2001.01.26発行 第14号
責任編集:ヒロシ@オヤジ

>>>>>第14号

デタラメだらけのモモカラーフィルム


21世紀を迎え、ますます加速するデジタル化。
特に目覚ましいのが、アナログ銀塩カメラからデジタルカメラへの移行かと思われる。
カメラ本体の画素数の進化と、それを出力するプリンタの技術向上により、銀塩プリントよりも手軽に写真を楽しめる環境が、着々と整備されている。まさに「ホームDPE」の時代が、本格的に到来しつつあるというワケだ。

そんな中、未だに銀塩プリントの人気が衰えないのも事実だ。
いくらデジタルカメラの性能が向上しようと、大きく引き伸ばした時の粒子の繊細さ、そして、滑らかな色調や退色時間などを考慮した場合、銀塩出力の方が、はるかに優れている。
しかし、その「銀塩出力」のメリットも、もしかしたら今年いっぱいで「デジタル出力」に超されてしまう可能性も、なきにしもあらずだ。
それくらいデジタルの技術進化は目覚ましいのである。

さて、いつになくマジメな前置きが長くなったが、昨年「ガセネタ通信」で話題になった「モモカレー」を入手した駄菓子屋で、今度は異様なパッケージの写真フィルムを発見してしまった。
その名も「モモカラーフィルム」。



ご覧のとおり、一目でポストペットの「モモ」だとわかるキャラクターを配したパッケージで、渋い駄菓子屋の店頭で異彩を放っていた。36枚撮りで200円。
もしかしたらこれはフィルムではなく、ラムネ菓子が入っているのではないだろうか、と疑って、取り急ぎ購入して確認したところ、ちゃんとフィルムが入っていた。
ところが、このパッケージに書かれてある英文の数々をよく読んでみると、いくつか疑問点が浮上した。

MONOCHROME--COLOR REVERSAL FILM
パッケージには、モノクロームと表記されているにも関わらず、その下にはカラー・リバーサル・フィルムと書かれてある。
モノクロなのにカラーとは、常識を超えた矛盾である。しかしその矛盾も、実際プリントしてみたら、無理矢理納得させられてしまった。その件に関しては、後ほど記述させていただく。
それにも増して、大きく憤慨したのは「リバーサル」という表記。
「リバーサル」とはご存知の通り、スライドが作成できる「ポジフィルム」のことである。しかし、実際に現像所に出してみたら、
「お客さん、こりゃネガフィルムだよ。ベロを見れば一目瞭然さ」
って笑われてしまった。
「ベロってなんじゃ?」
と質問したら、もっと笑われてしまった。

Amateur Only
アマチュアでも簡単にキレイに写せる、という意味合いかと思っていたのだが、大きな勘違いであった。
「アマチュアだったら、仕上がりが多少荒くても文句は言わないだろう」
「プロ(セミプロ)のカメラマンには絶対使ってほしくないなぁ〜」
という、メーカーサイドの言い訳みたいなひとことだったということに、実際プリントした後に気が付いた。

Super Hight Grade
これはもう、まったくもって「ウソ」以外の何者でもない。価値観の相違だと言ってしまえば、それまでだが。

36
誰が見ても、36枚撮りだと思うはずである。
しかし実際撮影してみたところ、12枚で終わってしまった。なんじゃ、こりゃ。ってな感じだ。

といった具合に、「デタラメ」だらけのこのフィルム、パッケージのモモが妙に痛々しい。
パッケージの製造メーカーを見てみたら、「モモカラー本舗」と書かれてあった。
もしかして、あの「モモカレー本舗」と同一資本だろうか?
しかし、お問い合せの電話番号や住所等は一切明記されていない。
駄菓子屋のおばちゃんも、流通経路に関しては相変わらず寡黙で、
「しゃべったらあんた、わたしゃ殺されるよ、アッハッハッハッ」
を繰り返すばかりだ。
気を落ち着かせて、パッケージを改めてよーく見てみたら、小さい字でこんなひとことが書かれてあった。
「このフィルムはパロディです」
嗚呼………………。

さて、ここで実際にプリントした写真をご覧いただこう。



このように、すべてが「モモ色」一色である。
しつこいくらい、「モモ色」である。
モノクロだけど、一応「モモ色」。つまり前出した矛盾も、「モモ色」というカラーだと言われてしまえば、それまでだ………。
恐るべし「モモカラー本舗」。

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パッケージ画像はパロディーであり、文中の記事は、すべて創作です。