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ガセネタ通信の責任編集を任せられているヒロシ@オヤジが、息を切らしながら
「すごいモノを見つけましたじゃ!!」
と、興奮気味に編集室に駆け込んで来た。
小学館から昨年発売された『21世紀こども百科・歴史館』という辞典に、なんと「モモ地蔵」が紹介されているというのである。
ヒロシ@オヤジによると、
「遙か遠い室町時代に、山の神として熊が祭られていたらしいんじゃ。
顔が熊でカラダは人間そのものじゃ。
なんでそんな地蔵が立てられたのか、辞典の総監修を担当した東大名誉教授の大先生もアタマを抱えておったよ。うんうん」
早速その辞典を見せてもらおうと思ったら、
「なにせ厚くて重たい辞典なんじゃ。持って来るのがひと苦労だったので、ほれ、この通りスキャンしたデータを持って来ましたじゃ」
と、一枚のMOディスクを取り出した。
インデックスラベルには『親愛なる貴殿へ謹呈
マル秘・XXXシリーズ』と書かれてあった。
XXXとは、隠語でポルノのことである。
そのことを指摘しようとしたら、
「おっと、これはワシの営業用のデータじゃった。メンゴメンゴ。モノホンはこちらじゃ」
と、別のディスクを透かさずMOドライブに挿入した。
XXXの画像を営業用に持ち歩いているなんて、一体。
しかし、モニタに表示された画像を見た瞬間、編集部内にはなんとも言えないどよめきが起こった。

これが事実だとしたら、大変なことだ。
室町時代から「モモ」らしき熊が存在したことになる。
「わ・わたし、今すぐ確認します。こんな大スクープ、放っておくなんてもったいないです」
副編集長のA子が急いで受話器を取り、東京のNTTの番号案内で小学館を調べようとしている。
それを見たヒロシ@オヤジが、慌てて制止している。
「よ・よしなされ、今さら確認しても歴史を覆すのはムリじゃ」
「でも……」
「歴史は歴史のまま、静かに眠らせてあげなされ。さ、受話器を置いて、ワシに向かって微笑んでごらん」
……………何を言っているんだ、このオヤジ。
ヒロシ@オヤジの演説は、まだまだ続く。
「こうやって安らかに佇んでいる熊さんの地蔵を見ておると、ほれ、心が安らぐじゃろ?
今さら騒いでどうする!!
お地蔵様に失礼だとは思わんのか!! まったくもう。
さぁ、皆さん、今すぐこの画面に向かって両手を合わしなされ。
そして思いの丈懺悔するんじゃ。懺悔が終わったら、この写真をゴミ箱に入れて供養しますじゃ。
写真が消えてしまっても、このお地蔵様はいつまでも皆さんの心の中に生きておりますじゃよ。
ホント、ありがたいことですじゃ。アーメン」
なんともかんとも、きっとこの画像もヒロシ@オヤジの創作に違いない。
ああ、また無駄な時間を過ごしてしまった。
お忙しい中、ここまで読んでくださった皆さんにお詫びする言葉もないくらい、トホホである。
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元画像である「徳政の記念碑」は株式会社小学館から発行されている「21世紀こども百科・歴史館」より抜粋しました。
画像はパロディーであり、文中の記事は、すべて創作です。
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