コダーイ(Kodály Zoltán)交響的作品集 その2


先日のエントリ で書いたコダーイの交響的作品集について。続編。

まず、Kontrapunkt レーベルの商品の取り扱いに関してですが、大手では AmazonHMVタワレコ で取り扱いがあるようです。日本での輸入元は 東武トレーディング のようです。東武トレーディングは、個人に対しては直接販売はしていないようですが、取扱店に頼めば入手してくれそうです。また、上記以外の通販では、私が購入した カデンツァノルディックサウンド広島 などで取り扱っているようです。

さて、ディスクを Mac に放り込むと iTunes が起動するわけですが...




CDDB に登録なし。まあマイナーレーベルではよくあることです。しょうがないので、自前で情報を登録。ついでに、こんなマイナー盤でも聴きたいという人がいたときのために、CDDB にトラック情報を送信しておきます。

さて、肝心の中身の方ですが...

< 演奏 >
Disc1 の聴き所は、やはり「孔雀変奏曲」。民謡「飛べよ孔雀」に続いて演奏されるそれは、ハンガリーの指揮者らしい(ヤーノシュ・フュルストはブダペストに生まれ、リスト音楽院でバイオリンを専攻したらしい)、非常に聞き応えのある演奏です。クライマックスなどは、涙も流れんばかりに歌い上げ、まさしく感動的です。マロシュセーク舞曲、ガラーンタ舞曲も、ハンガリーの土臭さを感じさせる演奏です。
Disc2 では、組曲「ハーリ・ヤーノシュ」の演奏が秀逸です。もう少し金管が出てきても良さそうで、多少ねちっこい気はしますが、これは録音の癖もあるかもしれません。「夏の夕べ」も安定していて、かつ表情豊かな演奏です。「交響曲ハ長調」は、あまり演奏されることのない曲目ですが、トスカニーニの死を受けて、それに捧げるために完成された曲とのこと。

全体を通して、演奏の水準は高く、オケの優秀さが伺われます。管楽器の音色は、西欧や米国のそれとは少し異なり、独特の癖を持っているように聞こえますが、深みとまろやかさのある美しい音色です。演奏の組み立てにも若干の癖がありますが、それも含めてハンガリー臭さが現れているように思います。

< 録音 >
総じて良好です。弦楽器の弦の震えも、管楽器の息のスピード感も、打楽器の立ち上がりの鋭さも、過不足なくとらえられています。中低音が多少膨らみがちで、場所によっては中高音がマスクされがちですが、ホールの癖なのか、レーベルの音なのかは分かりません。膨らむというと悪く聞こえますが、豊かで広がりのある、重心の低い音です。
音場感や広がりは必要十分。ダイナミックレンジも比較的広く、安心して演奏に集中できる録音です。

< 総評 >
コダーイのオーケストラ作品というと、「孔雀」「ハーリ・ヤーノシュ」「ガラーンタ舞曲」「マロシュセーク舞曲」が定番で、そうはいっても一般のCDショップでは扱いが多くなく、なかなか多くの録音を聴くことができません。その点、この2枚組CDでは、それらはもちろんのこと、珍しい「交響曲ハ長調」も聴くことができ、いずれも演奏・録音のどちらにおいても高いレベルで実現されているのは喜ばしいことです。
難点を上げるとすれば、何より入手性がかなり悪いことと、標準価格で6000円程度という値段の高さでしょう。今回は本体4800円+送料でしたが、2枚組の商品としては比較的高額の部類に入るといえます。もちろん、内容は価格に見合うものですが、初心者向きとはいえないかもしれません。その点を除けば、まったく申し分ない内容であると思います。

Posted: 木 - 6月 8, 2006 at 11:25 午前   Lisa's fun          


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