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菅野(千葉県市川市)

<概要>

 

 約8年間住んでいました。

 江戸時代から続く立派な門構えの街並みには圧倒されました。市の木「クロマツ」が住宅街のいたるところに生えています。条例か何かで決まっているのか、道路の真ん中にクロマツが堂々と生えている場所などもあります。

 様々なところで歴史を感じることのできる街並みに出会え、道行く人は活気で溢れる、新興住宅には無い暖かみある街です。

<アクセス・街並み>

 菅野の街は市川市の第一の都市である本八幡から15分くらいの位置です。また、JR市川からバスで10分足らずでアクセスすることもできます。JR総武線(本八幡)のほか、京成線(京成八幡・特急停車駅)や都営新宿線(本八幡・起点)なども乗り入れており、県内屈指の交通の便を誇ります。

  

 白幡神社は、菅野の住宅街に古くからある神社です。それほど大きくはありませんが、よく手入れが行き届いており、境内はいつもキレイです。住民からも愛されているようで、例大祭や正月などには大勢の人で賑わいます。この地区は「八幡」の地名の由来ともなっている「葛飾八幡宮」が有名ですが、個人的には白幡神社の方が好きでした。

<江戸川河川敷・里見公園>

 菅野の街並みから真間川沿いに徒歩20分弱で江戸川の河川敷に出ます。途中、真間山に向かう参道や手子奈神社など趣のある街並みをいくつも通ります。京成線で菅野駅から国府台駅まで乗っても良いですが、この街並みを散歩するのも良いですよ。

 江戸川河川敷からもう少し足を伸ばすと、里見公園です。小高い丘から東京都を江戸川越しに望むことができます。春には桜の名所としても知られています。まだ元気のある人は、更に北に20分くらいで野菊の墓や矢切の渡しまで足を伸ばしてみてはいかがでしょうか?

  

 国道14号のすぐ側には、市川関所の跡があります。これは最近復元されたらしく、まだ真新しい感じがしますが、江戸川を渡るルートに設けられた関所だそうです。

<桜の名所>

 Chiba Walkerなどで紹介される桜の名所としては「里見公園」が有名です。しかし、この地区には、里見公園にもけっして劣らない桜の名所がいくつもあります。そのうち、一番のお奨めは「真間川」です。京成電車からもチラッと見えますが、川沿いに延々と続く桜並木は、千葉県内でも屈指の美しさではないでしょうか。残念ながらゆっくり居座っての花見は難しいですが、どこまでも続く桜並木を是非体験してみて下さい。

  

 京成鬼越駅で降りてスグに真間川に至れます。あとは好きなだけ桜並木をお楽しみ下さい。手子奈霊堂まで約2km歩いて、京成市川真間かJR市川に至るコースがおススメです。

<ニッケコルトンプラザ・現代産業博物館ほか>

 本八幡駅から南の方に足を伸ばすと、全国でも珍しい県立現代産業博物館や大型ショッピングモール「ニッケコルトンプラザ」に至ります。

 千葉県内の大型ショッピングモールといえば、ららぽーとなどが有名ですが、周辺人口にも助けられ、かなりの賑わいを見せています。本八幡駅から歩いて15分もあれば十分に着きますが、歩きたくない人は本八幡北口から無料シャトルバスも出ています。

 現代産業博物館は、その名の通り、産業に関する展示が中心の博物館です。古い物を集めることが多い博物館において、このようなコンセプトの博物館は全国でも珍しいのではないでしょうか。体験コーナーがたくさんあり、学校の校外学習の定番コースともなっています。

 博物館の隣には、市立中央図書館があります。蔵書数が非常に多く、リファレンスサービス等も良く行き届いている素晴らしい図書館です。子供向けの図書だけを集めた部屋もあり、利用者もかなり多いようです。

<八幡周辺>

快速が停まるJR市川駅前に比べると、ロータリーは大きくありませんが、駅前を歩く人通りは本八幡駅前の方が多いように思えます。相次いで高層マンションが建設されていますが、それ以外には高い建物はなく、住宅地と商業地区の境界があまり明確でない、昔からある「ごちゃごちゃした街」の印象です。

  

 「八幡」地名の由来となる葛飾八幡宮は、京成八幡駅から徒歩2~3の位置にあります。京成線の車窓からも鳥居がよく見えると思います。

 市役所から国道14号を渡ってすぐのところにある林が「不知森」です。一度踏み入れると二度と出ることが出来ないとの伝説から入口を「封印」してあり、その祠だけを見ることができます。周辺が開発され、肝心の森もそれほど広くはありませんが、独特の雰囲気が感じられます。

 

 パン屋「ルチア」は惣菜パンのおいしいパン屋です。京成八幡から降りてスグのところにあります。朝7時から開店しているので、通勤・通学のついでに寄る人も多いみたいです。ケーキのような菓子パンばかり扱うパン屋が多いこのご時世で、惣菜パンが充実しているため、男性客からも強い支持を受けているようです。

 「ドルチア」モンブランをはじめ大人気のケーキ屋さんです。テレビで幾度となく紹介されたことがあるようで、クリスマスシーズンなどは早めに予約しないとケーキが買えないほど人気です。現在は千葉県各地にチェーンを出店しているようですが、京成八幡駅の北側にあるお店が本店のようです。

