毎度の事ながら悲惨な朝
今回は今日読み始めた外国小説の訳本文体で・・・ (ひどい文章だ)
起きたのは6時半だ。夜の闇を破るがごとくけたたましく鳴る目覚ましを止め、しばらく布団に潜ってから起き上がる。カミさんはその音に気づいていないのか、身動き一つしない。
天気予報で雪が降ると言っていたので、窓の外を見るが、雪どころか晴れている。しかし風が強いのか、木が揺れている。どのみち寒くなる事には変わりない。
家を出たのは7時40分だ。最寄りのバス停に行って、はるか向こうの交差点を見ると、見慣れたバスが止まっている。どうやらバスは出たところのようだ。次のバスはいつ来るなんて事を考えるのは無駄な話だ。7時台は13本あるが、時間通りに来た事など1度たりともない。
交差点の向こうまで歩き、次のバス停まで行けば3方向からバスが来るが、ちょうどこの時間は他の2方向からのバスは来ない。強く冷たい風が吹きつける中、このまま待つ事にした。
道はどちらの方向も混雑しているが、渋滞していると言うほどではない。狭い歩道を自転車に乗った高校生が何人も通りすぎていく。
10分ほどしてようやくバスがやって来た。バス停に止まるが、バスの中は、前乗り後降りの名古屋市バスの、前の入り口まで乗客でいっぱいだった。バスは2人ほど客を降ろしたが、扉を閉め、運転手が「次のバスをご利用ください」と一言残して出発した。
僕を含めて、待っている人たちみんなが、こんなことはよくある事だという顔で待っている。悲しい事だが、実際によくある事なのだ。
さらに7分ほど待つと、もう1台がやってきた。はるか向こうからこのバスに乗れない事がわかるほどだ。バス停でのあきらめの空気の中、このバスは、停車する事なく、「次のバスをご利用ください」と一言残して去っていった。
「ああっ、なんてこったい」僕は、わかっていながらも、少し大げさにうなだれるしかなかった。
結局、約20分後、8時をまわった頃に、乗れるバスがやって来た。
普段なら、地下鉄駅までの道のりは短いものだが、今日の道のりは普段より遅く感じる。
地下鉄駅についたときには、すでに8時7分だった。
地下鉄に乗っても、まだそれで会社にいけるわけではない。2駅ほど乗った後、さらにバスに乗らなければならない。厄介なのは、こちらのバスの本数は少なく、8時16分を逃したら、10分は待たなければならないのだ。こちらのバスは、始発が近いので、ほぼ時間通りにやって来る。
地下鉄に乗ったときにはすでに8時10分。始発駅だが、すでに座るところがないほど混雑している。おそらく16分のバスには乗れないだろう、そんなあきらめの気持ちで乗っていると、駅が近づく。時計を見ると、8時16分。もしかしてのほのかな期待を持ってエスカレーターを駆け上がるが、その前を女子高校生が立ち止まっている。エスカレーターの真ん中で、後ろから誰かがやってくるとは全く思っていないようだ。
(まったく、こっちは急いでいるのに)と心の中でつぶやきながら、エスカレーターを登りきったところで、脇をすり抜けて改札へ急ぐ。
以前は、バスに乗るには改札を出てから、長い地下道を歩いて、一番遠い出口から出て、さらにバス道沿いを少し歩いて、交差点を渡ったところにあったが、最近になって、その手前のバス停が、改札の目の前の階段を上がったところに移動してきたので、もしかしたら間に合うかもしれないと思い始めた。
しかしその期待は、階段を半分上がる手前で打ち砕かれた。くの字の階段の踊り場に出ようかと言うところで、何人かの人とすれ違った。とっさに、バスから降りてきた人たちだとわかった。踊り場から上を見上げると、何となくディーゼルエンジンの音がする。数歩上がったところで、クリーム色の箱の屋根が去っていくのが見えた。バス停まで来たときには、乗る予定だったそのクリーム色に青いラインがひかれた車は手に届かないところにあった。
仕方なく、僕は以前使っていたバス停までとぼとぼと歩いた。相変わらずの冷たい風だが、階段を駆け上がったせいで寒く感じないのが、さらにむなしさを感じさせた。この温かい体も、バス停に着いた頃にはすっかり冷たくなっていた。
結局僕は、普段より1本遅いバスに乗った。そう、遅刻したのだ。
たのむ。早く地下鉄伸ばして。
Posted: 水 - 1月 12, 2005 at 08:48 午後