コダーイ(Kodály
Zoltán)作品集 - Arpád Jóo / Budapest
po.
またしてもコダーイ作品集。今回は、Arpád
Jóo(アルパード・ヨー)指揮
/ Budapest Philharmonic
Orchestra(ブダペスト・フィルハーモニー管弦楽団)による演奏。
またしてもコダーイですが、今回もマイナーレーベルの録音です。
Zoltán
Kodály (ARTS 47379-2) Variations on a
Hungarian Folksong "The Peacock" Dances from
Galánta Dances from
Marosszék Summer
Evening Arpád Jóo / Budapest
Philharmonic Orchestra recorded at
Grand Hall of Italian Institute, Budapest - Hungary - Dec.
1982コダーイ作品集(ARTSレーベル
47379-2) ハンガリー民謡「飛べよ孔雀」による変奏曲 ガラーンタ舞曲 マロシュセーク舞曲 夏の夕べ アルパード・ヨー指揮
/
ブダペスト・フィルハーモニー管弦楽団 ブダペスト市イタリア協会大ホール:1982年12月録音[
前置き
]まず、オケの方はそこそこ名が知れているので良いとして、指揮者のヨーとは何者か。調べられた限りの情報では、1948年ブダペスト市にコンサートピアニストの子として生まれ、幼少のころから音楽的才能を発揮し、10歳で行ったコンサートの聴衆の中にコダーイがいて、後に助手として取り立てたという人物、とのこと(
-> 参考
。氏の写真も見られます)。1980年代には精力的に録音を残したようですが、90年代以降の情報が不明です。[
演奏
]大変素晴らしい演奏です。指揮者もオケもハンガリーということもありますが、コダーイの独特の土臭さと美しい旋律とが余すところなく表現されています。ガラーンタ舞曲、マロシュセーク舞曲も美しく、楽しい演奏ですが、やはり何をおいても孔雀変奏曲。弱冠30代の指揮者が振った演奏とは思えぬ深みのある演奏で、悲しさを秘めた力強さが何ともいえません。後半の葬送行進曲の部分は多少速めのテンポ設定ですが、前後のパートが比較的スローテンポなので、雰囲気を変える意味ではこれも選択肢の1つなのだと思います。オケの方も、美しく深みのある音色で、技術的にも安定しており、各楽器のソロも鮮やかに冴えています。[
録音
]廉価版としては録音にかなり凝っている
ARTS
レーベルですが、録音年代が古いため、通常のデジタル録音のようです。とはいえ、デジタル録音初期のものとしては非常に良く、メジャーレーベルの初期の下手なデジタルものより優れているとさえいえます。ホールの残響を十分に感じる音で、豊かで広がりのある響きに支えられた安定感のある音質ですが、細かな音も良くとらえており、楽器の定位感も優れています。ステージの奥行き感も良く、ティンパニが舞台の奥にあることも手に取るように分かります。嫌な響きや音の固さはまったく感じられず、バイオリンやピッコロの高音も非常に滑らかです。[
総評
]間違いなく、「買い」です。マイナーレーベルなので入手性が良くないのが難点ですが、実売1000〜1500円程度の廉価版で、録音年代、音質、演奏内容を総合して考えれば、特に「孔雀変奏曲」の素晴らしさは最近の録音にもまったく引けを取らない、素晴らしい内容であるといえるでしょう。すでに「孔雀」を聴いている人にはもちろん、これから聴く人にも、自信を持って推薦できます。
Posted: 金 - 6月 23, 2006 at 12:04 午前
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