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『ホテル・ルワンダ』



ホテル・ルワンダ 』@シアターN渋谷

1994年、アフリカのルワンダで発生した民族対立による大虐殺のさなか、ホテルの支配人ポール・ルセサバギナは1200人もの命を救った、実話に基づく物語。

1994年アフリカはルワンダの首都キガリで、3年間内戦を続けていたフツ族とツチ族の戦いに和平協定が結ばれた。その夜、フツ族の大統領が何者かに暗殺される。これを合図とするかの様に、フツ族至上主義者達の民兵グループはツチ族に対して大虐殺を開始した。
そのキガリの一流ホテル ミル・コリンで支配人を務めるポール・ルセサバギナ(ドン・チードル)自身はフツ族であるが、妻はツチ族であり、家族を救うため、隣人を救うためあらゆる手を尽くす。何とかホテルに戻り、混乱のさなかも外国人ジャーナリスト達に対してホテルの営業を続けながら、混乱が治まるのを待つ。そして、西欧諸国が介入を決断し国連軍が来る事を聞き安堵するが、それはルワンダ内にいる外国人を国外に出すのみだった。ルワンダの人間は世界から見放され、ミル・コリンには救いを求める人間が集まりその数は1200人にも達する。

ほんの10年前に実際に起きたこの大虐殺。わずか100日間余の間に100万人もの人間が殺されました。この映画は、この大虐殺のさなか1200人もの命を救ったポールの話が描かれていますが、それ以上にこの大虐殺の事実を世界に知らせる為に作られたような作品になっています。事実自分は見た後に、多くの命を救ったポールの行動に感動する以上に、これほどの事実をほとんど知る事のなかった自分の無関心さ未知識さに驚きと恥ずかしさを覚えました。確実にこれまで、「ルワンダ大虐殺」「100万人」というキーワードは目にしていたにも関わらず。ただし、この事は世界中に何十億もの人間に言える事で、作品中のこんなエピソードに現れています・・・

この大虐殺の始まりの頃、まだ世界がルアンダで起きている事をはっきりと認識していなかった頃、ホアキン・フェニックス扮する外国人カメラマンが虐殺の映像を撮ります。ポールはその映像を見てショックを受けるも、これで世界が助けてくれるとカメラマンに感謝の気持ちを伝えると、カメラマンがこう言います。「残念ながら、世界の人々はこの映像を見ても怖いねと言うだけ。そのあとディナーを続けるだろう・・・」と。

そして、今現在も同じアフリカのスーダンでは民族紛争による大虐殺 が起きているそうです。自分がこの事実を知ったところで、恥ずかしながら何をするわけではないと思います。ただ、この事実を知り、関心を持つ事は少なくともできるはず。世界中の人がそうなれば、何か変化が生まれるのでは(結局、他人任せかよ!)それにしても、人間は絶滅するまでこうやって生きてくんかね。
映画の感想になっていないような気もするけど、ひとりでも多くの人に見て頂きたい。

ちなみにこの映画、上映している映画館が非常に少ないです。それどころか、当初は配給先が無く日本での上映はなかったかもしれなかったそうです。そこで「ホテル・ルワンダ」日本公開を応援する会 が発足して、公開にこぎ着けたそうな。なんだか・・・

Posted: 金 - 2月 10, 2006 at 11:11 午後    | |