Hisa

■Hisa■

Hisaは高校のクラスメート。 当時から美術部で、体育祭のBB(バックボード)を 描いたり、彼女の絵が校内の冊子の表紙を飾ったりして、 絵描きとして活躍していた。(以下、写真下へ続く)
彼女はきちんと美術の学校で勉強をして、アーティストになった。


◇二人展(2002年10月 表参道にて)
シカゴのライブハウスで知り合った日本人男性との二人展。
彼女は油絵を、彼は書をかく。
彼女の絵にはミュージシャンと「音楽」がカラフルに。
彼の白い紙には濃淡のある墨で絵のようなひらがななどが。
両極の対比を並べて楽しみたい、と彼女が語った。
それよりも私は彼女と彼が出会って、 新しいものを生み出していることそのものがおもしろい。

---二人展に来られなかった彼女の友人たちのために、Web上に作品を残しています。(2ページ目)---


 彼女は高校のクラスメート。 当時から美術部で、体育祭のBB(バックボード)を 描いたり、彼女の絵が校内の冊子の表紙を飾ったりして、 絵描きとして活躍していた。
 わたしが「閉園写真」に力を入れるようになったのは、 その高校が建て替えになり、校舎がなくなったことにも 関係している。 苦しいことも多かった高校時代だけど、たぶんだからなおさら 屋上や中庭の風景には愛着があったのだと思う。
 大切な場所や風景をおぼろげな記憶以外に、 形にしてとっておきたい。そう思っても私には何もできなかった。 写真を撮ってもだめだと思っていた。 そこに思い出は写し込めない、と思ったほかに、 なくなるものを写真に撮って残すのは、当たり前すぎて 魅力も興味もなかった。
 そして、校舎はまったく違う新しいものになった。 昔のままなのは、校舎へ向かう坂道と、門をはさむ大きな二本の楠だけ。
 数年後、体育祭のスナップでバックにうつっている旧校舎の姿を見た。 なんでもない写真でも、そこに形が見えるのが嬉しかった。 「写真だけでも撮っておけばよかった」 こう思ったのが「閉園」をとりはじめるひとつの原動力になった。
 さらに、ある冊子の表紙にあった旧校舎の絵を見つけた。 鉛筆でかいたような、シンプルなスケッチ。 ああ、私たちが見たのはこの景色だったよなあ、 と心の底から思った。 それは彼女の絵だった。
 写真に「何か」を写し込むようになったのは、 アーティストの彼女がいてくれたおかげと いえるかもしれない。 描いてくれていて良かった。感謝している。


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