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『シッコ SiCKO』



シッコ SiCKO 』@シネマGAGA!

マイケル・ムーアが今回切り込むのはアメリカの医療保険制度。国民皆保険が構築されている日本に住んでいるので気にした事がなかったけど、アメリカでは基本的に民間医療保険に任意で入るもので、つまり国民皆保険がないそうな。これは先進諸国では唯一アメリカだけ。2億5000万人は保険に入っているが、後の5000万人はいっさい保険にも入っておらず、いざ怪我や病気になった際は、薬どころか治療すら受ける事ができないというこの現状。

作品はまず、アメリカの医療保険の現状をいつものようにブラックユーモアを交えつつ紹介してゆきます。この時点で既に「信じられない」を通り越して、その理不尽な現状に「異様さ」を感じます。その後、医療費はタダだし、社会保障の充実したフランスの医療保険を取材した後に出てくるのが、治療費を払えない患者が病院を追い出されタクシーに乗せられ路上に放置される場面・・・。一瞬何処の国の話をしているのか分からなくなりました。世界一の超大国と言われるアメリカなのに、どこかの貧困国家かと錯覚してしまう感覚。

もう一つ驚かされたのが、国民皆保険が”社会主義”に繋がるという考え方。何十年も前から、体制側がそう国民に言い続けてきた台詞みたいなんだけど、その考えが一般的に広まっている(ようにとらえました)という事実に唖然。

今回もかなりの衝撃作。
映画冒頭でムーアが語る言葉が印象的です。「私たち米国人は、いったい何をしているのか」

Posted: 水 - 9月 5, 2007 at 01:16 午前    | |