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旅行記(2004年以前) > 2002年8月
<概要>
墓参りを兼ねて北海道旅行に向かいます。今回のターゲットは道南です。日高地方と大沼、そして函館を一気に楽しもうという贅沢プランです。
行きはブルートレイン北斗星。さすがに運行開始したばかりのカシオペアは予約がとれませんでしたが、走るホテルは健在です。
8月下旬という日程上、寒暖の差が関東よりもずっと激しいことが予想され、服装の選択が難しい時期ではありますが・・。
<札幌へ>
北斗星にて札幌を目指します。食堂車のディナーサービスがありますが、事前予約が必要でかつなかなか良いお値段するので、上野で駅弁を調達して乗り込みます。帰宅の通勤ラッシュで混み合う駅を通過しながら、札幌を目指します。現在のブルートレインは、通路の灰皿も撤去され、一般車全体が禁煙になってしまったので、ロビー車は喫煙所と化しています。ロビー車内にはシャワー室もあるので、分煙など改善してほしいですね。
21時を回ると、食堂車のパブタイムが始まります。予約は必要ないので、気軽に利用できます。海底トンネルから沸いた水で作ったというビールとハスカップのワインをいただきました。食事メニューはつまみ系が中心なので、夕食の代わりにはならないでしょう。
青函トンネルと抜け、函館で進行方向を代えると、空もだんだん明るくなってきました。朝食は混み合うことが多いので、大沼あたりでロビーに移動し、サービス開始を待ちます。運良く空いていたので、待つことなく朝食にありつくことができました。有珠山からたちこめる煙を見ながら豪華な食事です。
苫小牧を過ぎると、あっという間に札幌です。
<江別・森林公園>
動きやすくするために、コインロッカーに大きな荷物を預けます。墓参りを兼ねて、函館本線で江別に向かいます。20分ほど石狩川を目指して歩くと、市営霊園です。隣に製紙工場の煙突が見えます。江別はかつてレンガ工場が並ぶ街でしたが、今はほとんどその面影はありません。札幌へ通勤する人のベッドタウンとなっています。
市営霊園のすぐ隣には、北海道の酪農発祥の地である「町村牧場」がありました。今は牧場本体は移転してしまい、新興住宅地として開発が進んでいます。牧場の跡地の一部は、記念公園として保存されており、町村牧場で作られた牛乳やヨーグルトの販売も行っています。
町村牧場からは循環バス(野幌→江別→野幌)で野幌駅に出ます。札幌に向かう途中に茶色い塔が見えます。これは北海道開拓100周年記念公園にある塔です。森林公園駅から2kmほどのところにあります。更に隣には札幌開拓の村といものがあり、開拓当時の札幌の様子を見ることが出来ます。レトロな建物なども復元されており、なかなかの観光スポットです。
<小樽>
江別~小樽間は、快速が直通で運転してるため、江別方面からは割と手軽に小樽までアクセスできます。残念ながら森林公園駅は快速は停車しないため、各駅で札幌まで出て乗り換えです。銭函まではビルや家並みが続きますが、銭函を出ると突然線路は海岸沿いに向かいます。波がかかってしまうかと思うくらい海の側を通る線路。しかし山側は断崖絶壁の岩肌が見えます。ずいぶんな難所に線路を通してしまったのだなと思いながら、電車は小樽の駅に着きました。
だいぶ日も暮れてきていたので、とりあえず腹ごしらえ。倉庫街近くの洒落た魚介類料理の店に入り、小樽の海鮮料理を楽しみます。ほとほと腹が膨れたところで、夜の小樽を散歩。しかし、冷夏の北海道の夜は長袖が必要なほど寒く、あまり長居はできませんでした。再び札幌に戻り、ホテルに向かいました。
<日高本線で浦河へ>
日高支庁のある浦河を目指します。昔は日高線行きの急行列車「えりも号」などがありましたが、現在は高速バス「ペガサス号」がメインです。それでも鉄道の旅の情緒を取り、1日5往復程度しかない日高線に挑みます。運良く夏休み期間中は臨時列車「優駿浪漫号」が運行しています。札幌を出ると、新札幌・南千歳・苫小牧・・と特急並みの停車駅で日高線に突入します。夏休み前半は「フラノエクスプレス」などに使われていた特急車両で運行していたそうですが、この時期はあまり出かける人が少ないのか、札幌に入線していたのは日高線の1両編成のディーゼル車。いきなり札幌からローカル線の情緒を醸し出しながら、浦河へ向けて出発です。
