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人事戦略研究所のメールマガジン
成果主義時代の衝撃
毎月1日、15日発行
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目次
・コラム 成果主義時代の衝撃
・最近のトピックス
コラム 成果主義時代の衝撃
4月になると世の中の多くの会社が昇給を実施します。
最近は物価の安定と新規学卒者の初任給の安定で以前ほど
多くの昇給をしなくなりました。大手企業の平均で所定内
賃金の1.5%前後、中小零細企業の平均で所定内賃金の1.0%
前後だと言われています。この数字が大きいか小さいかは
それぞれの会社の状態によるので一概になんとも言えませ
んが、統計をとるとこれぐらいになります。
ところで、昇給には大きく2つの要素が有ります。1つは
定期昇給、もう1つがベースアップです。定期昇給とは、定
期(毎年4月等)に一定のルールにのっとって行われるもの
です。例えば、勤続年数が1年増えれば1,000円給与が上が
るルールになっているとか、毎年の評価で平均すれば2,000円
給与が上がるルールになっているというものです。この定期
昇給の平均的な昇給の率は大企業で1.5%と言われていま
すから、最近の昇給はこれしか実施されていないということ
になります。
定期昇給で人件費総額がどれぐらい上昇するかは会社経営
にとって非常に重要な問題ですが、実は理屈の上では定期昇
給による人件費の上昇は0となります。理由はこうです。
仮に20歳から60歳まで一人ずつ社員がいる会社の定期昇給
を一人1万円として、20歳の社員の給与を20万円としましょ
う。40人に1万円ずつ昇給しますから、40万円の原資が必
要だと思われがちです。個人別でみると確かに1万円の昇給
をしているのです。しかし会社全体では、昇給前も後も給与
総額は1,640万円になります。去年も今年も20歳から60歳
まで一人ずつ社員がいて各年齢の社員の給与は同じ(去年の
60歳の人も今年60歳の人も給与は同じ60万円です)ですか
ら、定期昇給による人件費の上昇は0となるわけです。
ところが、新入社員の給与が去年に比べて高いとか、物価
が上昇して去年と同じ給与水準にすると実質的に給与が下っ
たようになってしまうとかの事情が有る場合には、給与水準
の引上げが求められることになります。これがベースアップ
です。毎年1万円給与が上がるというルールの他に元々の給
与自体を上げて、さっきのような事情を解消する操作をしま
す。ベースアップは人件費の総額を押上げてしまいます。先
程の例でベースアップを一人5,000円実施すると20万円の人
件費上昇です。しかもベースアップは、昇給のルールの元に
なる給与を書換えることになります(60歳の給与は60万円
+5,000円の605,000円へルールの元の給与を書換えてしま
います)から経営者としては慎重にならざるを得ません。最
近は定期昇給だけでベースアップは実施されていないのは、
物価の上昇や新規学卒者の初任給の上昇といった事情がない
のことと同時に、人件費の上昇に慎重な経営者の姿勢が表れ
ているといえます。
最近のトピックス
5月18日
厚生労働省年金局長通知
「確定拠出年金制度について」が公表されました。
確定拠出年金法並びにこれにもとづく政令及び省令について(解釈)
と題する通知です。
http://wwwhourei.mhlw.go.jp/hourei/doc/tsuchi/160507-a.pdf
この通知の公表はPDFファイルになっています。
発行責任者 人事戦略研究所 代表 吉田幸司
koujiyosida@mac.com
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成果主義時代の衝撃 (マガジンID:0000134210)
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