2009年7月3日 更新

・「文明論」コーナー新設。
・「文明論」コーナーに、論文
「地球環境と新しい文明」を掲出。
・トピックス追加。
・「近況報告」に追加。
・「地球システム・倫理学会」理事に就任。
・トピックス追加。

since2002.9.11

Information
OBサミット・ハイレベル専門家会合(2005.4.2)詳細報告
OBサミット・総会(2005.6.22〜23)出席 詳細報告
(財)日本ナショナルトラスト(国土交通省所轄)の評議員に再任される。
2003〜2005年までの主な活動
著 書 「文明論」コーナー
新しい文明の提唱−未来の世代へ捧げる−
(株)文芸社刊・1200円(2000年12月刊行)4刷出来! 詳細
原子力と日本病
朝日新聞社刊・1200円(2002年6月刊行) 詳細

●歴史の危機の入り口に立つ日本(2006.11発売)
http://books.yahoo.co.jp/book_detail/31792944
中西輝政、加地伸行、大越俊夫、村田光平、各氏による共著(ごま書房)

・天津科技大学名誉教授
・日本ビジネスインテリジェンス協会顧問
・「地球システム・倫理学会」理事
村田氏への直通メール
原子力、新エネルギー関連サイトなど。なお、当サイトはリンクフリーです。

近況報告
平成21年6月13日

最近の発信資料より

 黒人系オバマ大統領が打ち出しつつある柔軟路線は、益々母性文化の新しい潮流の誕生を感じさせております。
 これと関連し、欧州連合につながる「パン・ヨーロッパ」や「友愛」の思想を唱えたクーデンホーフ・カレルギーの母親が日本人女性であったことが想起されます。同氏はヨーロッパの未来の精神的支柱を、母性文化である仏教に求めております。
 このように、ヨーロッパ統合の動きには母性文化の潮流の先駆者的意味合いが見出せます。
 オバマ大統領とクーデンホーフ・カレルギーの両氏には、東西文明、南北文明の遺伝子を受け継いだ出自と母性文化の関係が浮き彫りにされた感があります。

 母性文化の淵源とされる老子は、禅に大きな影響を与えておりますが、その影響は日本の武士道に及んでおります。
 中国は孔子を再評価し海外に多くの孔子学院を設置しておりますが、今年5月初旬に中央テレビ局で、歌と舞踊を交え数時間にもわたり老子の思想を紹介しておりました。
 かつては日本でも、日本人の基本として儒教のいいところと禅のいいところを両方兼ね備えることが求められました。「和諧社会」を追求する中国が、孔子と老子の思想を現代にどのように活かして行くのかが大変注目されます。

 ユダヤ・キリスト教に代表される父性文化が2000年間の支配を終え、世界は父性文化から母性文化へ、そして直進型の「力の文明」から循環型の「和の文明」へとそれぞれ移行する文化と文明の二重の転換期を迎えつつあると考えられます。

 日本は母性文化を維持した唯一の国として、また、和の伝統を守り続けている国として「母性文化に立脚した和の文明」を世界に発信する好機が訪れたと確信する次第です。

村田光平

 2008〜09の年末年始に、内外の各方面に「母性文化に立脚する和の文明」を訴える発信をしましたが、「文明論」コーナーに掲載の通り、大変手ごたえのある反響が得られました。

「和の文明」の方については、拙著『新しい文明の提唱──未来の世代へ捧げる』(2000年刊行)の中で「倫理と連帯に基づき、環境と未来の世代の利益を尊重する文明」と定義しておりましたが、オバマ大統領の就任演説で示された考えと同じであり、心強く思われます。同大統領が打ち出したグリーン・ニュー・ディール政策についてもかねてよりその必要性を訴えて参りました。

