第26回日本プライマリケア学会講演からの抜粋    全文へ

 

 

「インフォームドセルフチョイス」とは、

 

1)医師が、「患者さんの回復の道筋」と「回復後の状態」を想定した上で、

 

2)回復と減薬が患者さん自身の選択により可能である事を説明し、

 

3)患者さん自身が、新しいライフスタイル、補正された生き方を選択して、

 

4)患者さんみずから病者としての在りかたを離れ、(医師はこれを支え)、

 

5)より拡大した自己認識と、その認識にもとづく自己選択があれば、薬がなく

 

とも健康でいられる事を患者さんが経験し、

 

6)カルテからは病名が、患者さんの意識からは不全な自己規定 自己認識が削除され、

 

7)患者さん 医師ともに、より健康な自己を楽しむ。

 

というプロセスで行われる、患者さん自身による自己選択過程の事です。

 

 

この、患者−医師関係の望ましい姿を

 

「インフォームドセルフチョイスによる回復モデル」と私は名付けます。

 

 

 

重要なポイントは

 

A:「選択権が最後まで患者さん自身の手にとどまる」と言う事と、

 

新しい生き方を選択するにあたり

 

B:「患者さんが、拡大した自己認識(Self)にもとづいてその選択を行う」と言う点、

 

医師−患者関係は、

 

C:「患者さんが、より健康な自己像を確立するための創造的な源泉になる」という点です。

 

 

私が「インフォームドチョイス」ではなく、「インフォームドセルフチョイス」と名づけて、

「セルフ」にこだわるのは、この「Self」を見いだすことが回復の真の鍵になるためです。