二は肩を竦めてみせる。僅かにぬるくなった缶ジュースを口に含むと、染み渡る感覚が気持ちよかった。

「でも手塚って教えるのがうまいよね」

 不二はシャープペンを置いて、腕を組んだ底辺を机に乗せて前傾姿勢をとる。僅かに近くなった距離に気づきもせず、不二の問いに手を止めて、手塚は考えるように左斜め上に視線を泳がせる。未確認生物を見つけたわけではない。

「テニスとか教えたりして言われない?」

 不二が補足して、やっと手塚は視線を合わせる。

「まあテニスは長くやっているからな。だがそれ以外では言われたことはない」

 確かに記憶になさそうな様子だが、そこは手塚なのであまり確かとは言えない。自分のことには殊更、関心が薄いのである。

 不二には基準点のわからない特別なフィルタがついているのだ。

「そうかなあ?」

 手塚の口調に不二は首を傾げる。

 教師の教え方とは確かに全く違うのだが、不二からすればとても親切だし解りやすいと思う。

 人に教えるためには自分が何よりも理解していないといけない、と前に誰かが言っていたが、手塚も同じようなものなのではないだろうか。

 不二が解らないと思うところを、彼はそれが何故解らないかが解っているように思える。

 きっとその全体像が見えているからこそ、問題がどこにあるのかがわかるのだと考えられる。

 迷路に迷っている不二を、手塚は高台から眺めているようなものか。それはそれで何だかずるい気もするが。

「お前はオレを高く評価しすぎる節があるからな。おだてても何にも出てこないぞ」

 ただこの無自覚さ故に、僻みを覚えたことは幸い無い。

「別におだてじゃないんだけどな」

 眼鏡の奥の瞳は、不二の言葉をさらりと受け流し話を終わらせてしまった。

 再びノートに向う手塚から視線を外して、不二は外を眺める。

 かなり巨大なガラスが少しずつそれぞれ平行からずれる角度で設置され緩やかな曲面を描き、壁として役割を担うこの建物は、こうして窓際に座るととても開放感がある。幸いの春晴れで、そよ風に揺れる緑がとても美しい。奥には桜も微かに見えた。

 頻繁に訪れるかなり大型なこの図書館は、平日の午前中ならばかなり人が少なく、快適である。屋内もまだ古くはない机や椅子の色がとても優しく、また形が馴染んで機能的にも申し分なかった。日差しがあまりに気持ちよすぎるのが、難点といえば難点だろうか。

 不二から見て右斜め後ろ、向かい合わせに座る手塚から見れば前方から日を浴びる手塚は真面目に手を動かしている。光でいつもよりも白く見える肌や、艶を帯びる黒い髪がとても綺麗だ。明るさに対比して一層濃い伏せがちの目元の影も、僅かにひらいた唇も。

 これが自分のものなのだと思うと、ついにやけそうになる。

 勿体無くて、自慢なんて出来ない恋人だ。

 あまりにじっと見つめていたせいか、不二の視線に気づいて手塚が眉を顰める。これはいつもの表情だ。

 手を止める手塚に不二は何事も無い様に微笑んで、ノートの上を転がってしまっていた薄くブルーがかった透明のシャープペンを手に取る。テキストを引き寄せて数式に向うと案の定頭の上から小さく息を吐く音が聞こえた。




 一度集中してしまえば案外問題を解くのも面白い。

 時々わからない場所を手塚に聞きながら進めてしまえば、あっという間に今日目標としていた設問までは終わってしまった。どうせやらなくてはいけないのだから、と残りの部分にも手をつける。

「やりだせば早いのにな」

 あらかじめ宿題をやっていた手塚は、先に終わったらしく、綺麗な字で書かれた式をシャープペンで追って、ミスをチェックしている。

「物事をコツコツやるのって、あんまり得意じゃないからね」

 こういうところは意外に菊丸と同じタイプの不二である。やって出来ないことも無いのだが、ある程度自分の力量が解っているので、極力まとめて物事を片付けるのだ。無論、計り間違えて終わらなくなるといった愚を冒すことは、ない。

「ある意味器用なんだろうな」

「それって嫌味?」

 苦笑して顔を上げると、手塚はわざと目を見開く仕草をみせる。まさか、ととぼけているのだ。

 右ひじをついて、掌に顎を預けて手塚は少し眩しそうに外を眺める。不二はノートに視線を戻した。

 結局当初の予定していた時間には、薄い冊子のテキストの問題を2ページ残すだけだった。欠伸をかみ殺す手塚に、続きをやっていくかと聞かれたが空腹には勝てずに図書館を後にすることにした。