 「じゃがいも」ご主人オリジナルのじゃがいも料理を雰囲気の良い店内で味わうことができます。ラーメンなりたけと同じ通りにあります。店の中の様子が外から全く見えないので入りにくいですが、とても落ち着いた雰囲気の店内です。女性客に人気のようで、いついってもほとんどが女性客です。

  

 

 「月梅(ゆーめい)」細麺に青ネギをたっぷり掛けて食べます。サイゼリア1号店と同じ商店街にあります。独創的な餃子は好みが二分するメニューですが、是非一度はオタメシあれ。

 「ふでんじつ」菅野商店街の一角にあるラーメン店です。比較的最近できました。アイディアの詰まったラーメンと餃子が魅力です。じゃがいもと逆に、こちらは男性の隠れ家っぽい雰囲気の店で、たいていご主人が男性客の悩み相談を受けています。

<市川周辺>

 JRの快速停車駅でもある市川は、本八幡駅前よりもロータリーが大きく、ターミナルとしての雰囲気がしますが、八幡に比べると少し人の賑わいが足りない気がします。それでも、古くから市川関所や真間山の参道があった関係で、歴史の感じられる街並みが所々で見られます。

 湯浅四郎樹商店は、北口のロータリーを抜けた国道14号沿いにある老舗の魚屋さんです。時代劇に出て来そうな店構えに驚かされます。かつては本当に古い店舗でしたが、数年前に改築しました。

 

<真間山周辺>

 市川・八幡エリアから真間山に向かう辺りでは、古刹やこれに続く古い参道などが見られます。菅野・八幡周辺から真間山方面に向かうと、「文芸の道」と呼ばれる道があります。市川にゆかりのある北原白秋、永井荷風ら文豪に因んでそう名付けられています。沿道には桜が植樹されており、季節になると美しい桜並木になります。余談ですが、さだまさしの妹・佐田玲子が住む家が近くにあるでも有名です。

 手子奈霊堂は、手子奈の伝説に因んだ神社で、市川駅から真間山に向かう途中にあります。あまり敷地は大きくありませんが、閑静な住宅街に位置し、とても穏やかな時間が流れるような空間です。かつては海岸沿いであったという案内もありますが、詳しいことはわかりません。

 市川市街から北に見える小高い山が真間山こと弘法寺です。市内の古刹の中でも一番規模が大きく、小高い山にあることから、街から遮断された静かな空間です。ちかくに学校が多いので、平日午後には部活のロードワークで石段を駆け上る学生を多数見ることが出来ます。

  

<中山周辺>

 JRの下総中山駅や京成中山駅は船橋市になりますが、同駅を最寄りとする法華経総本山は市川市内にあります。日蓮の拓いたこの地は、古刹や史跡の多い市川市の中でも最大規模で、かつ多くが現役で使われているため、一見の価値ありです。

 ただし、周辺は車が通れるような道が少なく、駐車場もほとんど整備されていないことから、こちらを訪れる場合は電車で来るしかないでしょう。競馬場周辺まで行けば駐車場はありますが、そこから徒歩で15分くらいはかかるでしょう。

 中山競馬場は、ご存じ、有馬記念をはじめ、G1の人気レースを開催する中央競馬の競馬場です。メインスタンドまでのアクセスを考えると、いずれの駅からも近いとは言い難いですが、JRなら武蔵野線の船橋法典、京成ならば東中山(シャトルバスあり)が最寄りです。地理的には船橋市内ですが、船橋の中心街よりは市川の方が近いので、意識としては市川の仲間に入れたい感じがします。

<市内の緑地公園等>

 上記で紹介した里見公園のほか、市川北部エリアには緑地公園があちらこちらに整備されています。じゅん菜池公園は、里見公園から徒歩5分~10分程度でアクセスでき、水辺と緑の調和が美しい公園です。住宅地とも近いので、訪れる人も多いようです。

 梨畑の広がる市北部エリアには、人手をあまり加えない状態で自然公園が整備されています。この公園は動植物園内の緑地公園で、夏期にはホタルも見られるそうです。

  

市川・八幡エリアからは車で10~15分程度でアクセスでき、駐車場も整備されているので、都会の喧噪から離れて緑に癒されてみてはいかがでしょうか。

  

<さまざまな文化の発祥の地>

 この地域は、今では有名となった様々な会社等の発祥の地でもあります。格安イタリアンレストランとして千葉県内を中心に展開する「サイゼリア」。記念すべき1号店はJR八幡北口からスグの商店街の中にありました。今でも店舗が保存されています。

  

 お菓子・パン業界最大手の「ヤマザキ」パンは工場が八幡にありました。今では「グルメ」で紹介したルチアが建っています。千葉県内では新港にある工場が一番大きいでしょうか。また、JR市川駅前にヤマザキ会館などがあります。

  

 関東一円に展開する大手進学塾「市進学院」は、かつては自宅に生徒を集めて勉強を教え始めたのがきっかけだとか。今でも同じような形態の塾が菅野地区を中心に残っています。市進の本社は今でも八幡にあります。