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#05「センターステージ」
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ニコラス・ハイトナー絶賛宣言 |
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まったく目立たずに、ひっそりと公開されている。ほとんど宣伝もされておらず、かなりの映画通である知人にも、「その映画なんだっけ?」という顔をされてしまう。けれども、『センターステージ』(2000)は断固支持したい。もし映画に形があるならば、抱きしめて家に持って帰ってしまいたくなる、そんな作品なのだ。 こうして2作連続のホームランを放った、ハイトナーの新作がこの『センターステージ』。今度はバレエにかける若者たちの青春を題材にとってきた。これは見る前から「絶対にいい!」という確信があったのだ。 映画の開巻まもなく、ダンサーたちがトウ・シューズに念入りな手入れをするシークエンスがある。シューズを叩き、曲げ、または水道の水をかける。ジョージ・フェントンのときめきに満ちた音楽を伴奏に、実にリズミカルに編集されており、バレエを知らない観客も、興味たっぷりに見ることができる。 ハーバート・ロスがバレエを描いた傑作、『愛と喝采の日々』(1977)も確かによかったが、あの作品はバレエ・シーンのカメラ位置が遠く、どこか浮いていたというか、よそよそしかった印象がある。(若いミハイル・バリシニコフ!)その点、ジェフリー・シンプソンによる『センターステージ』のカメラは実に親密で、温かみが存分に伝わってくる。 『私の愛情の対象』がそうであったのと同様、『センターステージ』でも多くのキャラの一人一人が、未来に羽ばたいていく。ハイトナーの眼差しにおいては、無駄なキャラなど一人もいないのである。そして、この監督を賛美してやまないのは、この配慮の行き届いた人間に対する視線なのだ。知名度が低くて癪なのだが、ニコラス・ハイトナーの仕事は声を大にして宣伝したい。次回作が待ち遠しくてたまらない監督の一人だ。 |
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eriko's Notes : バレエ映画ということで、先日のアカデミー賞に何部門かノミネートされた「リトル・ダンサー」と、つい比較したくなりますが、こちらは青春群像劇ということで、趣を異にします。バレエ・カンパニーに入団することしか頭になかった若者たちが、一年間という時を経て、ある者は自分の進むべき道の軌道修正をすることになります。でも、そこには落伍者はいないのです。自分の進むべき道、いるべき場所を見つけるのです。そういう懐の深さが、この作品の一番の魅力です。そして、それをささえるのが、バレエ・シーンの素晴らしさです。実際のバレエの舞台を見ているような、自然な目線で撮影されていることが、臨場感をもたらしているのでしょう。特に、男性ソリストのクーパーとチャーリーの、ジャンプやピルエットには、思わず拍手をしたくなります。 そもそも、どうしてこの作品を見に行こうと思ったのか・・・。もちろん、N氏の絶賛もあったからですが、それ以前に、ロシアのフィギュアスケーターのイリヤ・クーリック(長野オリンピックの金メダリスト。私はフランスのキャンデローロを応援していた・・・)が俳優として出演してるという情報を入手していたからです。またもや、ミーハーなのがばれてしまいました。 |
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