 具体的に反響を例示しますと、インド(ノーベル平和賞を受賞したIPCCのパチャウリ議長)、米国(鉄道会社の会長で詩人のシンクレア氏)、フランス(元仏国防大臣のシュヴェンヌマン上院議員、「資本主義対資本主義」の著者として著名なミシェル・アルベール仏学士院終身書記)、ドイツ(フォン・ヴァイゼッカー・持続可能資源管理国際パネル共同議長、元大統領の甥)、スイス(ツヴァーレン元スイス中央銀行理事、ゲントンMCEI国際会長、大西洋をソーラー・ボートで、米大陸を徒歩で横断したフォスラー氏)、セネガル(フランコフォニー事務総長のディウフ前大統領)などより声援が寄せられました。
 なお、米国のシンクレア氏は二年半前ソーラー・ボートによる大西洋横断のニューヨークでの歓迎会で知り合った方です。33年間知識と価値観の地球規模のシステムの研究を続け、近く成果が出るそうです。当方の地球倫理の確立の主張と一致し、楽しみです。

 このような反響が世界各地より幅広く得られたのは、「力の文明」から「和の文明」への方向性がオバマ大統領に対する内外の期待とも合致していること、また、母性文化が父性文化の行き過ぎの是正を求めるこの主張が双方向に移行可能な文化の相違のみを浮き彫りにし、超宗教、超文明であることが理解され得るものだからと思われます。文化の相違については歴史上、母性文化から父性文化へ、カトリック文化からプロテスタント文化へなど多くの移行の例が見られます。オバマ大統領の誕生で米国の黒人文化の変化も予見されます。

 内外でいよいよ変化の時代の到来となりましたが、理想を失った世界が新たに「和の文明」の創設を理念の一つに掲げるようになることを願っております。

 米国内で「ハード・パワー」から「スマート・パワー」への移行が主張されだしたことは、この理念と重なる面もあり心強く思われます。中国でも「調和社会」の追求が目標に掲げられております。フランスのドビルパン前首相は現在の危機を文明の転換期と捉え、「力の支配」の時代は終わったとして、「正義」の理念の必要性を訴えていると最近報じられました。この見解は基本的に私の考えと一致するものです。また、ジャック・ラング元仏文化大臣は2月4日東京開催されたシンポジウムでオバマ大統領に対し熱烈な声援を送っておりました。
 このような一連の動きは「和の文明」を創設する気運が大きく盛り上ることへの期待を許すものと思われます。

 国内の反響についても地球システム・倫理学会(伊藤俊太郎会長)より講演依頼を受け、また、重要な勉強会への参加を求められるなど、海外と同様の心強い動きに接しております。

村田光平


トピックス

村田光平氏の「最近の主な活動」   以前のものは「文書室」へ移動
・「エネルギー・フォーラムSun21」(於スイス・バーゼル)に名誉会員として出席、SUN21のシンボル「金の宝珠」を贈呈される。(2006.6.9 資料室に関連photo掲出)
・中国向け小冊子(日本語訳含む・日本語タイトル『現代文明を問う〜運命共同体の関係にある日本及び中国の将来のために』)を、胡錦涛国家主席ほか首脳陣に送付。(2006.8.8)
・松浦ユネスコ事務局長と会見、OBサミット議事長報告に盛り込まれた「人権は未来の世代を含むすべての人の所有物である」との思想を、ユネスコでも具体的に実施されるよう申し入れる。(2006.8.18)
・フランスより来日した旧知のミシェル・アルベール氏(世界的ベストセラー「資本主義対資本主義」の著者)と名古屋で懇談、エネルギー問題につき意見交換を行う。(2006.9.18)
・小論「世界を脅かすメディア中毒」が、アルベール・シュヴァイツァー国際大学学長がロンドンで発行しているnewsletter「London Diplomatic Academy」に1ページに及び掲載される (2006.11)
・論文「新しい文明を求めて〜人間復興をめざす文化の逆襲」を読んだフランコフォニー(フランス語圏国際組織=OIF/参考)事務総長アブドゥ・ディウフ前セネガル大統領より、『新しい文明の創設について、フランコフォニーとして何ができるか意見交換したい』旨の書簡を受け取る。(2007.2.7 資料室に掲示)
・村田氏が名誉委員を務めている「エネルギー・フォーラム Sun21」の10周年記念行事=太陽エネルギーのみを使用するエンジンボートによる大西洋横断の達成記念式典に参加。詳細はこちらまで。(2007.5.8)
上記「SUN21号」の記事が、インターネット新聞JANJANに掲載される。(2007.5.22)
・2007年ノーベル平和賞受賞者「アル・ゴア前米副大統領」より、村田氏の書簡に関して、関心を示す返書が寄せられた。(2007.10.1付。詳細は「資料室」にて)
・2007年ノーベル平和賞を受賞したIPCCのラジェンドラ・パチャウリ議長より、村田氏の活動への賛同・関心が寄せられた。(2007.11.23付。詳細は、下記「近況コラム」および「資料室」にて)
・アル・ゴア前米副大統領、IPCCラジェンドラ・パチャウリ議長、『資本主義体資本主義』で著名な仏化学院終身書記Michel Albert氏から村田氏に届いた書簡を「資料室」に掲載。

