突然ですが、私の勤務先の喫煙室には、なぜか日本地図が貼ってあります。別の用途で購入し、使い道がなくなったので貼ってあるというだけで、深い意味は全然ないんですけど。
3月29日、喫煙していた私の目に、その地図の「札幌」という文字が目に留まりました。
そう、その日はストーンズ札幌公演の日だったんです。
聞くところによると、札幌はチケットが全然売れなかったそうで、(あくまで噂ですが)バンドが呼び屋からチケットを買い取り、招待券として流したとか。
ということは、当日券はある。
……行っちゃおうかな、午後半休で(笑)。
とにかく開始時間には間に合いそうです。あ、待てよ。午後は打ち合わせで外出しなきゃいけないんだ……って、それ、アリバイに使えるじゃん!(笑)
そこまでしないまでも、半休取れば行けるな……と、行く気マンマンに。
でも、家庭の事情で日帰りしかできません。
そこで、帰りの便を調べると……終演前に出ちゃいます。これは断念するしかないです。ダンネンながら(寒)。
でも、俺にはさいたまがある!
実はさいたま公演の日である4月2日は、ケッコンキネンビなんです。さすがの私もこういう日に行くのはなあ、ということで自主規制していました。
しかし、家内のストーンズへの理解は想像を超えていました。
家内「今回は東京の2回だけなの?」
俺 「いや、札幌、名古屋、(当時)噂だけどさいたま。まあ、さいたまがあっても4月2日だからさ」
家内「え? いいよー。行ってきたら?」
案ずるより産むが横山やすし。おそらく、ストーンズに関してはあきらめてんでしょうねえ。「ダメ」と言って深く恨まれるよりマシだと。
埋め合わせを約束し、さいたま行き、決めました。
WOWOWの録画が入ると聞いていたので、こりゃヒットパレードだな、とは思っていましたけど、何でもいいや。ストーンズが見られるし。
実は今回、社内のある筋から関係者席の打診がありました。
「一番高い席になるけどいいか」とか「関係者席だから“最高の”席だ」みたいな話が、おなじみ酒好きのH君の嫁を経由して入ってきます。
情報が入ってすぐ、友達に連絡ですよ。一緒に行く人募集!という感じで。香港に一緒に行ったMちゃんから申し出がありました。
今回は関係者席がショボイ、という話は聞いていましたが、さいたまの場合は出所がちょっと違ってたので、一応、賭けてみようかなと。
その後も「抽選になる」とか「すごくいい席」のような話が来ます。H君の嫁経由で。
さんざん待たされた挙げ句、ようやく「当選」の連絡が来たのは、3月28日。
そして、届いたのは……
S席
……S席ってのは、今回は2番目のグレードなんだけど。しかも、
D5ブロック

えええええ?
しかも、情報をよこした本人は、「最高の関係者席が、3万円も値下げして入手できた」と思っちゃってるようで、どうにもなりません。
とはいえ、仲介してくれたH君の嫁の顔も潰せないので、妥協するほかない。
まあ、落選したら当日券で入ろうと思ってたんだから、ダメで元々。ガタガタ言わずに行こう!……俺とH君は。
でもMちゃんはそうはいきません。彼女が自力で別途押さえていたS席と比べて、そっちの方がよかったら、こちらのチケは渡さないことにしました。
で、あっけなく彼女のチケの方がいい席でした(笑)。
急遽、さいたまには行かない予定だったS氏(ドームで悪人メイクの男)に声をかけると、彼は奥様との交渉を成立させ、翌日OKの返事が。
よっしゃ、野郎3人でさいたまくんだりにお出かけだ!