 空いているバスのペアシートで、これまた十分に光合成をしながら帰宅し、家に着いたのは1時に近い時間だった。途中で買ってきた赤に黄色のファーストフードの袋をリビングのテーブルに置いて上着を脱ぐ。広い窓があるおかげか、部屋は十分に暖かかった。

「母さん夕方まで用事があるって言ってたから、のんびりしててよ」

 頷いて手塚はソファに腰をおろして包みを広げる。

 その間に不二は自室に鞄を尾きに行く。ベッドの上には綺麗にたたまれたタオルケットが置かれていた。そういえば、今朝新しいのをおろしてくれると言っていた気がする。午前中に日干ししてくれていたらしく、触れると暖かかった。

 ドアをしめて階段を下りると、不二に気づいて手塚がこちらを向く。既にハンバーガは並べ分けられて、入れてある四角い袋を丁寧に畳んでいるところだった。

「お茶は?いる?」

「いや、平気だ」

 不二もソファにつくと、手をあわせてから簡単な食事に手を伸ばす。

 包みをあけてかぶり付くと、自分が空腹であったことがより思い出される。大体少しものを口にすると、余計何か食べたくなるものだ。女の子だと、この誘惑に立ち向かえるかがダイエット成功の秘訣なのだと、由美子がいっていた。

 空腹のストレスの方が余計よくないと思うが、それはきっと知識の少ない自分の言い分なのだろう。

「美味しい?」

 一つ目の半分程食べ終えている手塚は、指についたソースを舐めている。

「まあまあ、だな」

「初めて食べるとか言ってなかったっけ」

「なんだかパンの部分が妙にボリュームがあるだけで、むしろ少し食べにくい」

 それは不二も思った。

「でも、意外に手塚そういうの好きだよね」

「ファーストフードってことか?食べ無そうだって必ず言われるからな。別に特別好んで食べてるわけでもないけど、楽だから」

 手塚はジンジャエールをストローですする。

「確かに。必ず和食しか食べないとか思ってる、後輩に見せたら凄い驚くよ、きっと」

 やめてくれ、とうんざりした表情になる手塚に不二は笑う。

 人のイメージは不思議なものだ。自分の都合の良い、つまり想像するのが楽な解釈に結びつけやすい。テレビに出ているアイドルなんかに対しては特に顕著だろう。

 しかし、大体はそのイメージが崩れた方が、微笑ましいと思ったり共感しやすい、というプラスイメージに結びつくことも珍しくない。自分もその一人だということは、不二もよくわかっている。

