ローレンス・レッシング教授が指摘する著作権問題
あいかわらず、著作権問題についてはBlogイップスが続いていて、どうも人様にまで伝染しているようです。
tOmori
さんごめんなさいね。
ところで、今頃気づくなんて恥ずかしいのですが、昨年暮れに、国際大学グローバル・コミュニケーション・センター主催の「情報社会時代の知的財産権」フォーラムがあったようです。たまたま検索していて見つけたのですが、「著作権による規制強化は文化の自由を奪う」というレッシング教授の主張は、特に興味深かった。この間のもやもやを上手に指摘しているので紹介しておきます。
2003年12月2日、国際大学グローバル・コミュニケーション・センター主催のフォーラム「情報社会時代の知的財産権」での
ローレンス・レッシング教授(スタンフォード大学ロースクール)の基調講演
は、示唆に満ちています。詳細については全文をお読みいただくとして、要約を試みたので掲載しておきます。
もし写真に撮影に許可がいるようだったらカメラは普及しなかったはずだ。Freeであることによって写真市場は爆発的に広まった。つまり権利でしばらかったからこそ普及した。権利を主張しすぎると技術の普及の阻害になる。同様に、著作権を主張しすぎるとクリエーターはいちいち許可を得なければならなくなりクリエイティヴィティが邪魔される。
知的財産権に関してはバランスのいい議論が必要だ。著作権の仕組みは技術に依存するので、技術が変われば法律も変えなくてはならない。法律を新技術に対応させる必要がある。そして、アーティストやクリエーターの創造性を守ることが重要だ。
技術によって新しい形の創造性が可能になり、インターネットでそれを共有することも可能になっている。これを規制することは意味があるのかどうか。著作権は必須であるが、だからといって文化の多様性や広がり、クリエイティビティが阻害されてはならない。
しかしアメリカの現状は、「知的所有権に反対するものは反アメリカ的」というムードがあり、「IP(Intellectual Property)マッカーシズム」とでもいうべき状況になっている。規制が強ければデジタルマーケットは飛躍的に伸びることはできない。市場は成長するもの、その伸びはかなり鈍いものとなる。
われわれは自由な文化を築いていかなければならない。「許可の文化」ではいけない。文化の自由を守るために、意味のない法律を取り除くことが重要だ。そのためには極端主義、つまり知的財産権のマッカーシズムを止めなくてはならない。われわれはバランスの取れた議論に戻らなくてはならない。
いや、知っていれば是非参加したかったシンポジウムでした。
Posted @
土
- 1月 17, 2004
01:27 午後
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