イリヤ・カバコフ「世界図鑑」展
友だちが次々に逮捕されていくソビエト60年代、70年代。
帰国翌日の木曜日、朝から葉山に行ってイリヤ・カバコフ「世界図鑑」展へ。部屋に入るなり、その絵本挿画に入るべき空白を見つめて、カバコフの初期作品「アルパム」が浮かんだ。その後、神楽坂で「週間読書人」の対談を鴻英良氏との対談。氏が上梓した「イリヤ・カバコフ自伝」(みすず)を巡っての話。友だちが次々に逮捕されていくソビエト60年代、70年代。その中で行われていた非公式芸術の希望と恐怖の記録は、これまでほとんど知られていなかっただけに、鳥肌がたつほど素晴らしく、とても「自由」とはいえない現在の消費社会の権力構造の中で、この記録は他人事ではないと思えてくる。そしていかに芸術を考え抜くかということの必要性を考えさせらた。音楽家として、演奏する場所や媒体の変化も、より緻密に思考する必要があることを、いまさらながら痛感。
Posted: 木 - 11月 8, 2007 at 11:56 午後