 意外、というのも案外悪くない。

 包みを丸めて、不二は二つ目のハンバーガに手を伸ばす。口をあけると手塚がこちらをじっと見ている。

「何?」

 ハンバーガには半円のあとが残る。咀嚼して飲み込んで、再び口をあける。

「お前は意外に口がでかいな」

「あ?」

 かぶりついたままだったせいで、不二は変な声になる。

「学校では割と上品そうにしてるのに」

「そうだっけ?」

「少なくとも3口でハンバーガを食べないだろ」

「4口です」

 大して変わらない、という手塚は妙に自信有り気に頷いている。

「女の子みたいなのにな、黙ってれば」

「本当?手塚がそう思う?」

 黙ってれば、の部分には触れないでおく。

「5メートルくらい離れてみれば、まあ、そうみえなくもない、かな」

 その距離によって一体どういったものが緩和されているというのか。

「そんなに離れたら顔なんて大してみえないじゃない」

「だから、見えなくも無い、って言っただろう。大体そんなに可愛く無い」

「何かそれって酷くない……?」

「可愛いと言われて嬉しいのか?」

「まあ、否定されるよりはね」

 あっさりと言い返すとジュースに手を伸ばしながら、手塚は不可解そうな顔になる。

「「手塚くん、ご飯美味しい?」とか、どう?」

 両手を合わせて頬の横に持ち上げて、不二は笑顔と共に上目遣いで体を斜めに傾けて見せる。語尾には一応ハートマークをつける位の声音も演出してみた。

「あ!ちょっと!視線逸らさないでよ。僕が馬鹿みたいじゃないか」

 みたいじゃないだろ、と呟く声が聞こえたような気がしたが、不二は聞こえない振りをして、両手を組んで頭の後ろにあてると、そのままソファに体を沈ませる。

「お前のその笑顔は怖いぞ、はっきり言って」

 食べ終えたゴミをまとめて捨てる手塚を不二は目で追う。

「そう?」

「断言してやる」

 口を窄めて見せると、やめろとお叱りを受けた。

 まあ、言われることは自分でも自覚していることだ。

「あかずきんの狼みたいでしょ」

 にっこり笑うと手塚は無表情のままソファに座る。

「じゃあオレは猟師だな」

「言うと思った……。大きな口は何のため、とか聞いてくれないわけ?」

「目に、鼻に、爪に、か?」

「そうそう」

「わるいが、危険なものには近づかない主義なんだ」

 悪いな、と手塚は足元に置いてあったバッグを探る。本でも読むつもりらしい。相変わらず連れない態度である。

「じゃあそんな妖怪アンテナを持ってる手塚君に、お茶でも入れてあげるよ」

 ソファの隅に少し斜めに腰をかけて、体育座りの様に膝を引き寄せて手塚は読み掛けだったらしい新書からしおりを引き抜く。日差しも届くベストポジションで手塚は直ぐに読書に没頭してしまったらしく、不二がキッチンへ向うべく立ち上がっても文字に視線を落としたままだった。

 やかんを火にかけると、局面を描く金属に一瞬水蒸気が纏わり付いて薄くにごる。

 先程言われた事を思い出して、不二は苦笑する。

「上品、か」

 一般的なマナーはしっかり覚えさせられていたし、特に逆らうことも無く実践もしていた不二である。明らかに、良い子であったことは間違いない。

 だが、実際は大雑把な部分があるし、他校の某部長のように優雅な生活に身を包んでいたいと思うほど可愛い性格でもない。

 大体面倒なことが嫌いだ。

 変に几帳面だったり凝り性なところもあるけれど、あまり熱しやすい性格でもない。大分好意的な解釈をされることが多いけれども、それは間違いなく顔のせいで、手塚とは逆の意味でイメージが作られるのだろう。

 自分にしてみれば手塚の方が余程人に優しいのだと思うのだが。

 ある意味顔で得をするというやつか。

 不二は急須と、それからお馴染みのマグカップをカップボードから取り出して、湯を注いで温度を馴染ませてやる。立ち上る湯気が頬を撫でて暖かかった。

 深い緑の茶葉が水分を含むのをまつ。

 カッコいい、とか頭がよさそう、とか。褒められるよりも、否定される方が嬉しいと不二は思う。

 勝手に作られたイメージが実際は心地よいものではないと知ったのはここ最近だ。

 前はカッコいい自分になりたい、という様なヒーローになりたいというのに似た幻想を抱いていたのに、今はその逆なのだ。悪役に人気がでるのは、共感が得られるからという統計も頷ける。

 駄目さを晒せる部分を持っているほうが、カッコイイ。

 手塚のことも。

 初めて話すときに感じた、自分とは違う不思議な大人っぽさはそのせいだったのかもしれない。隠すことをしない、その前向きさは、カッコイイと思ったのを不二は覚えている。

 まあ、手塚の場合はただの天然なのだけれど。

 急須からゆっくり薄緑の液体を注ぐと、淡い香りがあたりに舞う。

 両手に一つつのカップをもって、リビングに戻ると手塚は姿勢を崩さずに本を読んでいた。テーブルに置いたカップには気づいたらしく、小さく礼が聞こえる。

 こういうところはしっかりしている、と不二は口元を少しだけ持ち上げる。

 とりあえずもう少しの間は手塚は本の虫になっているだろうから、自分は勉強の続きでもすることにする。どうせこういう時でなければやらないのだから、丁度いい。

 鞄から取り出したノートとペンケースをローテーブルに置いて、不二は床に腰を下ろす。あまり低いテーブルは好きではないが、手塚がいるのでそこは我慢だ。

 ページを捲る音と、それから時々カップの置く音をぼんやり聞きながら、手を進めつつ、不二は時々欠伸をかみ殺す。春先はどうにも眠くなりやすい。

 それでも自分をだましだまし問題をこなすものの、30分で飽きてしまった。肘を付きながら欠伸をする。丁度満腹感も睡魔を後押ししているのだろうなと、思ったところで、不二は先程からカップが動いていないのに気づく。