・(財)日本ナショナルトラスト(国土交通省所轄)の評議員に再任される。(2008.5.27)
・小論「新しい文明を求めて──人間復興をめざす文化の逆襲」「未来の世代の人権を認めたOBサミット専門家会合」の中国語訳がインターネット新聞JANJANに掲載される。(2008.6.19、23)
・小論「望まれる日本の「母系文化」の発信」がインターネット新聞JANJANに掲載される。(2008.08.15)
・小論「望まれる日本の「母系文化」の発信」の中国語訳が、インターネット新聞JANJANに掲載される。(2008.8.18)
・上記小論が「日中文化交流」(日本中国文化交流協会刊)に掲載される。文明論コーナーに図版として掲出。(2008.10.1)
UPI Asiaの依頼に応じた寄稿文が、当通信社のウェブサイトに掲載される。英文による全内容はこちら。(2008.10.24)
・小論「新しい文明の創設へ〜世界的規模の経済危機を目の当たりにして」がインターネット新聞JANJANに掲載される。(2008.11.19)
・中国にて講義「地球環境と新しい文明」を行い、天津科技大学学長・曹小紅氏より同大学名誉教授の称号を授与される。(2008.11.27)
・IPCCのパチャウリ議長(ノーベル平和賞受賞者)より、村田氏の文明の危機論に対し、激励のメッセージが寄せられる。(2009.1.1)
・村田氏の知人であるNeil Bethell Sinclair氏(米国の鉄道会社会長、詩人)より、声援のメッセージが寄せられる。(2009.1.6)
・世界的ベストセラー「資本主義対資本主義」の著者であるミシェル・アルベール氏より、文明の危機に際し地球倫理の誕生を希求する意の書簡が寄せられる。(2009.1.12)
・シュベンヌマン上院議員(元仏国防大臣)より村田氏の意見に同意の趣旨の書簡が届く。(2009.1.23)
・フランコフォニー(フランス語圏国際組織=OIF)事務総長アブドゥ・ディウフ前セネガル大統領より、同意の趣旨の書簡が届く。(2009.1.2
9)
日本ビジネスインテリジェンス協会顧問(文化・経営倫理研究会部会長)に就任(2009.4.27)
・再び、フランコフォニー事務総長アブドゥ・ディウフ前セネガル大統領より、同意の趣旨の書簡が届く。(2009.4.28)
・インターネット新聞JANJANに「和の文明」の発信を訴える が掲載される。(2009.5.8)
・「地球システム・倫理学会」
(会長・伊東俊太郎東大名誉教授)理事に就任(2009.6.27)
・「地球システム・倫理学会」の「地球生命を共に生きる叡智と倫理」をテーマとするシンポジウムに、パネリストとして、結城章夫氏(山形大学学長・元文科相事務次官)、奈良康明氏(駒澤大学名誉教授)、立木教夫氏(麗澤大学教授)とともに参加。「母性文化に立脚する和の文明」を訴える講演を行い、好評を博す。(2009.6.27)

(c)2002-2009 Mituhei Murata 村田光平