風邪鼻に 香りもすがし 柚湯の精
今日は二十四節季の冬至。もっとも夜が長い日だ。冬至の日にカボチャを食べると、カゼをひかないというが、僕はカボチャを食べる前にカゼを引いてダウン中だ。
それでもせっかくだからと柚湯に入った。柚の酸味を帯びた香気がふんわり鼻を刺激していい気持ち。
気分もリフレッシュされて少し元気になったような気がしたところでおもわず「桃栗三年、柿八年、柚の大馬鹿十八年」と子供の頃に覚えたフレーズが飛び出してきた。
あの頃はわけもわからず近所の柚の木見ては大馬鹿を強調して囃し立てていたが、柚を一人前に実を結ぶ木に育てるまでには大変な苦労を伴いうものらしい。語呂のよさで張り叫んでいたのだろうが、今ふとそれを想い出して苦笑いした。
女房に言わせると、柚湯はカゼにも効くのだそうだ。ほんとかねと思ってあらためて柚を調べてみると、柚100gには、ビタミンCが150mgと、レモンの3倍以上も含有されている。これがたぶんネタ元なんだろう。ビタミンCはカゼに効く。柚にはたくさんそれが含まれているから柚はカゼに効く。という理屈だ。でもこれは食べればの話だ。柚を湯にうかべればという話はどこにもない。…ったく。
さて、風呂上がりは柚子みそ田楽かな? ネットでみつけた江戸時代の「柚ぞうすい」というのもうまそうだ。カゼはもうどこかに退散してくれたみたいだ。
"『江戸時代の料理書』に見る私たちの食卓(島崎とみ子)より
ゆずを飯料理に利用したものをご紹介しましょう。『新著料理 柚珍秘密箱』には、白飯に酒、しょうゆ、ゆずの汁を合わせ、ゆずの皮と黒のいりごまをふり混ぜた「柚飯(ゆうめし)」や、白みそ仕立ての「柚ぞうすい」が見られます。『名飯部類』には、ゆずの黄色い皮だけを細かに刻んで飯に混ぜ、だし汁をかける「柚(ゆ)めし」が出てきます。炊きたての飯にゆずを混ぜると、一瞬にしてその芳香が漂い、これにだし汁をかけた「柚めし」は、ごちそうのしめくくりによく、ゆずの香りが快い余韻を残してくれます。
社団法人農林水産技術協会のサイトで見つけた柚の話
中国揚子江上流に原産し、中国に広く分布し、わが国には奈良時代前後に渡来したと伝えられている。古くからの知恵が古来の日本料理に生かされてきた。
利用の歴史は、本朝食鑑に「柚実 液多く汁をしぼり酸に代ふ」とあるように、酸の代表に使用されてきた。
古来、冬至にゆず湯に入り、柚子みそを食べる習わしがある。食酢として香りがよいので、ジャムやケーキ、菓子類にも広く利用されている。
発ガン性物質ニトロソジメチルアミン生成を抑える効果がかんきつ類の精油に含まれているが、特にゆずには強い効果があるとの報告があり、機能性の高いことが報告されている。
またヨーロッパではアロマセラピーの効果も報告されているように柚は万能選手だ。
徳島、高知が主産地だが、各県には少なからず栽培されている。11月中下旬に着色するが、調理用には緑果を利用。和歌山県では山村の活性化の商材として大いに気を吐いている。
Posted @
月 - 12月
22, 2003
07:03 午後
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