苫小牧までは乗客は自分たちのほかは1人。それも南千歳で降りてしまい、苫小牧までは貸切状態でした。苫小牧で数人の乗客を乗せ、向きを変えていよいろ日高線です。しばらく千歳線と並んで走った後、勇払湿原の中へ線路は進んでいきます。海岸線を進み、鵡川・富川・新冠と過ぎていきます。時々海岸沿いに魚や海草を干しているのが見えます。
これは昔から変わっていませんが、静内で20分くらい停車します。だいたいここで昼食を摂るのが日高線の習わしです。駅員に声を掛ければ改札の外へは簡単に出られます。もちろん、長距離切符なので途中下車は問題無いのですが。駅舎の売店では、ラーメンやそば、おにぎりなどの軽食を食べることができます。最近改装したらしく、とても綺麗になっていました。おみやげ屋さんもちょっとした観光地のショップ風でした。
そうこうしているうちに、いよいよ日高線の後半戦です。ここからは山・草原(牧場)・海が交互に登場する変化に富んだ車窓の風景が楽しめます。手入れのされていない線路脇の草木が車体をかすめ、馬が草をはむ牧場のど真ん中を突っ切り、波が線路を洗うような海岸線を抜け・・日高の自然を満喫したところで、浦河に着です。本日の宿泊地は、浦河の3つの繁華街のうちのひとつ「東町」です。日高線でもう一駅乗ります。1駅とはいっても、2kmくらいの距離なので歩けない距離ではありませんが。
宿泊予定の宿に荷物を預け、浦河の繁華街の一つ堺町に住む親戚を訪ねます。親戚宅で車を借り、日高の自然をドライブです。ついさっきまで鉄道で抜けた牧場や山、海岸を今度は車で走り抜けます。何か目的地がある観光も良いが、このように風景だけを満喫する旅行も趣があって良い。
浦河から山を一つ越えると、荻伏の集落です。旧国鉄荻伏駅は、かつて祖父が駅長を務めていたそうです。JRに移管後10年間くらいの間、荻伏の駅舎には歴代の駅長の写真が飾ってありました。今は中古の貨物列車を改造した小さな駅舎が残る無人駅です。
海の方へ車を走らせ、昆布の町、三石へ向かいます。国道沿いの魚屋では、捕れたての魚や昆布を干していますが、この日はあいにく強い雨が降っていたので、見られませんでした。おみやげの当てを外されてしまったので、仕方なくドライブインのおみやげ屋さんで海草類を購入して戻ることにしました。
<静内>
日高の2日目は静内を目指します。乗馬体験の予約をしていたのです。日高線に乗り込み、静内を目指します。今日は2両編成のディーゼルでした。乗客も50人くらいいて、昨日よりも随分とにぎやかな車内でした。途中でエゾジカとの接触があり、15分くらい遅れましたが、無事静内に着きました。
先に宿で荷物を預けると、レンタサイクルを借りてまずは街中を散策しました。繁華街の定食屋で昼食を摂り、いよいよ乗馬体験です。山間の牧場に向かいます。入門コースの乗馬体験だったので、決められたコース内を乗るだけでしたが、生の馬に触れることができ、楽しい一時を過ごしました。
牧場を後にし、公園に向かいます。シャクシャイン像などがありました。
<大沼>
翌日は大移動です。苫小牧まで戻り、そこからスーパー北斗で大沼まで向かいます。函館行きの特急は、覚えているだけで、北海、おおとり、北斗の3つがありましたが、現在は北斗のみになっています。新型の車両が投入されてから、所要時間が1時間近く縮まったようです。左手に太平洋を見ながら、南下していきます。北斗星からも見えた有珠山を通り超えると、左手に駒ヶ岳が見えてきました。
大沼公園は、大沼と駒ヶ岳の自然からなる国定公園です。まずはレンタサイクルで大沼をぐるっと回ります。途中で水辺に降りたりしながら1時間ほどで回ることが出来ました。この日は今回の旅行初の晴天。せっかくなので手こぎボートで大沼の水辺を楽しみます。澄んだ空にくっきりと駒ヶ岳が映え、さらに大沼の湖面にその姿を映します。爽やかな自然と共に、大沼の自然を満喫することができました。
<函館>
本日の宿泊地に移り、市街を散策します。夜景が楽しめる時間帯まで少し時間があったので、ロープウェイの登り口まで歩いていくことにしました。函館の風景を象徴する丘にのぼり、古い洋風の建物などの風景を楽しみます。
日が暮れてくるのに合わせて、函館山を目指します。ロープウェイで5分くらいで展望台に着きます。さすが人気スポット。今回の旅行のなかでも一番の混雑でした。人波をかき分けながら、眺めの良い場所をキープし、地ビールととうきびで乾杯。まだ時期的にピークではありませんが、イカ釣り漁船の漁り火が沖の方に見え、函館の夜景との美しいコントラストを描きます。