さいたま公演では、例の呼び屋さんなのかファンクラブ・チケットの手配代行のEtixなのかわかりませんが、やってくれました。
何と二重発券。
ストーンズ関連のBBSでは、その件で持ちきりでした。冷静に考えるとEtixの方が怪しいですが、二重発券の前科のある呼び屋さんの方が疑われていました。
中にはAブロックからCブロックへの移動(そのかわり手数料はナシ。当たり前だっつうの)を通告された人までいたようです。
Mちゃんも移動を通告されたのですが、Cブロックの中でちょっと前に行けたので、特に問題なし。
ただし、結局FCチケは会場受け取りという始末ですって。
何だかねえ……
で、また当日は雨ですよ。けっこう降ってました。
コルセットをきっちり巻いて、はるばるさいたまへ。PRIDE GPの決勝以来だな。
上野駅のホームには、いかにもという人たちがけっこう見受けられます。いやあ、すげえよなあ、ストーンズ。さいたまくんだりまで来るとはねえ。
何しろ遠いので、余裕を見て18時前後の待ち合わせとしました。
改札を出てS氏をみつけると、悪人メイクではありません。今回はまずスクリーンに映らないから、というのが理由のようです。
お友達に電話をかけてみると、KちゃんとHちゃんはFCチケット受け取りの列に並んでいる模様です。列が全然動かないようです。ダメだよなあ、運営側が。
会場そばで、さいたま在住でストーンズのお仲間から“ねえさん”と呼ばれる方と合流、3人で腹ごしらえ。ストーンズ前の禁酒は当然継続。一滴たりとも飲みません。ねえさんの近況を聞くと、なかなかたいへんそう。それでも今日だけはストーンズをキッチリ楽しめるようで何よりでした。
アリーナに向かうと、けっこうな雨です。結局傘を差す羽目になりました。
H君は既にアリーナ入りしており、電話をかけると「席が変更になった」とのこと。
なななな何だ? 俺たちにも呼び屋の不手際が及んだか?
えらい遠回りをさせられてアリーナ入口に行ってみると、入ってすぐの所にH君が待っています。
事情を聞くと、元々の席の前にWOWOWのものらしいカメラが設置されていて、ステージが見えないので、係員を捕まえて交渉したら、Cブロックに移してくれるというんです!
でかしたH君! 偉い! 絶大な交渉力だ!

まずはトイレです(笑)。
PRIDEの時の印象は、廊下が狭いのでトイレに行きにくい、ということでしたので。
案の定、トイレには長蛇の列が。が、どうも様子が変です。途中で進みの早い列と止まったままの列に分かれます。
当然、早い方で進んでみると……動かない方の列は、“大”の列でした(笑)。トイレの外まであふれるほど、うんこしたい人がいるというのが笑えます。
タバコとトイレを済ませ、席に向かうと、今回のツアーでは会えなかった香港メイトのFちゃんが我々を待っていてくれました。え? 席、あそこなの? いいなあ、近いなあ!
席から、ちょっと試しにステージを携帯で撮影。

係員はこちらを見ていますが、何の注意もしません。ほほう、黙認か。じゃあ演奏中にも撮っちゃおうかな……
……実はチャレンジはしてみたんですが、ダメでした。コーフンしているので、キッチリシャッターが切れず、何が映ってんだかわからないものばっかりでした。そういうわけで、会場内で撮った写真はこれだけです。

しかしこの席、クレーム対策用に空けていたんじゃないかな。
というのは、我々の席の列とその前が、丸々2列空いてるんです。いるのは我々3人だけ。こりゃいいな! もし始まっても誰も来なかったら、真ん中寄りに移動しちまえ!
それに、周辺の人にぶつかる心配もないしね。
さいたまでは1階スタンドとアリーナの段差が少なく、スタンドの前の方だと、下手にアリーナ後方にいるよりも近くて見やすいかも。
今後、ストーンズが来ることがあったら(さいたまはもうないと思うけど)考慮しよう。
客電が落ちました! 結局この2列には我々だけ。
よーし、速攻で移動だ!……と思ったら、同じことを考えていた後ろの席の奴らが2人、椅子を乗り越えて来ました。
ててててめえ! と思ったものの、こっちも正当な権利がある訳じゃないので、せめて左に寄ってもらうことしかできません。
おお、でも広々してていいな!
