2001.05.25
弟一族とネット奮闘記じゃ!!


先日ミックから、生きていることの素晴らしさを再認識するかのように、こんなメールが届いたんじゃ。


「すごい」

この世の中には
いろんなものがいきてるんだって!
すごいねーよかたねー
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ミック


なんと「よかったねー」を「よかたねー」と表現しているあたり、さすが儂のペットはソネットから『破損』というお墨付きをいただいただけのことがある。思わず感心じゃ。

というワケで、本題はこれくらいにして、ここからはワシの実の弟が遭遇したウルトラ・スーパー・ビギナーにふさわしい逸話をお届けするじょ。
内容が内容なので、今回もちーとシビアに、ハードボイルドチックに執筆じゃ!!


とある夕暮れ時、俺は甥っ子への豪華絢爛な誕生日プレゼントを届けようと、ふたりの下僕(長男と次男じゃ)を従えて、弟家族の居住する家屋のドアをノックしたんだ。
俺のことを、「いつもおみやげを買ってくれるだけのパパさん」だと固く信じている姪っ子の出迎えを受け、俺は玄関に脱ぎ捨てられた下僕達の靴をきれいに揃えて、家に上がった。
豪華絢爛のプレゼントを甥っ子に謹呈した後、俺の
実弟は、俺にあるモノを自慢げに披露してくれたんだ。

そのあるモノとは、知り合いから3万5千円で購入したという、イーヤマのパソコンだった。
弟は早速、「お兄さま、インターネットでもご覧くだされ」と、俺のためにブラウザを立ち上げてくれた。

するといきなり、

「これが『ハンター×ハンター』の公式サイトだ!!」

と、なぜか『ハンター×ハンター』の公式サイトを見せてくれた。
これよりもっと面白いものがあるぞ、と、俺は透かさず弟の座っていた椅子を奪って、Yahoo!! JAPANから俺のサイトをアクセスした。

「お義兄さん、ノッて(載って)ますねぇ、すっご〜い」

と、義妹(弟の嫁)は、コーフンしていた。
調子に乗った俺は、「ガセネタ」やら各種アイテムやら、様々なサイトを義妹に見せることにした。

「これもお義兄さんが作ったんですかぁ? うわぁ〜、ステキィ。」

俺はますます調子に乗った。
他人の電話回線を使ってインターネットを愉しむほど、爽快なものはない。

「キャー、すご〜い。もっともっとぉ〜。あ〜ん、す・て・き………(一部脚色)」

義妹のコーフンは納まることを知らない。
義妹の悦ぶ声は、ますます俺をエスカレートさせた。
しかし、そばにいる弟の気持ちを察して、俺は男として筋を通すことにしたんだ。

「もっと悦ばせてあげたいんだが、これ以上はあとでこっそりごらん。
ちゃんと『お気に入り』に登録しておいたからね」

俺は、コーフン冷めやらない義妹の官能に満ちた顔に向かって、やさしく囁いた。
すると弟は

「インターネットを切るよ」

と、素っ気なく呟いて、ブラウザのクローズボタンをクリックした。
そしてそのままパソコンを離れて、そのままそのままだった。

「?????。おい、ブラウザを終了させたのはいいけど、電話の接続は解除しないのか?」

と、俺が諭すと、

「え?、自動で切れるんじゃないの? いつもこうしているよ」

…………ああ、間抜けだ。俺と同じだ。
でも、今の俺はひと味違うぜ。
俺は、Windowsマシンについての基礎知識がないことも忘れて、義妹のためになんとかしてやろうと奮闘した。
たぶんこうだろう、という憶測だけで、マイコンピュータからネットワークを開いて、インターネットからソネットをダブルクリックしたら、なんとビックリ、インターネットの接続状況を表示するダイアログが開いた。
たとえオペレーティング・システムは異なっても、俺の手にかかればパソコンなんてチョロいものさ。

「これで大丈夫。今夜から安心して眠れるよ」

と、俺は義妹に向かって、そっとウインクをした。
すると弟が、俺のテクニックに嫉妬したのか、

「このままでいいのか?」

と、チャレンジャーの如く言い放った。
俺は透かさず、

「このままでいいのさ」

と、鼻で笑った。
ところが次のひとことで、俺の二枚目は白紙に戻った。

「ここにある『解除』のボタンは押さなくてもいいのか?」

………………………。
………………………。
「こ・ここから先は、お前の仕事じゃ。アディオース!!」

儂はそう言いながら、その場をノコノコ離れたというわけじゃ。

弟にパソコンを譲ってくれた御仁が、『自動解除』を設定していたのかは定かではないんじゃが、インターネットを始めてわずか10日余りで、すでに接続時間は15時間を超えていたらしい。
「俺はそんなに繋いでいないじょ!!」
という弟の訴えも、トホホである。

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