旅行記(2004年以前) > 1999年3月

伊勢志摩・新宮・飛騨高山

<概要>

 

 

 

 3月の閑散期を利用した旅行を計画しました。テーマは紀伊半島。伊勢神宮、二見浦と周り、更には新宮の熊野速玉神宮などを主要コースに設定しました。予算の都合上、青春18きっぷを使って、普通列車の旅です。宿泊も全てユースホステルと、かなりリーズナブルな旅行の幕開けです。

<伊勢へ>

 18きっぷの基本は「大垣夜行」です。今は名前も「ムーンライトながら」と変わり、東京通勤圏と重なる小田原までは全席指定になっています。東京の出発時刻も、0時ちょうどから、23時40分に変わっています。18きっぷでまともに乗ってしまうと、たった20分くらいで1枚分が終わってしまいますので、途中の川崎までのきっぷを買い、0時から18きっぷの1枚目を使います。

 うとうとしているうちに、名古屋に到着です。まだ朝の通勤客でごった返しています。ここから伊勢方面まで、通常ならば「快速みえ」に乗りますが、途中の鈴鹿付近は伊勢鉄道線となるため、18きっぷ以外に交通費が発生してしまい、おいしくありません。そこで、関西線で亀山を経由し、紀勢線→参宮線と乗り継いで行きます。関西線は名古屋から奈良方面に向かう路線で、三重の四日市などを通りますが、意外と車内はガラガラです。うとうとしているうちに、山の中を進み始め、亀山に到着です。ここから津方面の紀勢線に乗り換えです。と、車内は通学の高校生で満車です。大きな荷物を抱えながら、高校生の隙間を縫って乗り込みます。結局、高校生とは津まで一緒でした。高校のほとんどが津市内にあるらしく、3色くらいの制服の高校生がほぼ全員津で降りていきました。

 伊勢方面に行くには、更に多気で参宮線に乗り換えです。名古屋から1時間足らずなのに、鉄道がほとんどディーゼルなのには驚かされます。ちなみに、平行して鳥羽方面に伸びている近鉄線はオール電化だそうです。

<お伊勢参り>

 まずは伊勢神宮に向かいます。レンタサイクルを借り、自転車を15分くらい漕ぐと、参道に着きます。参道の前で自転車を降り、ここからは徒歩でお伊勢参りです。途中から石段を登り始めると、あちこちにきっと気の遠くなるほどの樹齢だと思える、太い杉が見られます。参拝所に着くと、参拝のマナーを記した看板が。なるほどと思いながら、いざ自分の番になると・・・さっぱり忘れていました。

<二見>

 参道の店で昼食を摂ると、軽く伊勢の街を自転車で流します。今夜は二見に宿を取っていましたので、長居することなく、移動です。再び参宮線で20分くらい。鳥羽の手前の二見に到着です。二見は、夫婦岩をはじめ、岩場の海岸が作り出す地形の美しい観光地です。レンタサイクルで海岸線を流します。

<新宮>

 伊勢の次は、熊野速玉大社のある新宮を目指します。一度多気まで戻り、そこから紀勢線です。18きっぷなので、普通列車での旅になりますが、特急に追い抜かれること2回。基本的に特急を中心とした路線のようです。

 新宮に着く頃にはちょうどお昼時。折角なので海の幸を求めて、商店街の寿司屋に。この地方の名物らしい、めはり寿司とさんま寿司を味わいました。

  

 今夜の宿が速玉大社の近くでしたので、日中は市内観光に充てました。駅前から10分ほど歩くと、新宮の城址公園に出ます。熊野川に面した高台に位置するこの公園からは、熊野川河口から市街に渡って見渡すことができ、なかなかのビューポイントです。

  

 少し日が傾き始めた頃、宿泊予定の宿に荷物を置いて、速玉大社を観光します。眩しいくらいの朱色に塗られた建物が、独特の雰囲気を醸し出しています。丁度婚礼の行列も通り、一層神々しい空気を感じました。

<熊野市・尾鷲>

 この日は名古屋まで紀勢線沿線を観光しながら徐々に戻ることに。まずは尾鷲で下車し、獅子岩など海岸線を散策。千葉県に住んでいる私にとって、砂浜の海岸がごく当たり前でしたが、この辺りの海岸線は、砂ではなく子供のこぶし大くらいの石。波が打ち付ける音も、どこか重厚な感じがします。

  

 もう少し沿線を散策する予定でしたが、残念ながら雨が強くなってきてしまったので断念。そのまま名古屋入りし、ゆっくり休んで旅の疲れを癒すことに。

<飛騨高山>

 当初は名古屋を観光する予定でしたが、名古屋はまたいつでも来られるということで、思い切って飛騨高山まで足を伸ばすことに。帰りも「ムーンライトながら」の予定でしたから、発車時刻までに岐阜まで帰れれば問題ありません。

 岐阜から高山線に乗り換え、山道を2時間ほど登ると飛騨高山へ。さすがにここまで登ってくれば雪も多く残っているようです。

 特に詳しい予定を立てていたわけではなかったので、現地の観光地図で1日の予定を考えます。帰りの事まで考えると、夕刻の列車で駅弁を食べながら戻るスケジュールになりそうです。6時間くらいで街を満遍なく見て回りたいので、レンタサイクルを調達。まずは民族村飛騨の里を目指します。

  

 民族村は、合掌造りの家などを集中的に保存している公園で、この地方の風俗にまつわる展示なども豊富です。園内ではボランティアのガイドもいて、詳しい話を聞くことができます。

 周辺で昼食を摂り、次の予定を考えますが、寒空の下での観光で身体がすっかり冷えてしまいました。地図を広げると、スグ近くの国民宿舎で温泉の日帰り入浴ができるようです。

 国民宿舎飛騨は、小高い山の上にある公共の宿で、温泉を利用した大浴場は日帰り入浴にも対応しています。営業時間が夕刻からでしたが、清掃が終わっているとのことで、少し早いですが特例で入れてもらえました。

 旅の疲れもあり、予定以上の長居になってしまいましたが、暖かい温泉で疲れもとれてリフレッシュ。時間が残り少なくなってきたので、以後は自転車で高山の古い街並みなどを流しながら、市内全体をサイクリング。途中、飛騨高山名物のしょうゆ味のだんごなどをおやつに食べながら、高山の街の風景を目に焼き付けます。

 帰りは予定通り駅弁をゲット。ついてに地酒呑み比べセットも購入して、岐阜までの長い道のりをゆったりと帰ります。途中、車窓から見えた下呂温泉の街は、眩しいくらいのライトアップで仰天。観光地と言ってもここまでやらなくても・・・と思いました。その後、岐阜から無事ムーンライトながらに乗って帰宅。飛騨高山は寄り道と言うにはちょっと遠い場所でしたが、良い旅になりました。