Jumpin' Jack Flash
It's Only Rock'n Roll
Let's Spend The Night Together
Oh No, Not You Again
うお!
今日のストーンズ、またひときわいいな!
どこがいいとかは例によって表現できませんが、アドレナリンがドバドバ出てくる自分の反応で違いがわかります。
やっぱりヒットパレードか。じゃあ今日はとにかく楽しんで、と思ったら……
Sway
うわ、そう来たか! この曲が入るというだけでも、ヒットパレードじゃなさそう。
にわかに期待が高まりますねえ。
すると、キースが謎の“10弦ギター”を持って登場。数えまちがいじゃなければ、ペグが10個しかないんだよな。4〜6弦だけオクターブ上の弦が張ってあるんだろうか? WOWOWの放送は何が何でも入手して、よーく見ないと。
さあ、何が出るのかな?
Wild Horses
思わず怒号のような声を上げてしまいました。あ、もちろんうれしくて(笑)。
キースの前にもマイクが置かれています。おっ!キースがコーラスつけた! おおおお!
隣のS氏に教えたら、どうも泣いていて見ていなかった様子です(笑)。
いやあああああ、キースがコーラスつけるのを生で見たのは久しぶりです。横アリのRuby Tuesday以来じゃないかな。
Rain Fall Down
ダリジョンの見せ場です。ほかにもできる人はたくさんいるんだろうけど、普通の指弾きのアクションで、ちゃんと弦をタップしています。見るたびに、俺がやったら指がつるんだろうなあ、と感心。
あ、そもそもお前はベースの指弾き自体満足にできねえじゃねえか、というツッコミはご遠慮ください。
Midnight Rambler
来た来た来た来た〜〜〜! 黄色いTVジュニア登場!
この曲は何回聴いてもいいよなあ。
キースが例の5度6度からのリフを弾き始めてから、最後までリズムに合わせてジャンプしっぱなしでした。一瞬、ヘルニアが治ったんじゃないかと錯覚するほど(笑)。
キースはご機嫌で、2度もミックの左肩に右手を乗せてニヤリ。キース・ファンの女性陣にはこのシーンが脳髄直撃したようです。
Tumbling Dice
念のため、H君を確認しました。
これまでの「私とストーンズ」をお読みいただいた方はご存知と思いますが、H君はこの曲になると100%泣くもので(笑)。
奴は成長を遂げたのか、泣かずに楽しそうに体を揺すっています。実はH君、この秋に父親になるのですが、その辺が関係しているようないないような。
This Place Is Empty
Happy
メンバー紹介からキース・コーナーへ。
おお、おっさんご機嫌だな! この人が機嫌がいいと、なぜだかこっちまで機嫌が良くなります。
Miss You
キース・コーナー終了後、オシッコの振りをしてBステ突撃というつもりでいたのですが、とくに理由もなく正面突破を狙うことに。
まだ周囲が気づかないうちに、すすーっと3人でBステ目指して移動しました。
が、せっかちな野郎はいるもので、我々を押しのけるようにしてフェンスを越えた男1名。
おいおい、追従者が大量に現れたら危ないだろう……と思ったら、ラテン系のくせに妙にガタイのいい警備員がそいつに突き押し一閃。あわれ男は2メートル以上も吹き飛びましたね!
その抑止力が働き、我々のブロックの進撃はフェンス前でストップしました。いやあ、抑止力って大事かも(笑)。

警備員のお兄さんもけっして本気止める気はないようで、再三「下がってくださーい」と言われましたが、後ろに人が詰まっている様子を振り返ってから「無理」と言うと、そのまま私の後ろの人に呼びかけます。
なかなか理解がある様子。こいつの顔を立てるためにも、暴力沙汰だけは防止しないとな。
おお! 来た来た! Bステージにストーンズ着陸!
