「おもしろくないお笑いタレント」というのは本来“いけない”存在である。金を貸さない銀行とか歯をスタボロにする歯医者とか少女の金さん銀さんのように、あってはいけないものなのだ。
ところが、金を貸さない銀行や歯を治さない歯医者や金さん銀さんの少女時代のように、それは歴然と“ある”のであった。
ではここで面白くないお笑いタレントを列挙してみよう……と簡単に「かないのが、この世の難しいところ。
まず一つ、もちろん各個人の「笑い感性」の違いがある。ある人は大笑い、でもある人は全くの「素」なんてこともざらにある。この時、その笑いが「理解できるかどうか」「どこがどう面白いのか」説明できる人の方が、きっとレベルが高いのであり、ひとまずそっちのほうが面白いと判断してもよさそうだ。
さて問題なのは、面白いと好きとをごっちゃにする人たち(普通、若い女性だけど)。
彼女らには、好きなタレントのジョーク(!)は、その内容に関わらず「おもしろーい」と思っちゃう傾向がある。「おもしろーい」と言っていたタレントの人気が落ちると、別にそのタレントは変わっちゃいないのにとたんに「つまんない」となったりするのだ。森脇健児なんて、典型的な被害者じゃなかろうか?
さて、そういういろんな問題があることを考えた上で、それでもあえて、私があまり面白くないと思うお笑い芸人を列挙してみよう(思いつき順)。
森脇健児 中山秀征/この二人は、もはや定評ありキね。二人とも「色男のつもり?」という感じが見えるので、またちょっといやな感じが加わってしまうのです。言われてるほどには面白くないとも思いませんが。
極楽とんぼ/かつて、コンビ同士のマジケンカで注目を浴び、その後わざとケンカをしてウケを狙ったという悲しい過去を持つ二人。今はめちゃイケでかなり売れ、いろいろな番組に顔を出すようになっています。でも、笑いがどうにも動きと勢いばかり。それでは女子高生しか笑わないだろう。でも彼らはそのことを自分たちでわかっているのです(「俺たちはな、ベシャリでここまできたわけじゃねえんだよ」といっていた)。でもすごくまじめだし一生懸命だし、喋りを意識してこれから伸びてくれるんじゃないかしらん。
Take-2/技術がないわけではないいんです。訓練はしてるんです。だから、面白いんです、ある類の人にとっては。でも私の感覚では、すんごく「古!」。新しい笑いもちょっとはつくらなきゃね、という意識がまるで感じられないんですね。もちろん二人は、そのあたり割り切っちゃってるんでしょう。だからそれはそれで....とは思うんだけど。アが若手じゃ、とも感じるんです。それに「親の七光」と「妻の七光」というナナヒカリペアという受け取られ方も損でしょう。二人はそれをギャグに転嫁してて、それも一つのやりかただけど、いいかげん二人ともうんざりしてるんじゃないんかね。「その話はまあいいじゃないですか」と、そろそろ断ってもいいんじゃないでしょうか。
アンラッキー後藤/本人さほどお笑いをやる気はないとどこかで言ってたので、キツク言ってもいいでしょう。「ほとんど面白くない」。「華原朋美よー、おまえキャラつくってんの見え見えなんだよーーー!」て絶叫してたけど、それ明らかに間違いだと思います。きついことをわざと言っちゃうみたいな思いきりさが受けたのでしょうが、それって昔ながらの手法だし、何にも才能いらないじゃない。裏付けと中身のない皮肉は、ただの憤懣です。彼女はむしろ、女優とかの方に適性があるんじゃないでしょうか?
ナイナイの矢部君/矢部君はデビューしてからずっと岡村に比べられて「力不足」と言われ続けてきたようです。でも一生懸命努力して、最近ではずいぶん力が付いてきた。彼の役割はテレビで岡村をフォローするだけじゃなくて、ナインティナインという存在を私的な面でも支えることにあると思うのです。でも、でも....まだまだ工夫のしようはあるような。彼のするギャグ的な顔は、膨れっ面かわいこぶり、の一種しかないみたいだし、つっこみに愛が足りなくて、反感をかうところもあります。今後に注目。
ロンドンブーツ1号2号/人気もあるし、才能もあります。でも若くして売れちゃったおかげで、素人いじりの番組ばっかりが注目を浴びちゃって、その力が発揮されてません。彼らも「ネタづくりしたいよー」と言っているようですが、本当にその気ならできないはずがないんです。もっとがんばって、女子高生以外にも(私らオッサンにも)面白がられてみなさい! とカツを入れたい気分なのですよ。あと、「自分を色男・人気者と思ってんじゃないよ!」。スター気取りが鼻につくのは私だけじゃないはず。
私は本来ほめることの方が好きなのだ。ということで、今現在、私が特に面白いと思ってる若手芸人さんを列挙しよう。
ジャリズム/大阪で大人気、堂々たる実績を上げて東京に来たのに....全然人気が出ないんです。うー、最近は彼らも腐ってきてるようなところも見えてきた。かわいそうで仕方ありません。東京の「ファン主体」「アイドル気風」「アドリブオンリー」みたいな風土には合わないのでしょうか? でも、ビデオも出てるけど、絶対的に面白いのは確実なんです。売れてくれると信じてます。
*ショック! ジャリズム解散! 信じられません。もうちょっと辛抱して欲しかった。(99.2.追記)
ネプチューン/若手でも人気ナンバー1といったところですが、やっぱりおもしろい。3人の個性がそれぞれ出色の出来です。みんな才能あるし好感もてます。特に堀内君は、現在最高の「天然さん」でしょう。3人組ということでみても、これまでで最高のトリオと思いますよ。
海砂利水魚/ボケ・ツッコミとも平凡さと全く無縁で、しかもどちらも力があるのです。今の薄っぺらいテレビバラエティにもついていける能力があるんだけど、何より新しい笑いをつくろうという意欲と、その新しいものでしっかり「を取る力は大したもんです。一度取材なしで雑誌に寸評を書かせてもらいました。取材の日程がどうしてもとれなかったんです。残念なことでした。でも編集さんによると、とっても礼儀正しいってさ。
ココリコ/だいぶ売れてしまいました。でもやっぱりそれだけのことはある。キャラも立ってるし、コントだってまともにつくったやつは面白い。海砂利と同じように、ぼけ・つっこみのお互いが力を持っているのもいい点ですな。
バナナマン/この二人は演技力がすごい。シュールにして日常的。ネタが飛びすぎてる風もあって、どうもマニア受け・シブメの芸風だから、なかなかテレビでは受け入れられないかも。でもその実力は、私の折り紙付きです(←なんぼのもんじゃか...)。
高僧・野々村/大阪ではみんな知ってるんです。女性二人組です。一応美人と不細工の二人と言っていいと思うんですが、でも彼女らは、これまでの女性お笑いのように「女ネタ」はやらないんです。徹底的に飄々としてて、すごく味がある。ベタとシュールの中間みたいなネタで、必ず笑いを取ることが出来るんです。新しくて面「、なら最高じゃんと思うけど、どうやらアドリブがきかないらしい。それでテレビ進出が遅れてるんだろうけど、そのうちにネタ披露の場が増えてくれば、絶対でてきまっせ。
※でもやっぱり解散.......うーテレビ界のアホー。視聴率主義のアホー。
さて2002年現在。お笑い若手の注目株ーーーー? おらんわっ!