スジャータの「食」物語 その4 

  ラーメンの本場 蘭州牛肉面(麺)
  西安より西北へ約700キロに位置する甘粛省、蘭州は中国有数の工業都市
で大気汚染がひどいらしく他の街よりもずっと埃っぽい気がします(中国はど
こも埃っぽいですが)。しかし、街にはゴーゴーと力強く黄河が流れておりま
す。黄河以外に見るべきところはないのですが、本場牛肉面の町なのです。牛
肉面というと中国のどこでも手軽に安価で食べることが出来る庶民の食べ物で
すが、「本場で食べてこそ」と西安から敦煌へ向かう途中蘭州に立ち寄りまし
た。

  中国のラーメンは、いたってシンプル。日本のようにトンコツ、醤油、味
噌などと言った種類はなく、鶏ガラなどからとったあっさりしたスープに手打
ちの麺そしてかかせないのが、その面の名前となっている醤油で煮た角切りの
牛肉が具としてのっていることです。牛肉版チャーシュといってところ。

  さて、麺ですが、日本のラーメンのようにこしがあってもっちりとしたも
のではありませんが、まっすぐな小麦の味がストレートに味わうことができる
麺です。注文があってから麺を打ってくれるのです。手でビヨ〜ンビヨーンと
伸ばし、指で麺を細くしていくその光景はちょっとした感動もの。包丁や道具
を使わずにほんの数分でラーメンが出来上がります。牛肉面専門店ではお客さ
んはそれぞれ面の太さなどを指定して打ってもらっていました。日本で言う「
麺固で!」とい感じでしょうか。もちろんそんなことを中国語で言えないので
出されたものを食べましたが・・・。

  テーブルにはだいたいどの店にもラー油がおいてありお好みでかけて食べ
ます。朝からラーメン屋さんは通勤前の人で結構賑わっていました。日本でい
ううどんやそばのような感覚で、牛肉は入っているものの油っこさはなく朝か
らすいすいと食べてしまうほどのおいしさでした。
  
                (2001.8.30記 スジャータ)
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