近い! 近いじゃん! 初日の最前列より近いよ!(笑)
ここで十分満足。無理な突撃は必要ない。ここで楽しもう!
Rough Justice
Start Me Up
おいおい、Bステでこれかよ!
すげえ得した気分です。
ミックの躍動、キースのニタリ、ロニーのグルグル(笑)、チャーリーの砲撃がよく見えます。
しかし、2曲とも単純な曲なんだけどねえ。こういうのを少人数で演奏して、万単位の観衆をドカドカ盛り上げるんだから、恐ろしい連中ですよ。
Honky Tonk Women
キースがGのコードを弾いたら、この曲とともにストーンズは離陸してメインステージへ。あーあ、戻っちゃうのかよ。
初日は同じ曲で「やっと帰ってくる」と思ってたんだから現金なものです(笑)。
Sympathy For The Devil
この曲が始まると、満員電車状態だったBステージ近くから、粛々と観客は自分の席に戻ります。大人だねえ。
警備員に突き飛ばされた男1名以外は暴力沙汰も起きず、何よりです。
私も歌いながら自分の席へ。
Paint It Black
Brown Sugar
ライブ中の感想としては妙ですが、この2曲を続けて聴いてみて、Jagger-Richards組はBeggars' Banquetを境に作風が変わったなと感じました。
ちょっとした違いかも知れませんけど、メロディとコードの関係が変わったというか。
しかし鬼のような体力で永遠のリズムをドカドカ刻むストーンズ。すげえ。すげえって。
You Can't Always Get What You Want
Satisfaction
アンコールのいつもの2曲もド強力です。
とくにSatisfactionはポピュラーすぎるほど知られた曲ではありますし、何回聴いたかわからないほど聴いてますけど、やっぱりストーンズを好きになったきっかけの曲ですからねえ……。
ミック・ジャガー62歳、今日もステージの隅から隅まで走ります。そのくせ息も切らせません。節制したからどうとかいうことじゃないよなあ。こういうことするために生まれついてんだよ、この人は。
最後に天井から紙吹雪がドーン!
スタジアムではない(無理か)、アリーナだけの演出です。
終わったら、とりあえず座りました。バンドは元気に去っていきましたけど、見てるだけなのにこっちはグッタリ疲れました(笑)。
今回は、全部すげえ短く感じたな。勢いがあったというか。

恐らく、生で見た最高のストーンズ、更新されました。これがさいたまだったというのが気に入らないけど(笑)、最高記録を塗り替えちゃったんだからしょうがない。
やくざ映画を見た後の人が肩を怒らせて映画館を出るように、のっしのっしとキース歩きでアリーナを出ると、24日にセットリストを見せようとした恩人O氏が奥様と歩いています。彼は結局、大阪出張の前泊を利用して名古屋ドームを見に行くという荒技に出たようです。いいなあ。うちの会社、出張なんか滅多にねえもんな。
開演前に入ったスパゲティ屋に集結し、軽く一杯やりました。
トイレに行ったらミケこしがや氏がオシッコしながら携帯で話しています。内容はさすがにここには書けませんが……まあ、あの人はアレでいいんでしょう(笑)。
5日の名古屋に行く3名から煽られ、だんだんと行きたい気持ちが盛り上がる“今日でおしまい組”。うう、俺も行こうかな。
結局、諸事情勘案すると行けないことがわかり、私にとっての日本公演はこれで終了。名古屋に行けないのは残念だけど、非常に充実感があります。
よし、ロンドンに行くその日まで、キッチリ働くとするか!
さて、A Bigger Bang Tour来日編は今回で終了。
次回からはロンドン編に突入です。恐らく9月の再開となるでしょう。もし我慢できずにヨーロッパツアーに参戦することがなければ(笑)。
読んでいただける奇特な方は、今しばらくお待ちください。