 空になってしまったのかと思ったが、手塚をみて納得した。

 重力に負けて大分体がソファに平行になりつつある手塚は、一応文字を追っているようで視線は動いているのだが、その瞼は大分下がってきている。

 気づかれたらきっと起きてしまうだろうから、不二は姿勢を崩さずに、目だけを前に向ける。

 ちょうど頭の後ろに日を浴びながら、うとうととしている手塚は本当に今にも眠りそうなのだが、一応必死に戦っているらしくその瞳は同じ動作を繰り返していた。

 あまりの可愛さに笑ってしまいそうになるのを、不二はどうにか耐える。

 案外幼児体質なのだが、見た目とのギャップで愛らしさも一入だ。

 僅かに開いた瞼から除く黒はもう文字も追っていない。

 1度。

 2度。

 閉じる。

 また開く。

 頭が傾いて

 あ、

 眠った。

 体の力が完全に抜けて、手塚は沈没した。

 無駄に息を止めていた自分に気づいて、不二は苦笑する。

 そっと立ち上がって、テーブルを回り込んで手塚の顔を覗きこむが、起きる気配はない。一度寝るとあまり起きないのだ。

「ん……」

 眼鏡とそれから落ちそうな本を取って、テーブルに寄せてやってから、不二は思い出して自室からタオルケットとカメラを持ってくる。起こさないように気をつけながらタオルケットをかけて、自分もその隣に腰を掛ける。

 春眠暁を覚えず、という言葉が不二の頭に浮かぶ。鬼も眠る春のうららか、というやつだ。

「にしても、狼の前で眠るなんて猟師失格だね」

 それとも夢の中であかずきんを守っているだろうか。

 無防備に眠る手塚は、何も知らずに幸せそうな顔をしている。

「これじゃ何されても文句は言えないよ」

 くすりと笑う不二に手塚は僅かに身じろぎするが、やはり起きる気配は無い。

 とりあえず、眺めていることにする。

 それに飽きたら。

 またその時に考えるとしよう。







 もぞもぞと動く気配に気づいて不二が視線をあげると、手塚は器用に寝返りを打って薄く目を開く。まだ夢と現実のハザマにいるらしく、焦点があっていないようだ。

 本を置いて不二が近づくと、ぼんやりとこちらを見つめている。

「目覚めましたか?」

「ふ…じ?」

 鼻をつけてから10センチだけ距離をおいて、不二は手塚が覚醒するのをまつ。きっと直ぐに我に返るだろう。

「わ……!なんだ?なんでお前が……」

 体を引こうと動くが、勿論ソファにこれ以上埋もれることはできない。
「おはよう」

 にっこり笑うと手塚は、漸く自分が寝ていた事を思い出したようだ。

「ああ……そうか、すまない。………………だが、一体何なんだ」

「何って?」

 気づかれないように距離を再び縮めて、不二は低く呟く。

「何でお前がそんな近くにいるんだ、それに眼鏡を、返せ!」

「どうして僕が君の眼鏡をかけてるか、聞かないの?」

「………………なんでだ」

 不承、という感じで眉間に皺を寄せて呟く手塚に、不二は意地悪な笑みを浮かべる。

「それはね、可愛い猟師さんがよく見えるように、だよ」

 言われて手塚は自分の状況を理解したらしい。目が悪いというのはかわいそうなことだ。

「お前が掛けたって余計見えないだけだろうが!いいから返せ!」

 トレードマークの欠けた、いつもより幼い顔を赤くして手塚はなんとか逃げようとするが、まあ不二から見ればそれは無駄な行為だ。

「駄目だよ。だって」

「だって?」

 こういうときに自分から罠に落ちていくことに、いつも手塚は気づかない。

「狼のおおきいお口は、猟師さんを食べるためにあるんだからね」

 一瞬黙って、手塚はどうにか不二をどけようと、タオルケットの下から腕を伸ばす。だが、寝起きで力の入らない手塚など、不二には取るに足らない。

「勝手に童話を書き換えるな!だいたいお前は狼じゃないだろうが!」

「口が大きいって言ったのは手塚だよ?」

「だからってなんでそういう方向に話が行くんだ!」

「手塚のせいだよ」

「は?何のことだ?……ちょ、いいからどけ……!」

「い・や・だ・ね」

「そそそそうだ、可愛い不二はどこにいったんだ!」

「はい?ああ……まあ可愛い不二君になってあげてもいいけど……」

 状況は変わらないのだ、と仄めかすと手塚は思い出したようにげんなりした顔になる。

「…………やっぱりいい」

「うわ、そんなに拒否反応示すかなあ」

 わがままだなあ、というと手塚に頭を殴られた。

 黙ってれば可愛いなんて言うけれど、手塚は眠ってると天使だ。

 それに黙ってない方が絶対可愛い。

「手塚って不思議だね」

 真面目な顔で呟く不二に手塚はため息をつく。

「お前に言われると癪に障るな……」

「まあまあ」

 何か言おうとするのを、うまく封じて不二はこっそり眼鏡をはずす。

 近くで見る手塚は、悔しそうにこちらを睨む。

「本当に、可愛くないな、お前は」

 一瞬真顔になってから、不二は微笑む。作り笑顔ではなく、顔が勝手に緩んでしまった。

「ありがと」

 眉間に皺を寄せる手塚は、きっとその理由を知らない。