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昨年、ダイエーホークスがパ・リーグ二連覇を達成したとき、福岡ドームに隣接するシーホーク・ホテル&リゾートでは、『部屋に置いてある10万円相当のグッズやアメニティなどを、すべてお持ち帰りできて、おふたりで一泊10万円』という宿泊プランを打ち出した。
このプラン、成功したのか否かについては不詳だが、ソニー・プロダクツでは、そのプランの「ポストペット版」とも言える企画を計画した。
東京都内にある一流ホテルのスイートルームに、モモの大ぬいを始めとする各種グッズ、総額20万円相当を『無料』でプレゼントして、宿泊料はペアで30万円(ウエルカムワイン・朝食付、税別・サービス料込)という『破格値』で『ご提供』するらしい。
宿泊プランの詳細を記したパンフレットも作成されているということなので、ガセネタ通信ではあらゆるコネクションを駆使して、その写真データを入手することにした。
偶然にも、パンフレットの印刷を担当した会社にフリーターとして勤務しているSくんの親戚の友人のお兄さんのお嫁さんと、当編集部の近くに住んでいる男性の同級生の女性と同じ会社に勤務しているフリーターのMくんがメル友だということなので、手すり足すり交渉したところ、快く写真を提供してくれた。
コネクションが複雑な分、お礼としてかなりの金額を要したことは、言うまでもない。
さらに写真を送ってくれる際、Sくんはこんな余計なひとことをコメントしてくれた。
「このパンフレット、先月からすでに市場に出ていますので、全然問題ないっすよ」
ああ、知らなかった。
とにかく、紆余曲折しながらも入手した写真がこれである。
なんと「ポケットポストペット」まである。
右上に飾ってあるモモ兄の肖像画は、額縁だけでも数万円するらしい。
その他にも机の中には、ステーショナリーなど、ありとあらゆる小物類が詰まっている。バスルームにも、この部屋でしか持ち帰れないタオルなどのアメニティが満載とのこと。
冷やかし半分で、この企画の舞台となっているホテルに、電話で問い合わせてみた。
「ポスペのスィートルーム、今どんな状況じゃ?」
「ただ今たくさんの方々からお問い合せをいただいております」
「これは結構なことじゃ」
「お客さま、ご宿泊をご希望でございますか?」
「え?、うううううう…………」
「大変申し訳ございません。当ホテルのスィートルーム、ゴールデンウィークまでご予約をいただいておりますので、それ以降でしたらお応えできるのですが……」
「(ラッキー………)そ・そうか、せっかくゴールデンウィークに予約しようと思ったのに、本当に残念じゃ」
「キャンセル待ちにいたしましょうか?」
「え?、うううううう…………」
「期間中キャンセルをお待ちのお客さまが10組ほどいらっしゃいますので、その後になりますが、万が一ということもございますので」
「(ラッキー………、キャンセル待ちが10組ということは、当然ワシに回って来ることはないじゃろう。ここは見栄を張りますじゃ。ここで降りたらワシの負けじゃ)……そ・そうしてくだされ。どど・どうしてもあの部屋に泊まってみたいんじゃ。ま・万が一に期待していますぞ。ハッハッハッハッ………」
しばらくして、東京の一流ホテルから電話がかかって来た。
「お客さま、奇跡でごさいます。スイートルームをご予約していたお客さまと、キャンセル待ちをされていた方が、すべてキャンセルされました。まさに奇跡でございます。どうしても泊まってみたいとおっしゃっていたお客さまの願いが叶いました。本当におめでとうごさいます」
「え?、うううううう…………」
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