オーディオの目的
オーディオ(に限らず趣味と呼ばれるものはたいてい)は、お金がかかります。10万、20万は当たり前で、数100万〜数1000万という人もいます。なぜそれだけお金をかけるのか、私なりのオーディオに対する姿勢を書いてみようと思います。
オーディオ(に限らず趣味と呼ばれるものはたいてい)は、お金がかかります。10万、20万は当たり前で、数100万〜数1000万という人もいます。なぜそれだけお金をかけるのか、私なりのオーディオに対する姿勢を書いてみようと思います。
これは、オーディオを趣味とする人に一般的な価値観ではないかもしれませんが、今後、自分がオーディオに出費するときの自制心と自戒の意味を込めて、ここに残しておくものです。
まず、「オーディオの究極の目的は原音再生だ」という意見がありますが、私は、これは明らかな誤りであると考えます。
「原音再生」の語に定義を与えるとき、まず始めに思いつくのは、「生の楽器そのものの音を再現すること」だと思いますが、これは次の2つの理由から、論理的に不可能であると思われます。
第1に、メーカーやブランドによって聞こえてくる音が異なるのは、ちょっと詳しい人なら自明の話ですが、したがって、どのメーカーが「正しい(原音の)」音を出しているかは分からないでしょう。メーカーは、それぞれ、自分たちが「正しい」音だと思う製品を売っています(そうあってほしいものです)。
第2に、CDを出している各レーベルによって音質におおまかな傾向があるように、CDに録音された音も、録音した人が「正しい」と信じる音が録音されているに過ぎません。
次に、そのCDに録音された音、つまり演奏者や録音者の意図を化体(けたい)した音を、余すところなく再生するのが「原音再生」であると定義したとき、これもまた論理的に不可能であると言えます。私たち音楽ソフトのユーザーは、スタジオの音もミキサールームの音も知りません。手元のCDから、どんな音が聞こえてくれば、そこに込められた音が余すところなく聞こえてきているといえるのか、知る由もないのです。まさか録音エンジニアを自宅に呼んで「あなたの意図した音になっていますか」なんて訊けません。
したがって、「原音再生」といえば確かに聞こえは良いですが、所詮は虚構に過ぎないと思います。
続く。
Posted: 水 - 3月 22, 2006 at 11:01 午前
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